6面ダイスによるデッキ構築ゲーム。浄化(青)と堕落(赤)で彩られた世界観が美しい。全キャラクターで真ボスを倒したところまでプレイ(22時間)。個人的なデッキ構築ゲーのトップはクロノアークなのだが、それに次ぐ面白さだった。
プレイキャラクターは6種類、それぞれ特性が異なり、プレイ感覚が差別化されている。堕落したキャラクターを浄化によって正常化させていくという物語となっており、戦闘にもそのシステムが活かされている。
浄化はプレイヤーにとって回復手段となるが、堕落した敵にとってはダメージとなる。逆に堕落はプレイヤーにダメージとなり、堕落した敵には回復となる。行動が回復にも攻撃にもなりえる。
プレイヤーは自傷することによって徳義(特技とかけている)を何度も利用できるので、ダメージと回復を頻繁に繰り返すことで行動回数を増やせる。
こういうローグライクなデッキ構築ゲームでは回復手段に乏しく、回復できるとしても特定のキャラだけで凡ミスが後々まで尾を引くことになりがち。このゲームではどのキャラクターも1ターン中に自傷と回復を何度も繰り返すことになる為、多少のミスは許容されているところが優しい。
どのダイスが手持ちにやってくるかはランダムで、さらにそのダイスには6面あるのでどの目が出るかもランダム。一見、運要素の強いゲームのようにも見える。
しかし、ダイスを振り直せるリロールの能力があったり、ダイスの目を改造したり、ショップやマスでダイスの破壊やコピーが手軽にできるようになっている為、狙っているビルドをむしろ狙いやすい。マップのマスもほぼ固定であり、手数が少ないデッキの場合、最序盤でデッキが完成する可能性もある。
ランダム要素が多そうに見えるものの、挽回の手段も豊富に用意されているところが個人的には合った。また、デッキ構築ゲーは見た目が地味なものが多い中、このゲームはキャラクターのアニメーションやアートワークが美しく、凝っているところが好印象だった。
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