ArcaniA: Gothic 4 – 殺意のないダンジョン(4)

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ダンジョンや洞窟は結構用意されているものの、一本道感が強く、構造も平面的で見た目も似通っていて、あまり好奇心をくすぐられない。トラップの類も一切なく、ひたすら一本道を進みながら敵を倒し、宝箱を開けていくだけで単調だ。

沼地のダンジョンでは大量のスケルトンが配置されており、物量作戦でこちらの行く手を阻もうとする。このヤケクソ感はDungeon Lordsを思い出させた。ArcaniaはGothicの続編というより、Dungeon Lordsの続編と言われた方が受け入れやすいようにも思う。

今までのGothicシリーズに存在していた情緒やロールプレイを感じさせる要素はArcaniaではことごとく削除か、あるいは簡略化されてしまっており、そのせいで何の変哲もない平凡なRPGと化している。下にGothicとArcaniaの違いを表でまとめてみたのだが、Arcaniaからはロールプレイ的な要素が見事に省かれているのが分かるだろう。

しかし、Jowoodの戦略も十分理解できる。欧州で著名なRPGで同社の看板タイトルであるGothicシリーズも北米ではいまいちな評価しか得られていない。そこでイージー&クイックなRPGに作り変えることで、より広い層に受け入れられるような作品にしたかったのだろうと思われ、Piranha Bytesを開発から外したのもGothic 3の品質や納期遅延、版権トラブルの他に、カジュアル化するには別会社の方が向いていると判断した結果のようにも感じる。

状況的にはJade Empireで模索していた頃のBiowareが思い浮かぶのだが、すでに独自のスタイルが完成していたBiowareに比べて、こちらはArcaniaらしい特徴が感じられず、「Arcaniaの魅力って何?」と聞かれると、「うーん」と頭を捻らざるを得ない。強いてあげるとすると「とっつきやすい」とか「簡単」といった部分が挙げられるのだろうが、洗練されているとは言い難く、垢抜けない雰囲気は悪い意味で依然として残っている。

要素GothicシリーズArcania
ステータスレベルアップするとラーニングポイントを取得し、どのステータスを上げるかは自分で選べる。レベルと共に自動で上がる。
スキルラーニングポイントを消費して、各スキルの先生に教えてもらわなければならない。スキルは剣・斧・弓・魔法などの戦闘スキル、鍛冶・錬金術・皮剥ぎなどの生産スキル、スリ・スニーク・鍵開けなどの盗賊スキルがある。レベルが上がるとスキルポイントを3つ獲得。スキルは剣・弓・スニーク・魔法だけで戦闘用のスキルのみ。スキルはいつでも習得できる。
魔法炎・氷・暗黒・ドルイドの四系統に分かれており、単体攻撃や範囲攻撃魔法、回復魔法や召喚魔法などがある。炎・氷・電撃の三つのみ。スキルレベルを上げると付属効果が付いたり、効果範囲が広がる。
戦闘攻撃方法は縦斬り・横斬り・溜め斬りの三種類。敵は回避や防御をしっかり行い、スキを見せればカウンター攻撃を連続で浴びせてきて、立て続けに攻撃をくらいハメ殺しに遭うこともある。主人公の一挙手一投足がゆったりとしていて、戦闘では間合いの取り方とタイミングが重要になり、一つのミスが命取りとなる。タイマンでなければまともに戦えない。攻撃すると武器が一瞬光り、そのタイミングでもう一度攻撃するとコンボが繋がる。溜め斬りも可能。敵の攻撃はローリングで簡単に避けることが可能。近接タイプの敵はがむしゃらに突っ込んできてパワーアタックを繰り返す。遠距離タイプは遠くから弓や魔法で攻撃し、近付かれると武器を装備して戦おうとする。敵は防御や回避をすることはあまりなく、攻撃が容易に命中する。基本的にグループで行動しており、集団戦になることが多い。
アイテムの使用アイテムを使用するには一定の時間が必要。たとえば、ポーションを飲むにも、物を食べるのにも待ち時間がいる。その間は無防備になる。回復アイテムは即座に使用でき、待ち時間はいらない。俗に言うポットがぶ飲みが可能。包帯だけは戦闘中に使えない。
生産鍛冶・錬金術・料理ができる。鍛冶や錬金術はスキルを覚えていないとできない。スキルレベルが高くなければ上位アイテムは作れない。生産はそれぞれの作業場でしかできない。鍛冶・錬金術・料理はいつでもできる。レシピと材料さえあればなんでも作れる。
選択肢人間側に付くか、オーク側に付くかを選べる。人間側にはいくつかの派閥があり、得られるボーナスが違い、展開も大きく異なってくる。Gothicシリーズの種族や派閥は登場するが、派閥の選択はなく、一つの展開しかない。会話の選択肢で若干イベントが変化する。
AINPCにはそれぞれ一日のスケジュールが決まっており、それに応じて行動する。主人公が街中で武器を抜くとNPCは警戒し、スニーク状態で移動していると怪しむ。人の家の物を盗ろうとすると怒られ、戦闘に発展する。モンスターが近付くと、NPCは武器を装備して戦う。主人公の攻撃がNPCに当たり、場合によっては敵対関係になる。一部のNPCはスケジュールに応じて行動する。主人公が武器を抜いても、人の家の物を盗んでも反応しない。モンスターが近付いてきても反応せず、モンスターもNPCを襲おうとしない。主人公の攻撃はNPCに当たらない。
装備装備品には必要なステータスが決まっており、たとえば上位の武器を扱うには相応のSTRが必要になる。ステータスに関係なく、なんでも装備可能。

すでに結構な時間を費やしているはずだが、まだまだ終わりそうな気配はない。ボリュームは意外にありそうだ。

コメント

  1. 北米ではArcania:Gothic taleで売り出すという話でしたけど、結局ArcaniA: Gothic 4で売りだしてますよね。
    下手にナンバリングすると原作ファンはネガティブキャンペーンするでしょうし、新規プレイヤーには敬遠される恐れがあるのでふさおさんの仰るように元のタイトルのままの方がいいと思います。
     
    元々期待値は低くしていましたし、Gothicの精神はRIsenが受け継いでいる安心感もあって、今のところそれなりに楽しめています。
    カジュアル化を目指しているのは分かるのですが、荒削りで洗練されていない部分がいくつか見受けられて残念ですね。

  2. やっぱりこう見るとArcaniaっていう新作なんだなと思います。
    最初のArcania:Gothic taleのままでよかったと思いました。

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