衆院選を「バラマキ合戦」と批判するポリ袋ハンター矢野康治

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財務次官かつポリ袋ハンターの矢野康治氏が積極財政をバラマキだと批判。

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 数十兆円もの大規模な経済対策が謳われ、一方では、財政収支黒字化の凍結が訴えられ、さらには消費税率の引き下げまでが提案されている。まるで国庫には、無尽蔵にお金があるかのような話ばかりが聞こえてきます」

過度なインフレにならないように気をつけなければならないけど実は無尽蔵の円を作れたんですねぇ。ドルやユーロは作れないけど円の国庫債券はいくらでも発行できちゃう。1900年の大卒初任給が20円、2000年の大卒初任給は20万円。この100年の間で誰かが増やさないと1万倍にはならないですよね。

 10月末には総選挙も予定されており、各政党は、まるで古代ローマ時代の「パンとサーカス」かのように大盤振る舞いを競う。だが、日本の財政赤字はバブル崩壊後、悪化の一途をたどり、「一般政府債務残高/GDP」は256.2%と、第二次大戦直後の状態を超えて過去最悪。他のどの先進国よりも劣悪な状態にある(ちなみにドイツは68.9%、英国は103.7%、米国は127.1%)。

一般政府債務残高/GDPが問題だというならGDPを増やせばいいんですよ。経済成長させればいいんです。デフレからインフレへ転換させるしかない。デフレという大火事が発生しているのにコップの水をだらだらとかけているから火事は止まないんです。火事が広がり続ける。こういう時はガバっと水を投入するしかない。

20年もこんなバカなことをやってきた。緊縮だの改革だの無駄を削れといってなにも解決していないのだから、今までやってきたことと反対のことをやってみるべき。政府がお金を発行して大胆に支出し、消費税も下げるしかない。

「私は、国家公務員は『心あるモノ言う犬』であらねばと思っています。昨年、脱炭素技術の研究・開発基金を1兆円から2兆円にせよという菅前首相に対して、私が『2兆円にするにしても、赤字国債によってではなく、地球温暖化対策税を充てるべき』と食い下がろうとしたところ、厳しくお叱りを受け一蹴されたと新聞に書かれたことがありました。あれは実際に起きた事実ですが、どんなに小さなことでも、違うとか、よりよい方途があると思う話は相手が政治家の先生でも、役所の上司であっても、はっきり言うようにしてきました。

パンケーキもたまには良いことを言うのだなと感心しました。なんでもかんでも理由を付けて税を増やそうとするポリ袋ハンターを許すな。

 先ほどのタイタニック号の喩えでいえば、衝突するまでの距離はわからないけれど、日本が氷山に向かって突進していることだけは確かなのです。この破滅的な衝突を避けるには、『不都合な真実』もきちんと直視し、先送りすることなく、最も賢明なやり方で対処していかねばなりません。そうしなければ、将来必ず、財政が破綻するか、大きな負担が国民にのしかかってきます」

20年前、100兆円のGDPしかなかった中国は1500兆円の大国になりました。20年以上、日本のGDPは500兆円で横ばいです。所得は変わらず、あらゆる増税によって可処分所得(使えるお金)は減っています。1997年の消費税増税からすべてが狂いました。

自民党総裁選では財政出動の競争が行われ、野党はそれ以上の政策を掲げて衆院選で戦おうとしています。変わるための最大の機会といっていい。ここで変えられないと失われた20年が30年になり、さらに貧困化が進みます。

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