X3: Terran ConflictのDLC。X3: Terran Conflict後の話で、ArgonとTerranの二大勢力が全面戦争を繰り広げており、派閥争いに重点が置かれている。主人公は色々と選択可能だが、一応メインはArgonになっているので初回はArgon Peacekeeperで始めるのが無難。Argon Peacekeeperを選択するとNova Prototypeに乗った状態で始まり、この機体は完全武装でJump Driveもインストールしているのでいきなり激しい戦闘も楽しめる。ストーリーを進めるとM6級の船も支給される為、戦闘だけで資金稼ぎも難しくない。
ArgonとTerranは常に領土の奪い合いを行なっており、前線には戦闘機がガンガン送り込まれてくる。ストーリーミッション以外で数十隻にも及ぶ船がダイナミックにぶつかり合うのはとても新鮮だ。今作では経済と戦争の二つの要素によってX-Universeの躍動感が表されている。メインミッションはSectorや施設の防衛、領土制圧にTerranの偵察など、戦争に関することが中心。もちろん、これまでと同様にメインミッションを無視して、自由に遊んでも良い。メインミッションは時間制限があるものは限られているので、ほっておいても問題はない。
新要素としてLocal Stock Exchange(株取引)が導入された。株を売買してそれで資金を稼ぐことも可能になっている。株取引はいつでもできるので移動中や自動貿易中の暇を潰せる。取引に参加するには種族毎に何らかの条件があり、それを満たせば株売買が行える。株も経済と同様に変動しており、底値で買って株価が上昇したら即売りが基本。Local Stock Exchangeの画面からその株の底値や最高値などは確認できるので難しくはない。
株取引は手っ取り早く大儲けできる可能性が高いので、自動貿易よりもオススメだ。私なんかはLocal Stock Exchangeができるようになってからはずっとそればっかりやっている。「株価上がれー、上がれー!」と祈りながら、株価が上がった瞬間にカチャカチャターンで売りさばくのが楽しくて病みつきになった。まるで自分が天才デイトレーダーにでもなったかのような錯覚に陥る。株は自動貿易よりも効率的な上に作業自体も楽しくて止められない。
Terran Conflictをさらに改善した優良DLC。派閥戦争と株の二つの新要素によって手持ち無沙汰なゲームプレイ時間を減少させるのに成功している。貿易をしなくても資金を稼ぎやすくなっており、プレイの幅も広がった。ファンのみならず一見さんにもオススメしたいDLCだ。