ArcaniA: Gothic 4 – 魂の慟哭(3)

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ついに敵のオークが登場。Gothicといったら、やっぱりオークがいなくちゃ始まらない。やつらは攻撃力と体力が高く、電撃の硬直時間も短めだが、基本は突っ込んでくるだけなので野生動物と大差ない。おまけに移動速度が遅く、遠距離攻撃を仕掛けてくるものが居ないため、後退しながらクロスボウで撃っていたらノーリスクで倒せてしまうのはいかがなものか。

Arcaniaはキャラの等身が上がり、リアル寄りの造形を志向している為、オークから愛嬌が無くなり、不気味さが増している。Gothicはもちろんのこと、WarhammerやWarcraft(Orcraft)のオークは愛すべきキャラクターだが、Arcaniaで数匹のオークが襲ってきた時、「これは愛せないな」と思った。ArcaniaのオークはD&Dのハーフオークあたりのイメージに近く、類人猿ぽさが受け付けない証拠だろうか。例えるなら、鳥山明のスライムは愛せるが、Wizのスライムは愛せないような感じだ。Spellboundがオークを異質なものとして描いているのなら、その狙いは成功と言えるのかもしれない。Gothicのオークも人間側から見ると畏怖の対象として描かれていたものの、見た目がずんぐりむっくりで可愛らしく、恐怖なんて感じる余地はなかった。

しかし、そういうレイシスト的な感情を抱いたのも束の間、オーク関連のクエストを進めているうちにオークに対する見方が変わってきた。これはネタバレになるので伏せておくが、オークのシャーマニズムを体験できるクエストで可愛らしい一面をたくさん見ることができ、いつのまにやら愛着すら生まれるほどに。Spellboundの解釈ではあるものの(Piranha Bytesはここまで踏み込んだ描写はなかったと思う)、オークの宗教性や社会性を垣間見える内容になっていて、このクエストは興味深く楽しめた。主人公の一休さんばりのトンチも見事。こういうユニークな発想がSpellboundの持ち味なのかなぁ。分岐がほとんど無く、話が一方通行気味なのが残念だけど。

トントン拍子で話は進み、お次は沼地へ。ここで登場するSwampsharkは地中に隠れ、主人公の足下へ潜り込んで食らいついてきたりして、AIに一工夫見られる。しかし、電撃には耐性がなく、お得意の電撃→打撃コンボで容易くボコれてしまう。

ここではお馴染みのWatermageやFiremageが出てくるものの、すでに魔法を取得しているのであまりワクワク感はない。オークのクエストのように面白い展開を見せてくれるといいのだが・・・。

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