チームムラマサの新作3DダンジョンRPG。円卓の騎士の主人公は魔王に戦いを挑むも敗北。世界は闇に包まれてしまう。その後、主人公の魂は転生を迎え、生徒たちと共に魔王を打ち消すために再び立ち上がるというストーリー。
仲間は主人公の生徒という設定で、会話の選択肢や戦闘の結果でソウルランクが増減していく。時には面談をして悩みを聞いてあげたり、作成した料理で一緒に食事することも必要になる。
ソウルランクが高いと経験値の増加やスキルの強化に加え、魔王のチャーム攻撃を防げるようになる。つまり、ギャルゲーのごとく仲間やヒロインのゴキゲンを伺うことで絆が深まり、色々と有利になるわけだ。それなんて「ぱるてるちゃいむ」、「夜が来る!」である。
キャラクターは固定キャラのみ。自分で作成できない。キャラの職業もあらかじめ決まっており、GENERATION XTH(BGMが鳴ります)のような育成要素はない。プレイヤーができることはステータスの振り分けくらいだ。
その代わり、それぞれのキャラには個性が付けられている。今回は仲間(生徒)との関係に主軸を置いたと考えるのが妥当だろう。GENERATION XTHは主人公や仲間を自分で作成できたため、NPCとのイベントしか描けなかった。今作はストーリー性を高めるために固定キャラにしたのだろう。
主人公の名前は自分で決められ、外見はいくつかの種類から選べる。女性主人公にもできるので女性プレイヤーも入りやすいだろう。ただ、そうなると恋愛要素はなさそうな感じだ。もしかしたら、男主人公なら女性キャラと、女主人公なら男性キャラとのイベントが用意されていたり、性別関係なくそういうことになるのかもしれない。年齢制限はないので、間違ってもエロゲー的なことにはならないだろうが・・・そもそも先生が生徒に手を出すのは犯罪ですからね。
今回もダンジョン(地形)は3D、モンスターや背景は2Dで描かれている。要求スペックは低く設定されており、うちのノートPCでもサクサク動作する。それでいてフィールドはなかなか美しくまとまっていると思う。モンスターの絵は渋くて味のある絵柄で、とても良い。GENERATION XTHに引き続いて、塚本陽子さんが担当されているとのこと。製品には画集を付けて欲しいな。
まとめ
3DダンジョンRPGの雰囲気を残しつつ、ストーリードリブンなRPGを目指そうという方向性は分かるが、体験版をプレイした限りではどっち付かずの中途半端な印象を受けた。生徒との絆を描きたいようだが、キャラの掛け合いがあっさりしすぎでもったいない。
個人的に、チームムラマサのゲームは育成が楽しいという印象があるのだが、今作は育成要素に乏しく、そちらにも期待できそうにないのが残念なところ。
コメント
はじめまして。Falloutレビューで辿り着いた者です。
2のレビューの続きを待ち焦がれています(^_^;
>円卓の生徒
ギャルゲ&RPG好きとしては面白そうなんですけど、
キャラクターの目線が全員明後日を向いてるのが気になりますね……。
戦闘画面はともかく会話画面ですら視線が合わないとなると、どうも落ち着かない感じがします。
TiKuWaさん、はじめましてー。
Fallout 2の続きは他の方からも要望を頂いているのですが、やる気が沸かなくて凍結状態です。申し訳ないです。
1は一気にプレイしてしまうほど熱中したのですが、2はそれほど熱中するものがなかったというのも大きいですね。
2は物語のスケールや自由度など格段にパワーアップしていると思うのですが、個人的にはこじんまりとまとまっていた1の方が肌に合っていたのかもしれません。
とはいえ、いずれは続きをやりたいと思います。ついでにFallout Tacticsも。
FalloutシリーズはSteamやGOG.comで再販されるようになりましたし、今こそ紹介の意味も含めてプレイするべきだと思っているんですけどね。
円卓の生徒の立絵は確かに違和感がありますね。
もしかしたら、ソウルランクを高めて親密になると立絵が正面向くようになるとか。
斜に構えた生徒たちの心を開き、正しく向き合うようにするのが先生の役目・・・って、そんなわけないですか。
イベント絵だと正面向いているのもあるみたいですね。