祇:Path of the Goddess – 穢れを払う神楽 (体験版)

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カプコンから2024年7月19日に発売された「祇」の体験版がSteamで配信されていたのでプレイしてみた。煌びやかさとおどろおどろしさが混在した和風の世界観に思わず目を惹かれたのだ。

ジャンルはステージクリア型の剣戟アクションストラテジーと表現すればいいだろうか。プレイキャラクターを操作して敵をバッサバッサと斬りつつ、村人を配置して迎撃もできる。

ゲームの流れは
・マップ内を探索して資源を集めたり、村人の穢れを払って仲間にする
・資源を使って巫女を門まで誘導する
・夜になると門から敵が出てくるので巫女を守る
・朝になったら敵が消滅するので資源や村人を集める
・巫女が門に到達するとクリア

無双ゲームとタワーディフェンスを混ぜたようなゲームデザインとなっている。どちらの要素も軽い味付けなので、一対一の駆け引きやタワーの配置にこだわるのを重視している人には物足りないかもしれない。マップ内を駆け回って見つけづらい資源を集めるのも作業感がある。

ただ、世界観は素晴らしい。巫女や村人の神楽によって穢れから世を救済し、色彩鮮やかで煌びやかな日本を取り戻す。非常に日本的かつ独自の味わいも持った美術が素晴らしい。丁寧で豪華に作られていて、久々にゲームで目を奪われた。

この企画はよく通ったなと思う。失礼な物言いで申し訳ないが、ぱっと見は売れ線のゲームではなく、多分に人を選ぶ要素が含まれているように思う。

流行りのゲームデザインや見た目ではない。このご時世、こういう企画に予算を振り分けるのはなかなか難しいのではないかと素人ながら思った。

欧米では2022年以降の財政・金融政策の引き締めの影響によって、子会社の閉鎖や大規模なレイオフが行われている。あの有名なゲーム会社の部門も無くなっちゃったという話も最近よく聞く話だ。

こういう変わったゲームにも予算を振り分けてしっかり作る。日本がまだ官製デフレに陥っていなくて、豊かさに溢れていたあの頃を思い出させるゲームだと感じた。時間に余裕ができたら買おうと思う。

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