Dark Souls – めぐり逢い再開(2)

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篝火で体を十分に休め、再び探索へと出かける。松明の明かりを頼りに進んでいくと、長い通路の先に弓を装備した亡者がこちらに照準を合わせて待機しているのが見えた。今はまともな防具や盾がない。真っ向から立ち向かうのは無理だ。壁に身を寄せ、亡者の矢が当たらないようにしながら慎重に通路を進む。亡者はその場から一歩も動かず、定間隔で同じ動作を繰り返している。

通路の途中で横道を見つける。横道には亡者の死体が一体。死体の傍には半壊した盾が落ちていた。壊れていたとしても今の私にとっては無いよりはマシだ。これで矢も防げることだろう。死体とはいえ人の物を使うのは気が引けるが背に腹は代えられない。

盾を構えて、矢に備える。亡者の放った矢は盾に突き刺さったが、盾はびくともしていない。見た目に反して意外に頑丈そうだ。その調子で通路を進むと、亡者は一目散に逃げ出した。再び距離を取って矢を放つつもりのようだ。逃がすものかと全速力で後を追い、後ろから斬りつけた。不意を突かれた亡者はその場にバッタリと倒れこんだ。

亡者の周辺にはもう一つ死体があり、その死体は斧を握りしめていた。死体には悪いが有難く使わせてもらうとしよう。斧を右手に握りしめると、力が湧いてくる。今まで折れた剣でなんとか凌いできたが、これがあれば百人力だ。

薄暗い階段を上っていくと突然上から金属音が鳴り響き、大きな振動が伝わってくる。咄嗟に階段の縁に身を寄せると、その横を鉄球が通り過ぎていった。上から亡者が降りてくる。今まであの鉄球で幾多の人間を葬ってきたのだろうか。亡者が階段に足をかけた瞬間を狙い、斧の一撃で亡者を倒した。

ふと鉄球の方に目をやると、壁に大穴ができていた。鉄球の直撃で脆くなった壁が壊れたようだ。興味を引かれ、大穴を覗き込むとそこには瀕死の騎士が横たわっていた。もしかして彼は私に牢屋の鍵をくれた人ではないだろうか。この防具には見覚えがある。話しかけると、彼は息絶え絶えで言葉を振り絞る。ある使命を背負ってここに来たこと、志半ばで力尽きてしまったのが無念であること。

そして、彼は私にエスト瓶と鍵を授けた。エスト瓶は篝火の力を保存し、いつでも活力を満たせる代物だそうだ。彼は死期が迫っていることを悟り、自分が亡者と化す前に先へ進むように伝える。私は後ろ髪を引かれながら、その場を離れた。せっかく人間と出会えたのに、こんな最後は悲しすぎる。

先ほどの階段を上り、騎士からもらった鍵で扉を開ける。その先は絶景が広がっていた。閉鎖空間に閉じ込められたせいで抑圧的になっていた心が開放感で満たされる。しかし、この建物はどこかの山の頂上に立てられており、容易に下へは降りられない。見えていても手は届かない。今の私は籠の中の鳥というわけだ。

外の景色を見ながら歩を進めると、見覚えのある火を見つける。今にも消えてしまいそうな弱々しい火の光を見ていると何故だか懐かしい気分が蘇ってくる。その火に手をかざすと、呪術の言葉と記憶を僅かながら思い出した。

その先は濃霧で覆われており、中は見えない。この霧を超えるしか道はなさそうだ。心を決め、霧の中へと入る。霧を超えた先はあの怪物が居た建物で、見下ろすと怪物が待ち構えていた。戻ろうにも背後は再び霧で覆われてしまい、退却を許さない。今度こそ決着をつけろというなのか。勇気を振り絞り、下へと着地する。高所からの落下で足が痺れる。しかし、休んではいられない。

すぐさま怪物が鈍器を振りあげる。全速力で怪物から離れ、エスト瓶の液体を飲み干す。身体の中を熱いものが通りぬけ、力がみなぎってくる。騎士の言っていたことは本当だったようだ。

今回は斧を装備しているが、あの怪物にどこまで通用するかは分からない。今なら呪術の方が頼りになるだろう。左手に火を灯し、魔法の言葉を唱える。すると左手に火球が生まれた。私はそれを怪物に向かって投げつける。

火球は直撃し、怪物は炎に包まれる。怪物は苦しそうな悲鳴を上げた。予想通り、効果は抜群のようだ。続けて火球を生み出し、投げつける。怪物はこちらに向かって鈍器を振り回すが、距離さえとっていれば問題はない。炎のお陰で怪物は確実に衰弱している。五発目の火球で怪物は生き絶え、膨大なソウルが消滅していく。後には古ぼけた鍵だけが残った。

私はその鍵で閉じられた扉を開いた。その先には遺跡が見える。これでやっと外に出られるのか。嬉しい半面、まだ見ぬ世界への不安がないと言えば嘘になる。しかし、今の私は先へ進むしかないのだ。


落下中に攻撃を繰り出すとクリティカル攻撃が発動しますが、今回はデーモンに避けられ失敗。しかし、呪術の火で簡単にやっつけることができました。飛び道具を持っていないキャラでは接近して戦うしかないので少し苦労するかもしれませんね。放浪者でプレイした時がちょうどそうでした。キャラ作成時の贈り物に火炎壺があるので、デーモンで心が挫けそうな人はそれを選ぶといいでしょう。職業で初期ステータスや初期装備アイテムが異なるものの、レベルアップで自由にステータス振りができるので魔法剣士タイプを作ることもできますし、騎士の人が魔法使いタイプになることも可能となっています。

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