スーパーフライジョンソンの奇声が聞きたくて、何年かぶりに遊んでいる。Windows XPでプレイした時もそうだったが、マップ切り替えのロード時にクラッシュしやすい。四回に一度くらいペースで落ちる。マップロード時のセーブが成功していればすぐに再開できるのだが、失敗してそのセーブデータが破損している時もあり、その場合はもうひとつ前のセーブからやり直さなければならない。こまめにセーブしていないと悲惨なことになる。
しかも、私のDaikatanaは日本語版なのでセーブ回数に限りがある。このゲームはセーブジェムというアイテムがないとセーブできない仕様(バイオハザードのインクリボンみたいな感じ)。セーブジェムの数は限られているため、好きな時にセーブができない。また、マップのロードがどこで入るか分からないため、セーブするタイミングも迷う。
海外版の最新パッチでは、いつでもセーブできるようになっており、クラッシュも怖くない。残念ながら日本語版にはそのようなパッチが用意されていないため、クラッシュにビクビクっしながらプレイせざるを得ない。
しかし、そういうバギーな面も苦にならないくらい面白い。クセの強い武器、個性的なキャラクター&世界観、クラシックFPSライクな疾走感の高い操作、歯ごたえのあるバランス、豊富なシークレット。それらがうまく組み合わさって、Daikatanaという個性豊かなFPSを作り出している。
昔、プレイした時はサイドキック(仲間AI)の動きに不満を覚えた。スタックするし、勝手に突っ込んでいって大ダメージを受けたりするし、ドアやコンベアーに挟まれて死んだりする。サイドキックが死ぬとゲームオーバーになるため、その度に腹を立てたものだ。
だが、The Scourge Projectをプレイしてから、サイドキックへの見方が変わった。欠陥を抱えている仲間たちをうまく誘導していくところに部隊操作ゲームの面白さがあるのではないかと。サイドキックの立ち振る舞いをよく見て、きちんと誘導してあげれば、勝手に突っ込んだり、ドアに挟まれて死んだりするのは防げる。そのためにプレイヤーは大局を見て、適切に判断しなければならない。自分のことしか考えない、独断専行なプレイヤーには部隊操作ゲームは向かない。自分のヘマは許せても、他人のヘマは許せないのが人間だ。
しかし、プレイヤーがリーダーである以上、仲間のヘマは自分のヘマであり、そのことをきちんと受け止めなくてはならない。仲間がどうこうと言うのなら、初めからそういうゲームはプレイするべきではないだろう。そういうのも全て含めて部隊操作ゲームなのだ。
それはつまり、毎日がM!を買っておいて、「Sプレイがないからつまんないっ!」と文句を言うのと同じである、とDaikatanaを無理矢理擁護してみた。
でも、Daikatanaはクソゲーだの、駄作だの言われていますが、案外楽しいFPSですよ。パッチ1.1以上なら・・・。