・最終日
夜も深まり、日付が変わった。深夜の番と交代しようとした時、玄関の方からやつらの声が聞こえてきた。窓から外の景色を眺めると街のほうからやつらの大群が押し寄せてきている。とうとうこの場所も嗅ぎつけられてしまったのか。急いでみんなへ知らせに行き、各自に武器を配る。銃を扱ったことのない人には鈍器や刀を持たせ、もしもの時に援護してもらえるように伝えた。
準備を済ませると、ちょうどやつらが玄関を叩き壊そうとしていた。玄関には地雷と放水トラップを仕掛けていて、玄関が壊れると発動するようになっている。これがうまく効いてくれるといいのだが。
やつらによって玄関が破壊され、罠が発動する。地雷の衝撃は想像していた以上に大きく、こちらにも強い衝撃が伝わってきた。その衝撃によってみんなが倒れる。アシュトン坊やは頭を打ちつけ、亡くなってしまった。また、放水トラップはこちらに向かって、水が飛び出している。明らかに配置及び設計ミスだ。まさか始まって早々こんな自体に陥るとは予想だにしなかった。
しかし、落ち込んでばかりはいられない。すぐに態勢を立て直し、入り口からやってくるやつをみんなで一斉射撃。ライフルのプロは見事に一撃で仕留めていく。みんな今まで溜まっていたストレスを発散するかのように、やつらに向かって弾を叩き込む。もちろん、私もそうだ。だが、徐々に数で押され、バリケードが壊され始める。バリケード近くに居たアイザック爺さんはやつらの手にかかり、息を引き取った。
裏口の方からもやつらの大群が押し寄せてきた。玄関チーム、裏口チームに二手に分かれて対応することになった。裏口にもしっかりとバリケードを敷いたお陰で、すぐにやつらはこちらへやって来れない。バリケードを破壊しているところを狙えば安全だ。
この状態で数分間を持ちこたえるとやつらは居なくなった。これですべて片付けたのか。いや、油断してはならない。みんなで相談した結果、銃を装備しているグループで周囲の確認を行うことになった。外は暗闇で空には不気味な色の満月が光っている。
ひと通り見回ったがやつらの影はなかった。とりあえず難を逃れたようだ。警察署の中に戻り、そのことを残留組に伝える。みんなまだ興奮覚めやらずといった感じで簡単に寝付けそうにはない。夜が開けたら亡くなった仲間の弔いをしなくてはいけないな。
そして、数日後。電気技術者の力を借りて、簡易的なラジオ放送を行えるようになった。これでまだ生きている人達に呼びかけてみようというわけだ。「私はベン・ライリー。ピエティの警察署で暮らしている。ここには生き残った人々が集まり、みんなで力を合わせてやつらに対抗しているんだ。食料や武器には余裕がある。この放送を聞いた人は是非来て欲しい。私達は君を歓迎する」
・あとがき
最終日はフレームレートが20fpsまで落ち、動作的にもゲーム的にも厳しい状況に陥り、数人の犠牲者を出しながらも無事にクリアとなった。動作が不安定でグラフィックのわりに重いし、Fort画面に切り替えると落ちることもあるし、仲間AIはやたらと好戦的だし、スタックすることもあったが、ゾンビ映画をそのまま再現したようなコンセプトは魅力的で、最後まで緊張感があり、理想的なサバイバル体験が楽しめる内容に仕上がっている。今までのゾンビゲームに不満を覚えている人は挑戦してみてはいかがだろう。
コメント
攻略おめでとうございます。
それにしても、最初のスクリーンショットには驚きました。まさかの根こそぎノックダウン。
今回のプレイでは罠が上手く機能しなかったようですが、上手く配置すればかなりの効果が期待できそうですね。
面白かったです(^-^)
大変、良いゲームですね。
こんな感じのゲームを、大手が作ってくれると、イージーユーザーな私みたいなゲーマーが喜ぶのですが、難しいですよね(^-^)
>>@さん
無事に攻略できました!
地雷トラップ(?)の効果に唖然としました。ゾンビよりも自分たちに被害が出て、散々でしたよ。
トラップはいまいちよく分からなかった部分があるので時間を置いて、また挑戦したいと思います。
>>Ruiさん
それほど難易度が高いわけでもないのでRuiさんでも十分遊べると思いますよ。
Ruiさんはイージーじゃなくてハードですよね?
Dead Risingがそれにあたると思いますが、あれはバカゲー志向で制約も多く、ちょっと求めているのとは違いました。せっかくのCOOPもイマイチでしたしね。
このメーカーが次回作を作ってくれるのを期待しましょう。コンセプトはしっかりできてますし、あとは完成度を高めればきっと化けます。