ARMA 2 – 人生はカオス理論(2)

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探索系のミッションに入った。ここからは各地を回り、市民や警備兵から情報を得て、逃走中の要人を捕まえたり、武器密輸の実態を探っていく。全部のタスクにマーカーが出るわけではなく、集めた情報を頼りに自力で探す必要があり、文章やログを大まかに把握していないと手詰まりとなる。シューティングやシミュレーションというよりかはアドベンチャーの趣が強く、好き嫌いの分かれるミッションだ。

実は私も発売当初にこのミッションをプレイし、「なんだこれは・・・」と唖然とした覚えがある。銃をバンバン撃ったり、兵器を乗り回したり、タイチョー気分で部下に命令したりといった部分を期待していたら、探偵のような情報収集を強いられ、一気にやる気を削がれてしまった。

しかし、いまやり直してみると、これはこれでアリという気もする。戦争を題材にしたFPSは数あれど、内戦勃発中の国を練り歩き、一般市民を助けたり、協力してもらったりというシチュエーションを楽しめるのは珍しく、従来のFPSでは描かれることのない戦争の裏側を敢えて描こうとした所には新鮮味を感じる。仲間達と絆を深めながら、地道な努力を重ね、目標をクリアした時の達成感は人一倍だ。

ただし、内容が非常に地味だし、シューティング要素は重視されておらず(一部のミッションはプレイヤーが一切撃たずにクリア可能)、前述した達成感は推理を解いた時の感じに近い。おまけに一部のタスクはランダム性が強く、毎回展開が異なるのは面白いものの、プレイヤーの過失以外の予期せぬ出来事で失敗に陥る可能性もあり、気持ちの悪さが残る部分もある。一時間以上かけて、達成間近というところでそんなことが行ったら嫌にもなる。実際、前にプレイした時がそうだった。いまは1.08までパッチがリリースされており、バグはだいぶん潰されているようで、いまのところ問題なく進行できている。

このキャンペーンミッションはシューティング要素を求める人には不評かもしれないが、単純な銃撃戦に飽き飽きしている人にはうってつけの内容だと思う。少なくとも私がまさにその状態でとても楽しめている。広大なマップをボーっとドライブしながら景色を楽しみつつ、情報を集めて、真実を追い求めるのも悪くないもんだ。

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