Marathon – AIは萌えるもの(1)

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●ここに居る感を重視したゲーム進行、壮大なスケールで描かれるストーリー

Bungie製作のSF FPS。巨大宇宙船Marathon号内で生真面目なAIリーラと暴走したAIデュランダルの力を借りながらエイリアンと戦いを繰り広げる。1994年製作にしては珍しくストーリー性が強く、ただひたすら敵を倒すだけのFPSとは一線を画し、ADV性や生活感にも重きが置かれている。

AIの駆け引きやエイリアンの生態、宇宙の謎へと広がっていくストーリー展開は壮大なスケールで描かれており、SF好きには垂涎のものと言えよう。刻一刻と変化していく情報はターミナルを通じて知ることができ、プレイヤーの没入感を阻害しない作りであると共に、ストーリーテリングも自然で合理的である。

●複雑なレベルデザイン、親切な機能

当時のFPSは何でもそうだったが、建物の構造がかなり入り組んでいて、似たような景色が続くため迷いやすく、狭い通路が多いので酔いや恐怖感を与える可能性も高い。

ただし、オートマッピング式のマップが用意されており、ターミナルで目標地点や目的がしっかり知らされるため、きちんと情報を集めていけばクリアは難しくなく、この辺は他のFPSよりも親切であると言えるだろう。また、なぜスイッチを押して回る必要があるのかについてもきちんと理由付けがされている(エイリアンの侵攻を防ぐためシャッターを閉じるとか、電気の供給が停止しているので再開させるとか)。

ヘルスは有限ではあるが、回復用のターミナル(Half-Lifeタイプ。バージョンアップすると二段階になる)で全快が可能。メディキットが落ちていることはなく、回復はすべてターミナルで行う。これが独特のゲーム進行を生んでいて、ヘルスが減ったら前に戻って回復というように自分のペースで探索できる。またメディキット式のデメリット「勝手に拾ってしまう」「無くなると詰む」も解消している。これは行ったり来たりが必要なレベルデザイン故に可能なシステムであり、すべてのFPSでできるようなことではないが、有限式ヘルスの一つの解答と言える。

セーブはクイックがなく、これまたターミナルで行うことになるが、ターミナルまで行かないとセーブできないという仕様が探索に緊張感を与え、ターミナルを発見した時の安堵感も味わえる。ただ、これについてはいつでもクイックセーブできないのは不満といった声もあるかもしれない。

●個性豊かなキャラクター

ゲーム中には原始的な姿のエイリアン「プフォール」の他に、一般市民のBOB(Born on Board – 船上生まれ船上育ち)、警備ロボットが存在する。BOBと警備ロボットは主人公に対して友好的であり、プフォールとは戦わせることができる(1のBOBは無力だが)。市民といった敵以外の勢力が出てくる展開は当時のFPSでは珍しく(TEKWARとか)、これがMarathon号の生活感を高めるのに寄与している。それとプフォール自体もうまくやれば同士討ちさせることが可能であり、わざと狙うのも面白い。

ちなみにリーラからはBOBを守るように言われるが、特に何のメリットもないが虐殺することができる。2以降のBOBは戦闘能力があり、反撃してくるが。

●わくわくするストーリー展開と古き良きプレイ感覚

メジャーアップデートしたAleph Oneで再びプレイを始めたが、やはりMarathonは面白い。スペースオペラを感じさせるストーリー、少しだけ頭を使う必要のあるパズル、凝ったレベルデザインが絶妙で、狭所でのエイリアンとの戦いも白熱する。マップは迷いやすいものの、当時のFPSに比べれば並であり、マッピング機能もあるので難しすぎるということもなく、シークレット探しを除けば自力で攻略できるバランスなのが楽しい。

Marathonは私がFPS狂になるキッカケの一つであり、どうしても信者目線で贔屓目で見てしまうことはあるかもしれないが、今プレイしても十分楽しめるFPSではないかと思う。ハイレゾテクスチャやエンジンのアップデートにより昔よりも遊びやすく改善されているので、興味を持ったら是非プレイして欲しい(タダだし)。ターミナルの文章はストーリーを理解する上でも攻略する上での重要になってくるので、英語が苦手な人は日本語版もあるのでこちらがおすすめ。

コメント

  1. >>11-12-08 (木) 10:17
    たまにやりたくなる名作ですよね。
    Pathways into DarknessはD3のリメイクMODしかやったことがありません。
     
    >>Unkonownさん
    原作の良さのままリメイクするということならXBLA版のような形が妥当だと思いますが、
    今の技術でリメイクしたものも見てみたいですね。
     
    >>11-12-09 (金) 19:17
    情報ありがとうございます。
    phoenix試してみます。
     
    XBLA版は実績があるならやってみたいですね。
    Bungieが実績機能付けてSteamとかで売ってくれないかなと思ったり。
     
    エンジンは旧バージョンですがVectorで配布されているものは日本語一式セットだったと思います。
    当時はOpenglが使えない制約があったと記憶していますが、文字化けはしなかったはずです。
    http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se381113.html

  2. このゲームやりたいんですが何故か日本語化してもターミナルが文字化けしてしまうんですよね
    興味があるんでXBLA版も検討していたり

  3. うわー!いつも記事拝見させていただいてますが、FPSUnknownさんMarathonやってらしたんですか!
    マラソンのシナリオだったらmarathon-phoenixがすごく面白いのでおすすめですよ!
    URLにリンク載せさせていただきます。

  4. Marathon初代の日本語が最新版で動かないんですよね・・・
    REDでもやろうかなあ・・・シークレットわからないけど

  5. アルファワンの日本語版出てるんですがうまく動かないんですよねー

  6. こういうゲームのほうが売れるんじゃないか?
    下手にストーリーを作家に任せないでメインのシューティングを引き立たせることのほうが重要な気がする
    現在のテクノロジーでリメイクして発売してほしいな

  7. Marathon!懐かしいですね。私も第一作目からはまり込んでいました。ちなみに私もBungie社ゲームがFPSにはまったきっかけです。Marathonの前のPathways into Darknessですが。

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