Earthfall – 人がいないのはなにが原因なのか(1)

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70%引きで安かったので購入。最大4人プレイのCOOPシューター。開発が公言している通り、Left 4 Deadに強い影響を受けている。モードはキャンペーンとホード(20ウェーブを防衛する)の二つ。キャンペーンマップは10個、ホードマップは4個となっている。

マップはバリエーションに富んでいて、それぞれ景色がガラッと変わる。どのマップにもスイッチを押して防衛する場面が用意されている。協力して車を押したり、物を集めたりする場所など、マップ個別のミッションもあり、工夫は凝らされている。キャンペーンマップは10~20分程度の長さで短く、チェックポイントは無いので全滅したら始めからやり直すしかない。

敵キャラクターは近接専門、毒を飛ばすタイプ、死ぬと毒を撒き散らすタイプ(Sapper)、仲間を連れ去るタイプ(Whiplash)、プレイヤーをマウントして行動不能にするタイプ(Thresher)、タンクタイプのボス(Beast)、シールドに覆われて瞬間移動するボス(Blackout)が用意されている。

Blackout以外はLeft 4 Deadにも存在し、敵のバリエーションが少ないのが問題か。マップはそこそこバリエーションがあるのに対し、敵が変わり映えしないので同じようなことの繰り返しを強く感じさせる。敵の湧きやラッシュのタイミング、レベルデザインについてもLeft 4 Deadに比べると煮詰め方が足りない。

身体へのダメージが低く、頭や弱点は大ダメージを与えられるように設定されているので弱点狙いが非常に重要。しかし、敵の身体が小さ目で弱点も小さい。どこが弱点かさえ分からないエイリアンもおり、ヒット感がいまいち弱い。

敵の数もLeft 4 Deadほどは登場せず、インパクトに欠ける。散発的な少数のグループをちまちま倒していく流れだ。敵AIの動きが凝っているのなら少数精鋭でも構わないのだが単純な動きしかしてこない。WORLD WAR ZやDays Goneがまだリリースされていない現状、Left 4 Dead以上の敵が数の暴力でやってくるという感じならアピールポイントになったかもしれない。

プレイキャラクターには特殊な能力等はない。レベルは上がってもスキンを入手するのみ。スキルは効果があるが達成まで長い道のりで、継続して遊ばせる要素になっていない。スキルは最近導入された要素のようだがこれがもっと細かく設定されていて、やりがいのあるものであればプレイヤー数をもう少し確保できるのではないかと思う。

防衛する場所にはバリケードやタレットが用意されている。バリケードやタレットは持ち運びが可能でどこに配置するかはプレイヤーで選べるが立てこもり場所を密閉して守るのが無難なところだろう。

防衛場所には武器を作り出す3Dプリンターといくらでも体力回復可能なヘルスステーションが用意されている。3Dプリンターで生成できるので気前よくプライマリ武器を撃っても問題なく、体力もいくらでも回復できるのでLeft 4 Deadほど回復アイテムの使い方が重要ではない。死んだ仲間も蘇生ができるのでラッシュをいかに凌ぐかが重要。狭い場所にBeastが沸いて逃げようがなく、一気に全滅するパターンが多い。

大規模アップデートとセールをしてもピーク時300人程度で過疎っている。理由は色々と考えられる。
・Left 4 Deadと差別化ができておらず、敵の種類やレベルデザインの作りこみ等で劣っているところも多い
・一つのマップが10分程度と短めで集まりづらい(フレンドとやるならサクッと遊べるメリットもあるが)
・レベルやスキルが雑な作りで継続して遊ばせるようになっていない
・サーバーブラウザーがなく、pingの良い仲間を探すのに苦労する
・バリケードや3Dプリンターがゲームデザインにあまり影響を与えていない
・強い競合がいる中でフルプライス3000円は高い

個人的には思っていたほど悪くないプレイ感だった。ただし、スキルやレベルの要素があまり機能しておらず、一回遊んだらもういいかとなってしまう内容。こういったCOOP PVEゲームはいかに長く遊ばせて人数を確保するかが重要なのでそこをおろそかにしているのは問題。

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