Guild Wars 2 – ぼくのぼっち戦争(1)

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スポーツライクな対戦で人気を博したMMORPGの続編。一日二日では全体像を把握するのは困難な為、とりあえず理解できた部分から記述していきたい。ちなみに私は前作はRPGモードを少し、PvPはアリーナをかじった程度で止めてしまったので比較はできない。


・ジョブはすべて戦闘職

種族は5種類。種族スキルの違いだけで大きな差はない。獣人のチャールは大きめ、小人のアスラは小さめという体格差はあるがヒットボックス(当たり判定)の大きさは統一されている。ジョブ(職業)は8種類、どの種族でも自由に選ぶことが可能。前作ではモンク(ヒーラー)の重要度が非常に高かったが、今作では全ジョブが回復スキルを所持している為、タンクやヒーラーの明確な区分がなくなり、個人での立ち回りが重要になっている。このお陰でソロプレイもしやすくなったと判断していいだろう。

アクティブスキルは1~9の数字キーで使用する。1~5は装備武器固有のスキルとなり、6~9はジョブスキルを自由に割り振れる。武器は2セット分装備でき、いつでも切り替えができる為、近接は剣で戦って遠距離は杖や銃に切り替えたり、ハンマーでスタンさせてから両手剣のクリティカルで大ダメージといった戦術が展開できる。ジョブスキルはクエストをクリアしてスキルポイントを消費してアンロックすればいつでも付け替えができる。スキル自体に成長要素はないが、LV10から割り振れるようになるTrait(特性)でキャラクターに特徴を持たせられる。

スキル毎に様々な効果が用意されており、スキル数も多い。ビルドの選択肢は幅広く、全体を把握するのには時間がかかりそうだ。スキルの付け替えが容易な為、いろいろなビルドを手軽に試せるのは良い。Diablo 3のルーンシステムと同じように無駄な成長のやり直しが必要ない。


・合理的なゲームデザイン

大きく分けてクエストはパーソナルストーリー・レナウンハート・ワールドイベントの三種類用意されている。パーソナルストーリーはシングルゲームのような物語性の強いクエストで専用の会話画面や選択肢などが出てきて、選択によって展開が変化していく。インスタンスなマップで行われるので基本的にはソロ向きだがフレンドを誘って一緒に攻略することが可能。

レナウンハートは各地に固定配置されているクエストでいわゆるお使いである。ただし、クエストの解決手段が数種類用意されている。他のMMORPGでは敵を何体倒せとか、アイテムを何個集めろと明確に作業を指示されるが、本作の場合は害敵を倒してもいいし、瀕死のNPCを蘇生してもいいし、アイテムを集めてもいいし、汚物を掃除してもいいという感じでどの方法でもいいのでポイントを目標まで貯めればクリアとなる。作業には変わりないのだが複数の解決手段を用意することで作業感が多少軽減されている。

ワールドイベントは各地でランダムに発生するクエスト。冒険していると近くでイベントが発生したので参加しようというメッセージが突如入ってくる。参加するか否かは自由である。大ボスや敵の軍団を退治したり、NPCの護衛などが主な内容で、近くにいるプレイヤーがワイワイガヤガヤと集まってみんなで力を合わせてクリアを目指す。ワールドイベントは成功失敗に応じて別のイベントへと派生していき、世界に躍動感を与えている。

クエストの数は多く、適正レベルのものを順番にクリアしていくだけでレベルが上がっていく。MMORPGにありがちな同じ敵を延々と倒し続けるような不毛なレベリングは必要ない。それに自分が戦っている敵を他の人が攻撃しても経験値はちゃんとそれぞれに入るので横殴りは迷惑行為ではなく、むしろ助太刀に近い有益な行為となっている。他のMMORPGでは横殴りされるとイラッと来るし、逆に自分がしてしまわないか心配でストレスが溜まる場面が多々あるのだが本作ではそのようなストレスとは無縁だ。

問題になりがちな横殴り行為にきちんと向き合い、合理的な回答を用意した点は評価できる。横殴りが出来るシステムの癖にそれが迷惑行為として認識されているようなMMORPGは欠陥品だ(私がプレイした中では初期のUOとDransik以外大抵そうだった)。迷惑行為ならシステム的にできないようにするのが常識的であり、オンラインゲームなら「他人に迷惑かけるのOK。問題は自分たちで解決しろ。GMはバグ以外ではしゃしゃりでてこない。気に入らない輩は全部PKしろ!」くらいの許容が欲しい。

敵を倒した経験値よりもクエストの経験値の方が何十倍も高い為、どんどんクエストに参加してみんなで手当たり次第に殴るのが一番効率的であり、知らない人とでも一致団結して協力しているような気分にさせる。体力がなくなった場合は瀕死状態になるが、他のプレイヤーに蘇生をしてもらえれば生き返る。ワールドイベントのボスにやられてもみんなでナデナデして蘇生してあげればいい。やられた人をみんなでなでなでしている様子はほんわかする。


・MMORPGと対戦の住み分け

PvPは専用のマップで行われる。モードは8vs8の陣地奪い合いと数百人規模での戦争になるWvWvWの二種類。PvPにはいつでもアクセスできる。またPvPエリアでは自動的にLV80となり、好きな装備を貸し出されるのでMMORPGやPvEには全然興味がないという人は無理にやらなくても平等に戦えるシステムとなっている。

しかし、PvPでいきなりすべてのスキルを使用できるようになっても初めはまともに使いこなせないだろう。PvPでひたすら戦って自分のビルドを構築していくか、それともMMORPGモードの方でスキルの効果を覚えていってからPvPモードに挑むかはプレイヤー次第だ。PvPではスキルの使用タイミングが重要になってくるが、PvEは特に何も考えずにスキルを使用していればすぐに戦闘が終わり、大味なバランスである。あくまで主戦場はPvPであり、PvEの戦闘はスキルを覚えてもらう為の前哨戦という感じだ。この辺の印象はDark Age of Camelotに近い。

ただし、MMORPGとしても十分な分量はある。クエストは豊富だし、ロケーションも多彩でMMORPGにしては地形が複雑であり、観光するのも楽しい。新しいエリアに到達すると経験値が入ったり、絶景ポイントの「ビスタ」を発見することでもレベルアップが可能でレベリングの手段が多い。それぞれの種族はホームエリアからスタートすることになるが、他の種族のエリアにも移動することができ、そのエリアのクエストにも参加ができる。テキトーにぶらぶら観光しつつ、イベントに参加しているだけで勝手にレベルが上がっていく。

コメント

  1. 記事みて面白そうだし購入してみるか!
    と、思ったら「SOLD OUT」で泣いた

  2. DLGamerなどの一部のサイトではまだ在庫があるみたいですね。

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