ひたすらダンジョンに潜り続けるハック&スラッシュRPG。トレハン要素と軽快なアニメーションが魅力的な作品だ。
プレイキャラクターは三種類用意されている。DESTROYERは近接戦闘が得意な戦士。ALCHEMISTは召還や魔法が得意な魔法使い。VANQUISHERは遠距離攻撃が得意なハンター。スペルアイテムを装備することでDESTROYERやVANQUISHERでも一部の魔法を使用できる。
相棒のペットは犬と猫が用意されている。ペットに性能差はなさそうなので見た目で決めても大丈夫。ペットは主人公の後ろを健気に付いてきて、可愛らしい。また、戦闘に参加してくれる心強い友でもある。
スタート地点はTownから始まり、各NPCからミッションを引き受けてダンジョンに潜ることになる。メインミッションの他にサブミッションも用意されており、サブミッションは専用のダンジョンが生成される。
Townは一つしかなく、ここに武器屋やアイテム屋が揃っている。ダンジョンと街を行き来するプレイスタイルは初代Diabloを彷彿とさせる。TownのBGMもどこかDiablo風だ(特にアコギの音色が・・・調べてみると同じ人が作曲しているようだ。聞き比べてみて欲しい。Diablo Town、Torchlight Town)。
Townには倉庫があり、ここにアイテムを保管できる。プレイヤーのインベントリは小さいのでTown Portalと倉庫にはお世話になるだろう。また、共有倉庫もあり、ここでは別キャラクターとアイテムの共有ができるようだ。
操作方法はもろDiabloクローン。マウスだけでも操作できる。ゲーム中にキーコンフィグがないのが辛い。
見た目はカートゥーン風でキャッチーな雰囲気。キャラクターのアニメーションは丁寧に作られている。特に打撃時のエフェクトとサウンド、敵のダメージアニメーションが小気味良い出来で爽快なアクションを堪能できるだろう。敵に大ダメージを与えると吹っ飛んだり、トドメを指すと四散したり、氷属性の攻撃でフィニッシュを決めるとはじけたりして、一つ一つの動作がとても気持ち良い。ハック&スラッシュのプレイスタイル(敵を薙ぎ倒す)とマッチしている。
ダンジョンの構造は狭い通路が多め。こじんまりとした戦いが中心になる。Diablo 1のように高低差や通路の幅を活かす必要はなく、ゴリ押しプレイで問題はない。Diablo 1のような戦術性を求めている人は合わないかもしれない。戦闘スタイルはどちらかというとDiablo 2やDiablo 3の方が近い。
爽快感重視のためか、バランスはヌルめ。ノーマルでプレイした感じでは詰まるところがなく、トントン拍子で進んでいく。手応えが欲しい人はハードコアで挑んだ方がいいかもしれない。
武器は片手武器と両手武器に分かれる。片手武器は二刀流が可能。剣・槍・ハンマ・弓・杖の他に、銃も用意されている。必要レベルとステータスさえ満たしていればどの武器でも装備可能。装備品には穴の開いているものがあり、 そこにジェムを装着してステータスアップが可能。また、NPCに頼めばエンチャントも可能なようだ。
スキルはクラス毎に異なり、 DESTROYERは近接戦闘用のスキルが揃っている。スキルの種類はパッシブとアクティブがある。スキルツリーは三本に分かれていて、DESTROYERの場合はBarserker/Titan/Spectral。必要レベルさえ満たしていればどのスキルも習得可能。どれも魅力的で目移りする。
【まとめ】
カジュアルに洗練されたDiabloクローン。クセがなく、覚えることも少ないのでとっつきやすい。トレハン要素もしっかり備えているので手軽にハック&スラッシュを楽しみたい人におすすめな作品だ。ワンコが可愛いのでワンコのために買う予定。
コメント
このタイトルはUnKnownさんの記事を見て初めて知りましたが
プレイしてみると見事にハマりました。紹介感謝です!
日本でも名ばかりのしょっぱいFPSばかりでなく
こういうタイトルを日本語化して販売して欲しいものです。
アクションのテンポが良くて、私も気に入りました。エフェクトも派手で見ていて退屈しませんし。
マルチができて、もう少し広いマップがあればなお良かったです。
時間ができれば購入したいですねぇ。
設定用ツール出てます。
http://forums.runicgames.com/viewtopic.php?f=20&t=2970&start=0
まだ少し不具合があるみたいですけど。
中の人が中の人だけに、Diablo1の記憶が蘇ります。白状すると街の曲で即やられました。
無理に真新しい事をしていないのが殊更に良いです。
例えばAvencastはコマンド入力の採用で擬似TPS風に遊べましたけど、内容は単調でスキル運用の底も浅く、序盤の印象と反して正直褒められない出来でした。
Torchlightは足元をしっかり固めてるのが遊んでいて良くわかります。仕掛けも細かくて何気に飽きが来ません。
これでグロと暗いバックボーンがあれば完璧なんですけど。
個人的には冬をこれとKillingFloorとDeattoSpies:MoTで乗り切るつもりです。
ああでも、The Voidまだ開けてないんだよなぁ。
他の方のレヴューにもDiabloと比較したモノが非常に多く、内容はおおむね高評価です。
むしろ面白すぎてもうDiablo3いらなくね?といったものもありましたw
私自身もノーマークだったのですが、unkさんの記事のおかげで思わぬ拾い物をさせて頂きました。
The Voidは青龍氏も注目している奇ゲーなのでunkさんのレヴューが待ち遠しいです。
>>@さん
このツールは便利ですね。マップエディットもできるようになるみたいですし、MODコミュニティが盛り上がることを祈ってます。
Diabloクローンは得てしてダークファンタジー調になりがちですし、こういうカートゥーン風のも個人的にはありですかねぇ。
Death to Spiesはやりましたけど、拡張パックの方はまだなんです。聞くところによると解法が増えていて自由度は増しているようですね。
ヨーロッパの方だとDivine Divinityの続編もそろそろ出ますよね。
1はハック&スラッシュの要素があり、クエストの内容も凝っていて、ダイアログも面白かったので続編にも期待しています。
>>匿名さん
The voidはまだ発送メールが来ないんですよねぇ。日本は7日~10日で発送なので、もうちょっとかかりそうです。
それまではボーダーなんとかとX3で時間をつぶすと思います。
基礎がしっかりつくられてるからいろいろ付け足しつつ、バランス調整すれば
本当に楽しさが広がるから後に出る予定のオンライン版にも期待したいけど
中国系の会社が絡んでるのかな?台無しにするような課金方式には
しないでほしな。
このゲームも面白いですよね。要らないアイテムをペットに預けて売却ボタンを押せばペットが単独で売りに向かってくれるので一々町に戻る手間も省いてくれる。20秒ぐらい経ったら帰って来てペットが売却額を渡してくれる時は本当に飼い主になった気分・・・。敵にポインタを合わしづらいのがネックだけど・・・。