Sword Art Online: Fatal Bullet – 当たりのキャラゲー(1)

DLC全部入りのSword Art Online: Fatal Bullet – Complete Editionが安かったので購入した。原作ありきのキャラゲーのようだし、期待はしていなかったのだが意外や意外に悪くない。

Sword Art Online Re: Hollow FragmentはMMORPGチックな戦闘が合わなかったのだが、Fatal BulletはTPSの基礎部分がしっかりしているので私の好みに合った。もっと早めに購入していても良かったかなという印象だ。

物語はソードアート・オンラインⅡのファントムバレット編をベースにオリジナルのキャラで展開されるので原作やアニメの方は見ていなくても問題がない作りになっている。

私はアニメのSAOSAOIIオーディナル・スケールアリシゼーション、外伝のガンゲイル・オンラインまで一通り見ているがファンではないし、あまり好みのアニメではない。ご都合主義な展開が多く、キャラの掘り下げが薄いので共感しにくい。オープニングの戦闘シーンの質は高いのに本編の戦闘はそれよりも大幅に劣化していてガッカリするというのが原因。

唯一、SAOIIのファントムバレット編とマザーズロザリオ編だけはキリトよりも他のキャラクターに焦点が当てられており、ヒロインの背景やゲームと現実生活のバランスが描かれていて、シリーズの中ではこの2つの話が一番楽しめた。


(↑アリシゼーションのオープニング。アリシゼーション本編にこんなシーンはない)

(↑SAOIIのOP。本編にこんな戦闘シーンはない。大事なことなので(略)

主人公と相棒のAIはキャラメイクができるようになっており、バリエーションもそこそこあるのでメイキングが楽しい。ゲーム途中で外見変更が可能なのも良い。

ただ、ゲーム中に登場するキャラも同じパーツが使われているので登場人物と見た目が被る場合があるのがうーん……というところ。MMORPGの設定だし、見た目被りがあった方がリアルといえばリアルなのだが。

アニメ調のキャラ表現は質が高い。アニメのデザインを再現しつつ、ハイライトや細かいディティールも凝っており、豪華な見栄え。衣装や武器の種類が多いのも嬉しい。原作キャラの衣装もほとんど実装されているのでファンの人にはたまらないだろう。

冒頭は凝ったカットシーンが入り、自分のキャラが動いて、「おお!」と思うのだが大半のイベントは棒立ちだ。キャラ別のデートに至っては紙芝居形式で非常に残念。低予算なんやろなぁと心中察するのだが、キャラゲーなんだし、こういうところこそ凝るべきなのでは?とも思う。

特に相棒のアファシスとのイベントも棒立ちの紙芝居で驚く。GGO大会に参加するよ→マスターと絆を深めなきゃ→キリトさんに勝って大会優勝したよ、という流れが数行の会話で終わる。なんやこれ一体……。

登場キャラは多いし、全部のキャラと友好を深めることができるので、本編と関係性の薄いキャラは紙芝居でも仕方ないと思うのだが重要なキャラまでこれだから残念な気持ちになる。

挙動は軽快で走る速度も速く、気持ちの良いアクションに仕上がっている。銃撃感も悪くないし、ヒットさせると敵の色が変わり、怯みアニメーションもするのでヒット感も得られる。ダメージ表記有りにすれば与ダメージが連続して出るのも気持ち良い。エフェクトも派手で爽快。

基本的に銃は威力が弱めで、敵に数十発~数百発撃ち込まないと倒せないことも多く、作業的になりがち。どう見てもアニメ好きに向けたシューターなのだから銃の威力はもう少し強めの方向でも良かったのではないかと思う。

敵の動きは直線的であまり良くはないのだが動きが読みやすいので初心者向けにはこれでいいのかもしれない。ただ、仲間キャラの動きが忙しなく、射線などお構いなしに入ってくるのが少しストレスだ。仲間の攻撃性能はあまり高くないので空気感が強いが回復系のキャラは適度に回復や蘇生を入れてくれるので多少は助かる。

私はDLC全部入りだったのでGGOのレンの武器のピーちゃんを初期状態から買うことができて、火力不足はそのお蔭でかなり軽減された(それでも敵が硬いと感じるが)。これが無かったらもっと作業感が強かっただろうなと思う。数時間プレイしないとピーちゃんを越える銃は出てこない。

武器の性能はランダムでトレハン要素は高め。武器と武器を組み合わせ、付加を強化していくのは面白い。これのお蔭で武器掘りや素材堀りが捗る。

ロケーションは荒野、砂漠、ダンジョン、草原と結構バリエーションはある。だが、レベルデザインはあまり良くない。フィールドに弱い敵、強い敵が考えなしに配置されている印象で、MMORPGのレベルデザインだと考えるとしっくりくる出来。

普通のシューターの場合は導線に応じて敵が配置され、そこに展開の起伏や流れが用意されているのだがそういったものが弱い。ボスの登場などもあっさりとしていて、盛り上げ方が物足りない。

Zキーを押すとアシストモードの切り替えが可能で、有りならばエイムに補正がかかる。飛び回る敵も結構いるので照準合わせが苦手なプレイヤー向けに配慮しているところは良い。

原作の要素である弾道予測線も導入されており、敵の照準線が表示されたら緊急回避するか遮蔽物に身を隠すかしないとダメージを連続で受けるようになっている。これも初心者向けの分かりやすい配慮だと思うし、原作の要素をシステムに取り入れているのは偉い。

期待値0だったのもあるが思わぬ掘り出し物という感じで今の所は好印象。アクションは気持ち良いし、トレハン要素もあり、ダラダラと遊べる。こういったアニメ調のシューターというといまいちなインディー作品が大半なのだがその中ではかなり健闘しているタイトルではないかと思う。

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