PCに移植され、低価格でリリースされたので購入してみた。ちなみにペルソナシリーズは1、2罪以降は触れていない。
ギャルゲー風の進行
1は女神転生寄りの3DダンジョンRPGだったし、2も情報探索が重要だった。一方で4というとギャルゲーチックな作りでまず驚いた。開始から寸劇が始まり、なかなか操作すらできない。主人公は両親の都合で田舎の学校へ転校し、叔父さんや従姉妹と一緒に生活を始めるという導入が丁寧に描かれている。
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キャラクターはアニメ寄りにかなりデフォルメされたものとなるが背景の田舎感はなかなかのものだ。コンクリートの垣根、古臭い看板に錆、田園風景と日本の田舎の風景が広がっている。
生活感溢れる細かい小物もしっかり配置されており、デフォルメされたキャラクターと相まって人形劇のようで愛らしい。
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初めの三十分くらいは操作もほとんどなく、「これ戦闘がほとんどないゲームなのか?」という疑念が浮かんだが雪子城からようやくダンジョン攻略が出てきて安心した。ただし、ダンジョンの構成が似たような作りで探索がつまらない。
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戦闘は真・女神転生IIIのプレスターンに近いという印象。弱点を突くと連続攻撃(1More)ができ、うまく突いていけば一方的な攻撃が可能となる。逆に敵から弱点やクリティカルを受けると一気に窮地に立たされる。敵の弱点は一度判明すればアナライズやクマのアドバイスで確認可能なので覚える必要もなく、プレイヤーに優しい。
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時の流れはカレンダーで示され、なにか行動すると時間が過ぎ、次の日となる。行方不明者が事件の犠牲になるまでには猶予があるのでそれまでにダンジョンのボスを倒せばOK、仲間との親交を深めて能力を高めるという仕様。ギャルゲー的な進行になっていて驚いたがこの日常パートがよくできている。
逆に戦闘のテンポが悪く、ダンジョンが単調で作業的で面白みに欠ける。雪子城までは「早く探索や戦闘やりてぇー」という気分だったが雪子城をやってからは「もう探索も戦闘も無くて、日常パートだけでいいんじゃないかな」と切り替わってしまった。
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評判が高いゲームだったのでどういう内容なのかが気になっていたのだが、いわゆるメガテンのような3DダンジョンRPG的な部分が面白いのではなく、ギャルゲー的、ボーイミーツガール的、アオハル的、※ハルウラレ的な部分が人気の作品なんだなと解釈した。今後、悪魔合体やダンジョン攻略も面白くなってくるといいのだが…。
※ドナドナドーナドーナー
コメント
アニメ化に音楽ライブに・・・っていう作品ですからねえ
大規模小売店に地方の商店街が追いやられていくという生々しい設定が面白いなと思いました。
大店法廃止の悪影響を描いたゲームって、なかなか無い。
何気ない会話も含めて、会話劇は面白いんですが戦闘やダンジョンはいまいちですねぇ。