嵐の祭祀場へと再び挑む。うっかり足を滑らして崖から落ち、ソウル体になってしまったが、探索するならむしろこちらの方が都合がいい。多くのファントムが彷徨っているこの地で生身で探索なんてしていたら、たちまち襲撃されてしまうからだ。前にそれを嫌というほど味わわされた。今回はじっくりと探索に専念したい。
薄暗いダンジョンの中を進んでいくと、淡い光を帯びた亡霊が近付いてくる。ただのこけおどしか、それとも敵か。残念ながら攻撃魔法は覚えていない。半信半疑で剣で斬りつけると、亡霊は苦しみながら消えていった。剣が効くのが意外だったが、これなら大丈夫そうだ。その後も亡霊に遭遇するが、先制攻撃で一方的に倒していく。しかし、亡霊は倒しても倒しても新たにやってくる。霊だけに完全に消滅させることはできないのか。集中力が散漫して、これではうかうか探索もしていられない。
すると、今度は漆黒のローブを纏い、鎌を握りしめた死神がやってくる。死神は力を溜め、攻撃魔法を放ってきた。反射的に回避し、斬りかかると死神はあっさり絶命。それと同時に亡霊たちの気配が無くなったのを感じた。どうやら今の死神が死者の魂を縛り付けていたようだ。
洞窟の中に入ると、今度は光の玉が宙を舞っている。これも成仏できない魂なのか。細い足場を慎重に進んで行くと光の玉が近付いてきた。しかし、特に害はなさそうなので放っておくと突然、光の玉が収縮し、次の瞬間に爆発する。私はその爆発に巻き込まれて致命傷を負う。ひとまず入り口まで退却し、薬草で傷を癒す。私としたことが外見に騙されしまった。ダンジョン内ではどんな時でも気を抜いてはいけないのだ。改めて肝に命じる。
洞窟を抜けた先でついにデーモンの霧が現れた。霧を越えると奥から頭に包帯を巻いた巨人がやってくる。しかし、巨人は途中で足を止め、近くの柱に向かって剣を振るう。巨人の一撃によって柱は壊れ、辺りには粉塵が舞う。私はその意図が分からず、いつもとは違う恐怖に襲われた。想像外の出来事にどうしていいのか分からない。動向を見守っていると、巨人はまたしても別の柱に攻撃する。今が攻撃のチャンスだ。接近しようとすると、いきなり巨人は私の方を向き直り、こちらへやってきた。
そこでハッと閃く。巨人の頭は包帯に覆われており、恐らく目が見えていないはずだ。音や気配でこちらの位置を探っているのかもしれない。そこで気配を殺すため、盗人の指輪を装備する。これで私のソウルが抑えられ、探りにくくなるはずだ。そして、通路の真ん中で立ち止まると、案の定、巨人はまた柱を壊し始めた。
巨人が近付いてくるのをじっと待ち、接近したら一度攻撃し、再び距離を置いて息を殺す。そうすると巨人は私の位置が分からず、乱暴に剣を振るうことしかできない。近付いてきたら一度攻撃し。また離れる。卑屈な作戦によって巨人は徐々に衰弱し始め、とうとう力尽きた。次で嵐の祭祀場も終わりだ。
ここのデーモンはいきなり別方向の柱を壊し始めて驚かされましたが、対処法が分かれば非常に楽チンな相手です( ゚Д゚)b 試していませんが魔法や弓なら一方的に倒せるのかもしれません。