Jagged Alliance: Back in Action – これは戦略的撤退の物語である(3)

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Cambriaを制圧成功。基本的にStealth90のThorでほとんどの敵を片付け、対処が難しいところはMaliceにバックアップしてもらう。リアルタイム制のゲームゆえに一度に操作できるのは二人が限界だ(このゲームのタイムラインは意味がほとんどない)。我々の頭は一つしかないし、腕は二本、手は二つしかない。六人部隊だとしても一度に複雑な指示はできない。それなら強いキャラ一人か二人を操作して敵を倒すのが賢い選択と言える。

なぜゲームキャラはスーパーマンのように一人で何百体の敵を倒すのか。それはプレイヤーがリアルタイムに操作できるキャラが一人だからである。もしプレイヤーが一度に何十体のキャラを複雑に指示出しして、操作もそれぞれできたとしたら、十人の主人公を一度に操るFPSやTPSが出てきても不思議ではない。

だが、我々の身体は一度に複数の出来事を処理できないし、腕の数も足りなさすぎる。デバイスの開発が進んで、人間がマルチタスクを処理できるようになっていて、それらの出来事をすべて理解して、楽しめるように進化していたらゲームの姿も今とは違う姿に変わっているかもしれない。今までののように一度に一つの物語を楽しんで、一人の主人公に感情移入しかできないのなら、本や映画と同じようにゲームの姿も今とはそれほど変わらないだろう。

リアルタイムが優れているとか、ターンが劣っているという話ではなく、リアルタイムならキャラ一人動かすのが精一杯、ターンなら時間が止まっているからその間はいくらでも動かせる。人間が遊ぶものだからゲームデザイン的にそうなるしかない。今のところは人間がリアルタイムにできることが限られており、機械やAIがその部分を補ったり、操作の自動化が必要であるが、あまりに自動化が進むと人間が楽しむ部分まで無くなる。オートエイム付きのシューティングゲーム、体力を自動で回復するアクションゲーム・・・そういうものがたくさんこの世の中にはある。

ただし、ターン制ならプレイヤーがすべて掌握できる。六人全員を扱え、弱いキャラには弱いキャラなりに見せ場を与えられる。一度のターンに一人のキャラクターが移動できる量、攻撃できる数は限られているのだから、強いキャラを先行させたとしても一度にすべての敵を倒すことはできない。六人全員で敵に立ち向かうのが定石であり、強いキャラが攻撃を外しても、その次のキャラで応戦して、もしそれが外れても一番弱いキャラがラッキーショットで倒せる可能性もある。チーム内の役割分担も重要である。

主人公によって雇われた様々な傭兵たちが、一つのチームとして行動する。心の内は見せないが戦場では少なくとも仲間だった。それがJagged Alianceだった・・・JA1や2はそういうゲームだったのだ。

Alma側のRoadblockを制圧しようとして逆に全滅させられる。段階が進んだので敵のレベルが上がったのかと思ったが、どうもここだけ異常に難しい。敵の数は少ないが、デモ版に匹敵する強さの敵グループが居て、序盤ではまず太刀打ちできない。DrassenからCambriaに行って、お次はAlmaに行こうとしたが、先に西側を攻めるのがルート的には正しいようだ。自由に攻められるのがJAの魅力なのだが、こういう風に意図的に強い敵を置いておくのはどうかなという気がする。少なくともJA2はそういう意図的な部分は最後以外なかったし(刑務所にユニークがいたりもしただけど)、文字通り自由に遊べたのだが。

コメント

  1. タイムラインは敵のレベル・装備・数が増えてくると使わないと難しくなります。ガードモードでは一番近い敵を
    攻撃するだけなので、タイムラインで逐次、目標を指示しないと、敵スナイパーにあっさり全滅させられることも。
    又、ルームエントリーの場面がその内に出てきますが、フラッシュを投げたタイミングに合わせて複数の方向から
    突入等の指示はタイムラインの方が圧倒的に行いやすいですし、敵の担当を決めておかないと又しても即全滅。
    又、ステルスプレイは中盤以降、サイレンサー装着可能な武器が敵のアーマーを貫通しなくなるので段々と厳しく
    なって行きます。

  2. 7.62は初めからタイムラインを使わないと勝てませんでした。
    一秒後に敵が姿を表すことを想定して、見えないところに弾を撃ち、当たっているかも分からずに後ろに引いて、まだ他が敵が居そうなら手榴弾を投げて・・・と緻密な駆け引きが面倒で最後までクリアしていません。
    FoWの影響で先読みが難しく、ルールに慣れるまでに楽しくないと感じてしまうからです。
     
    BiAはガードモードの自動化ができて、初めはリアルタイムでも進めていけます。そういう雑に進めるところが利点だと感じました。
    JA2よりFalloutの方が戦闘のルールが簡単でとっつきやすくて初心者向けなのと同じ理屈です。
    Falloutをやって、Falloutの戦闘が物足りないと感じたらJA2をやるのが最適です。
    JA2はいきなりやるにはクセが強いですし、7.62もタイムライン制の戦闘に慣れない人がやるにはハードルが高すぎると思いました。 
     
    JA2にしろ、7.62にしろ、一度の戦闘で何十回もロードするのは疲れました。
    BiAの戦闘が7.62以上に複雑化するなら、その唯一の利点も無くなってしまいそうです。
    しかし、BiAにはFoWがありませんし、敵の姿は丸見えなわけですから、兵装を見た上で射程距離の長いものに注意すれば全滅することは無いと思います。
    とりあえずその辺がどうなのかも確認してみたいところです。

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