ゲームエンジン会社ユニティの株はどこまで下がるか

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ゲームエンジン会社のユニティー・ソフトウェアの株は上場後に$150で安定していた。2/9から$120へ急落したのが不思議だったが社長のジョン・リッチティエッロや社員の売買を見て納得。どうやらロックアップ解除(大株主や社員が売買可能な時期)が原因の模様。IRでも2/8よりロックアップ解除と説明されている。

Beginning at the opening of trading on Monday, February 8, 2021, the lock-up agreements that the company’s directors, executive officers, employees and holders of substantially all of the company’s common stock and securities exercisable for common stock have entered into with Goldman Sachs & Co. LLC and Credit Suisse Securities (USA) LLC, as representatives of the Underwriters for Unity’s recent initial public offering, will terminate.

https://investors.unity.com/news/news-details/2021/Unity-Announces-Q4-and-Fiscal-Year-2020-Financial-Results-Webcast/default.aspx

ジョン・リッチティエッロは2/9に$121.40で一部売りを入れている。

週明けに長期金利上昇の影響を受けて$115まで下落。

日経平均3万円超え。米長期金利1.3%。金利上昇で株高終わる? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
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ゲームエンジンのユニティはインディーゲームをプレイする人で知らない人はいないだろう。モバイルゲームやインディーゲームで圧倒的なシェアを持っており、アンリアルエンジン以外の競合は見当たらない。

ただし、収益はゲームエンジンよりも広告(Unity Ads)の方が大きいようだ。Unity Adsはユニティエンジン製のゲームに広告とアプリ課金を手軽に実装できる機能である。他のゲームエンジンや自社開発ではゲーム開発者が自分で広告会社にアカウントを作って、広告コードの実装やアップデートをしなければならないがユニティでは簡便化される。インディゲーム開発者にとってありがたい機能となっている。

アンリアルエンジンのエピックゲームズは自社開発ゲームのフォートナイトが大人気だが、ユニティでは自社でのゲーム開発は行っておらず、ゲームエンジン業+広告業に専念している。

ゲームエンジンといっても、最近はゲーム以外の映像、建築、VR、自動車分野での活用事例も増えてきている。従来の3DCGレンダリング(出力)は画質は高いが時間がかかり、それにそこへ修正を加えるとさらに時間を要する。ゲームエンジンのリアルタイムな出力は画質はそこそこだが、瞬時に反映されるのが強みだ。コンピューターの演算能力とゲームエンジンの性能向上によりゲームエンジンでリアルタイムに出力する映像でも十分な画質を得られるようになってきており、ゲームエンジン会社はそういった他分野でのサポートも進めている。

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前述したとおり、汎用ゲームエンジンはユニティとアンリアルの寡占状態だ。

Amazon Lumberyard(CryENGINEにAmazonのAWS(サーバー機能)や動画配信サービスTwitchの機能を追加したもの)は使い勝手の悪さで広まらず、Amazonのゲーム開発部門も未だ結果を出せていない。対戦ゲームのCrucibleは早々にサービス終了した。MMORPG「New World」は2021/8/31に控えている。

3DCGツールを独占しているAutodeskの3DS MAX Interactive(旧名Stingray,Bitsquid)も一部の使用に留まる。StingrayはWarhammer: Vermintide 2で使用。

国産のOROCHIは国内での採用事例が数件あるものの、海外やインディー向けではない。

マイナー&モバイルタイトルはユニティ、大規模メジャータイトルはアンリアルという棲み分けができており、ゲーム開発の流れは今後も変わりそうにない。


基本的に私はローリスク・ローリターンの積立投資しかやらない。預金しておくくらいならNISA枠で積み立てておいた方がマシだろうという思いからだ。

ゲーム株は緊急事態宣言から上がるだろうと思ってチェックしていたが手は出さなかった。医療やデジタル署名も上がるだろうと思ったが興味外の分野はやっぱりよく分からなかった。

政府が財政政策をまともにやらない為にインフレ率は上がらず、黒田総裁はインフレ目標を達するまでは金融政策を止めることはできない。日銀は金融政策を進めるしかないのでETFを買う。だから損は出ないだろうと思って積立投資だけはやっている。損が出たとしても投資信託なら大きくは損はしない。積立続けるだけなので上がろうが下がろうがもはや知ったこっちゃない。

株の動きはよく分からないし、興味のない分野はチェックする気も起こらない。しかし、自分の興味のある分野を応援するつもりで長期保有するのはアリなのかなぁと思い始めている。投機ではなく、文字通りの投資である。アメリカの投資家のピーター・リンチの言葉に「自分が知っているものに投資する」というのがあるがまさにそういうことなのだろう。

コメント

  1. ゲームエンジンの勉強になりました。
    あんのうんさんは色んなことに詳しいですねー。

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