Jagged Alliance Online – 今度はネットで対戦だ(1)

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・Jagged Alliance Online

Jagged Allianceを題材にしたブラウザゲー。シングルミッションの他に対戦に対応しており、JAシリーズでは初となる。現在、ベータテスト中でベータキーが無いと参加ができない。色んなサイトで配られているので探してみれば必ず見つかるはず。

まず会社名とキャラクター名を決定する。このキャラクターは無料の傭兵扱いとなる。スキルの初期値は自動で決まっていて、好きに割り振れないのが残念。そのため、初めの時点である程度方向性が決まってしまっている。個人的にはJA2のI.M.Pのようにすべてカスタマイズできるとよかったのだが・・・。

スキルはアトリビュートが5種類、銃の熟練度が7系統に分かれている。レベルが上がるとスキルポイントを3つ獲得し、スキルに自由に割り振ることができる。経験値は敵を倒したり、ミッションを成功させると獲得できる模様。

基地では装備品の購入や傭兵雇用をできたり、医療施設や修理工場などが用意されている。回復や修理は一瞬で済ませることができ、待ち時間は必要ない。傭兵はJA2のキャラクターが中心で、DimitriやIraなどの解放軍メンバーも居る。声はJA2からの流用らしく(一部JAOオリジナルのメッセージもあるような気もする)、お馴染みのセリフを喋ってくれる。傭兵の雇用は三日間と永久コースがあり、三日間を選んだ場合はリアル時間が反映される。こういうところはオンラインゲームらしい。

武器や防具を装備するにはスキルとレベルが必要になり、低レベルでは強い武器を装備することができないというオンラインRPG仕様になっている。JA2は低レベルキャラでも自由に装備することができ、装備品の方で弱点をある程度カバーできるようになっていたがJAOではそうはいかない。また、アタッチメントの要素も無くなっている。装備品は外見にしっかり反映されるのが嬉しい。JA2の夢がようやく叶った。

ミッションはシングルと対戦に分かれており、対戦はDeathmatch(敵をすべて倒す)・Search and Destroy(先にオブジェクトを破壊)・Bounty Hunter(先に目標人物を倒す)の三つのモードが用意されている。ミッション毎に参加できる人数が決まっていて、初めのミッションは一人用や二人用が多いので初めから何人も傭兵を雇う必要はない(お金のムダ)。ミッションはクリアしたものでも何度でも遊ぶことができ、その度に報酬がもらえるようだ。対戦モードではリーダーボードが用意されていて、スコアアタック要素もある。シングル用のミッションも結構あるので、対戦が苦手な人でも楽しめるようになっている。

戦闘は完全にターン制でリアルタイム進行の場面はなく、いちいち移動するのが面倒くさい。ただ、対戦要素があるのでこれは仕方がないだろう。それを考慮してかマップのスケールが全体的にこじんまりとしている。Interapt・Fog of War・AP制・向き変更は継承されており、マスはHEX式を採用。態勢は起立としゃがみだけで伏せはない。部位狙いは胴体と頭のみ、照準絞りやシングル・バーストショットの要素もしっかり残っている。視点移動はできるが、拡大や回転などはできない。

概ねJAらしい戦術要素は残っているが、マップのダウンスケールに伴い、距離感が縮まっている。序盤は目の前でハンドガンを撃ちあうようなシュールな光景も少なくない(ちなみに近接攻撃や手榴弾はない)。ヘルスはすぐに回復できる仕様になったので死の恐怖感はJAに比べると薄く、戦闘の展開は日本のSLG(STR)に近いものがある。まだ死んだことがないので未確認だが、恐らくヘルスが無くなっても瀕死扱いで基地で復活させられるんじゃないかと思われる。対戦要素があるのでそうじゃないと詰む。

マップ内には爆発物があからさまに置いてあり、周囲に大ダメージを与えたり、壁を破壊したりできるので有効に活用していきたい。敵が死ぬとボールのようにボイーンと飛んでいくのだがこれがなかなか気持ち良い。JA2のようなゴア表現はないが、ラグドールで爽快感を表現している。


戦略要素は大幅に簡略化されているが、戦術的な部分はJAの要素を引き継いでいる。しかし、味付けが全然違うので、JAかと言われると「JAぽいシステムの何か」と答えるしかない。序盤のシングルミッションを軽くやっただけなのでなんとも言えないが、ブラウザで手軽に遊べるターンベースタクティクスと考えれば悪くはないかもしれない。ただ、個人的にはJAOのシングルをやるぐらいならJA本家をやる。JAOの特徴である対戦はまだできていないので、とりあえずそちらも遊んでみたい。

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