風邪で寝込んでから無気力状態が続き、帰宅したらけものフレンズを何回もリピートして寝る生活になっているのでリハビリも兼ねてAlan Wake’s American Nightmareをプレイ。リソースの少なさをシナリオで補っていて、なおかつ同じ舞台ながら少し展開を変えることで変化も感じられる。同じマップでループして、正しい答えを見つけていくことになるのだが一度済んだことは端折られるのでテンポよく感じられ、進行が気持ち良い。
バタフライエフェクトというかまどかマギカ的なループ体験をアクションゲームの文法でやるとこうなるという感じで、さらに登場するNPCもループしたことを理解していて今度は死なないようにこうしようとか、こうしといたら進行楽になるからもうやっといたわと協力してくれるのが新鮮なところか。出てくるNPCが全部女で寅さんとか釣りバカ的な展開になってるのは男が抱くヒーロー像を具現化した感じなのかな。
本編は小規模な戦闘と間延びした一本道アドベンチャーの組み合わせでテンポが悪く感じたが、今作は自分のペースでマップを自由に探索でき、敵との戦闘が多く、弾薬も特定の場所で補給できるので気兼ねなくドンパチできる。本編の戦闘は単調でうーんという感じだったのだが出し惜しみが酷かったのだなと思った。
物語のテーマは人間の闇や自分の弱さとの戦いという感じで本編よりも焦点が絞られていて入りやすい。成功体験にすがりつくのではなく、ありのままの自分を受け入れて(インディゴ)、妻と支え合ってイキたいというテーマで共感しやすい。悪役として登場するミスタースクラッチは金暴力SEXの権化のような分かりやすいキャラクターで、実写とゲームの融合した感じが90年台のマルチメディア体験を思い出させる。金銭的な意味ではなくて、雰囲気的な意味でB級的なんだけどそこがいいんだよ。これはそこまでダラダラ長くないだろうし、本編よりも的が絞られてていいかもしれないなぁ。
フレンズの力で120万再生ほんと草生える。一話放送時は今期最低、クソアニメの連呼だったのにすごすぎるんだよなぁ…。確かに一話だけだと楽しみ方が分からず、かなりキツイので最低でも三話、四話くらいまで見ないと厳しいかなと思います。一話でなんだこれと思わせて、二話で世界観を説明して、三話でどんでん返しする虚淵メソッドなんかなぁ…。UNKさん的にはボスがフレンズと全く会話せず、かばんちゃんとしかコミュニケーションしないところやツチノコがかばんちゃんを見て「あいつ絶滅してなかったのか」と呟くところで「うわ…これセンスオブワンダーやわ」と感じました、自分の中では。SFの匂いがするとこがいいです。