Minecraft – おいでよブロックの森(1)

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目が覚めると、はじめて見る光景が広がっていた。ここは孤島だろうか。人っ子一人おらず、周りも見ても自然しか存在しない。私は何者で、名前は何だったのか。思い出そうとしても思い出せない。ただ一つはっきりしていることがある。それはこれから自分一人の力で生き抜いていかなければならないということだ。

何をするにも道具は必要だ。まずは木を集めて、それでお手製の道具を作ろう。道具があれば手作業よりも仕事が捗るはずだ。原始人だって、木と石で槌を作り、それでマンモスを狩っていた。

近くに生えている木をボキボキと折って、採取する。エコ活動と声高々に叫ばれる昨今、森林を伐採するのは少し気が引けるが、人間が生きていくためには必要なことなのだ。それに何でもかんでも木を生やしまくるのがいいわけではない。ある程度は選別しなければならない。何事も適量が肝心だ。何をもって適量とするかは難しいところだが、エゴの観点から考えれば人間にとって住みやすい量であろう。

採取した木で作業台を作った。私オリジナルの木製の作業台だ。研磨するようなものがなかった為、ささくれている部分はあるが致し方ない。でも、これでグッと作業意欲が湧いた。意欲を高めるのは大事なことだ。何事も形から。何かしらの行動を起こせば目標はきっと生まれてくる。

無性に道具を作りたくなった私は木製のシャベルとツルハシと斧を作った。デザインセンスゼロなものだから、見栄えは悪いが道具としてはちゃんと使える。まずはツルハシで石炭を採掘することに決めた。火が起こせなければ生活は困難を極める。

石炭を探している途中で山火事を発見。山から溶岩が流れ出て、それが木にうつったようだ。周囲はむせるほど暑く、息をするのも苦しいほどだ。自然の恐ろしさを垣間見た私はその場をそっと離れた。

川辺でようやく石炭を見つけた。新しいオモチャを見つけた子供のように舞い上がりながら、お手製のツルハシを握る。ツルハシを握る手にも思わず力が入る。その周辺には他にも石炭が存在し、数日分は十分手に入った。

作業効率を上げる為、ついでに石も掘る。木製よりも石製の道具の方が効率はきっといい。地面を掘れば石はいくらでもあるから数には困らない。これからは石器の時代だ。

一心不乱に掘り続けていると、お日様がさようならしようとしていた。夜にうろつくのは危険だ。都会とは違い、星のお陰で多少は明るいと言えども限度がある。足を踏み外して落下死、水に溺れて水死なんてごめんだ。

今日は洞窟を掘って、そこを寝床にするとしよう。石炭と木で松明を作り、周囲に並べて適度な明るさを確保してから、ツルハシで六畳間ほどのスペースを作る。するとぶたさんが洞窟の中に入ってきた。彼も外が怖いのかな。入り口を土で埋め、寝床は完成だ。これで外敵からも身を守れるし、安全だろう。

お日様が完全にさよならして、月がこんにちわすると、外から呻き声が聞こえてきた。動物でもなく、人間でもない、別の何かの呻き声がするのだ。きっと深淵からやってきた者に違いない。嫌な想像してしまい、思わず身を震わせる。でも、ここは閉じられた洞窟だから絶対大丈夫だ。彼らが壁をすり抜けてこない限りは。

まだまだ夜は長い。手持ち無沙汰を覚えた私はまたツルハシを握り、奥へと掘り進めるのであった。もちろん、それは恐ろしい呻き声の存在を忘れるためでもあった。

コメント

  1. 以前からこのサイトは閲覧させて頂いております。
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  2. お久しぶりです。
    また面白そうなプレイ日記が始まりましたね。
    unkさんの日記は実体験した人が書いてるような感じがあって面白いです
    ちょっとその文才が羨ましい。。。。

  3. >>unnamedさん
    Minecraftへようこそ。
    サバイバル生活楽しんで下さい。
     
    >>Urakageさん
    紹介記事は他にもいくらでもあるのでプレイ日記を書いてみようかなと思いました。
    まだプレイしていない人にも魅力が伝われば幸いです。

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