Binding of IsaacとHereticを組み合わせたようなローグライクFPS。ランダムな組み合わせのダンジョンを進み、5階のボスを倒すのが目的。ぶっ続けでやればクリアまで1時間もかからない。初期のキャラクターは一人だけだがプレイ中に条件を満たすことで使えるキャラクターが増えていく。アイテムやアビリティも同様。
武器スロットは4系統に分かれており、初期武器の紫色のワンドはエネルギーが自動回復するので無限に使える。その他の武器はエネルギーが有限であり、敵から拾って回復しなければ使えない。そのため適所で使い分けるのが有効となる。どれもマジック武器な外観だが種類は10近くあり、ショットガンタイプ、グレネードタイプ、ホーミングタイプ、ロケットタイプなど差別化されている。
武器にはUnrealのようにセカンダリ攻撃も用意されており、エネルギーの消費が激しいがその分だけ強力。セカンダリは一度に数発を射出するタイプが多いので、近距離でぶち込むと一気に大ダメージを与えられる。
マジック武器が中心だが発射音は銃に近く、撃っていて気持ち良い音。敵に弾がヒットすると敵が赤くなり、悲鳴を上げるのでヒット感も感じられる。弾のエフェクトはやたらと派手なのだが、それに比べると直撃時のエフェクトが地味なのがもったいないところか。
おそらくマップはフロアをランダムで組み合わせるタイプになっており、まったく同じ組み合わせのマップにはなりにくいと思われる。フロア毎にアリーナ形式の戦闘が発生し、敵を全滅させるまで扉は開かない。宝箱部屋やアスレチック部屋などもあり。1階毎にボス戦が用意されている。
敵を倒すと経験値のアイテムを落とす。自分で近づいて拾わないと経験値が得られず、拾わないまま放っておくと消えてしまうので迅速に拾い集める必要がある。そのためレベルを上げようとすると無理やり敵陣に切り込む必要があり、Painkillerのようなストレスを感じる。回復アイテムのポーションやエネルギーを拾う作業は分かるのだが、経験値まで拾い集めなければいけないせいで戦術の幅を狭めているように感じてならない。
レベルが上がるとアビリティを一つだけ選べる。アビリティはヘルスやエネルギーの容量を増やしたり、経験値や回復量を上昇させる効果を持つ。敵の数は有限なのでなるべくすべてのフロアを回ってから次へ行くのがベターだろう。
敵はそれぞれ攻撃方法が異なり、10種類以上はいると思うのだが1時間プレイしただけでも同じ敵とずっと戦っているようで作業感を感じてしまう。Painkillerを少しプレイするだけで疲労感と作業感が襲ってくるあの感じと言えば分かるだろうか。やたらと固い敵が多く、一回の戦闘がだらだら間延びしているのも要因の一つかもしれない。
プレイし始めは面白いと思ったのだがクリアする頃にはお腹いっぱいになっていた、そんな感じのゲームだ。プレイキャラクターを変えてもゲームプレイが劇的に変わるような変更はないのでう~んといった感じ。分かるこの罪の重さ?