先週に続き、ペットが惨殺されるのが辛すぎる。11話で展開が大きく動きました。序盤の印象ではコイトちゃんとアイちゃんを中心にして、もう少し抽象的な物語になるのかなと想像していました。SF風味で理屈をつけた展開になるのが意外でしたね。野島伸司さんの脚本って、理屈が薄くて若気のノリでガッーと突っ込むイメージでした。
死に対抗するのは愛ということで、絶望の淵に立たされている少女にいかに寄り添えるかが終着点となりそうです。
厚労省の調査によると成人の自殺は経済的な理由であったり、疾病による要因が大きいそうですが、未成年の自殺は成人よりも衝動的で、大人から見れば些細なことがきっかけになるとのこと。未来が不安な子供たちに寄り添い、話を聞いてあげる大人や友達の存在が重要ですが大人自身も先行きが不安な現代です。
国民には自助、自分の息子は公助というイカれた老人が代表の国ですから救いようがありません。終身雇用を破壊し、会社や地域のコミュニティをぶつ切りにし、非正規や日雇労働を増やして孤立させていき、自己責任脳の大人ばかりができあがった。愛や手間は暇や余裕がないと与えられません。それを無駄無駄といってもなにもかもを削ってきた国。貧すれば鈍するの言葉通り、目先のことしか考えられなくなった。
アイちゃんには優しく見守ってくれて無償の愛を提供してくれる母親や先生がいます。リカちゃんの母親も不器用ながら親としての立場をこなそうと努力している。
そういう親や家庭を支えるのが国の役目であり、自助でなんとかすればいいと放り投げるのはただの仕事放棄です。国が守ってやるからみんな安心しろと強いメッセージを与えるのが王の仕事。日本は自国通貨、変動相場制、対外純資産世界一、そんな状況でデフレなんですから日本円なんて発行すればいいだけです。
しかし、残り一話でコイトちゃん、ねいるの妹、フリルはまとめきれるんでしょうか。