King Arthur – The Role-playing Wargame Demo

この記事は約4分で読めます。

・King Arthur Demo

ようやくデモがリリース。待ち焦がれたよ。開発はCrusaders: Thy Kingdom ComeNeoCoreGames。ボードゲーム風のマップ上でユニットを操作し、敵との戦いはRTS(RTT)で行う。Total Warシリーズ風のシステムを採用しているストラテジーゲーム。

題材はタイトル通り、アーサー王伝説をベースにしている。伝説の剣エクスカリバーを岩から引き抜いたアーサー王がブリタニアの天下統一を目指すというストーリー。宣伝文句でストーリードリブンと謳われているように物語性が強く、進行に応じてクエストやオブジェクティブが更新されていく。

ka0912202
ターン制のキャンペーンマップ上でユニットを操作して、城や街を制圧し、自勢力を拡大していく。一ターンで移動できる距離は決まっており、それ以上は移動できない。自軍のターンを終えると敵のターンとなる。一ターンで一季節が経過し、冬は敵も含めて移動できない。なぜなら寒いから。

ka0912203

敵ユニットと接触すると戦闘になり、リアルタイムタクティクスで戦う。戦闘はRTSのような戦略要素(資源確保、自軍育成など)は省かれ、戦術のみに絞られている。戦闘に入る前に戦う場所を選択でき、場所によって難易度が異なってくる。

戦闘の勝利条件はヒーローユニットの殲滅。各地にあるVictory Locationsを確保することで様々な恩恵が受けられる。それぞれの勢力の状況は画面上部のゲージで分かる。

ka0912204

戦闘に勝利すると敵軍のユニットが加入したり、戦闘で生き残ったユニットには経験値が与えられる。ユニットの経験値が溜まるとレベルアップし、ステータスアップが行える。ヒーローユニットの場合はステータスアップに加えて、新しいスキルも取得できる。

ka0912206

ヒーローユニットはスキルを使用できる。たとえばSir Kayのスキル「Fog of Avalon」は霧を発生させることで弓の命中率を一時的に低下させ、敵の弓攻撃を掻い潜って一気に接近したりなど、戦術面で重要な役目を担っている。序盤は敵の弓兵をいかに早く殲滅するかが鍵となるだろう。弓兵は高地に布陣していることが多く、遠くから集中砲火を受けてごっそりと兵力を失う危険性がある。

ノーマルでプレイしたのだが、AIはなかなか手強い。こちらがVictory Locationsを見渡せる高地に布陣していると相手は様子見して、仕方がないから少しだけ兵を下げると一気に突撃を仕掛けてきたり、見通しの悪い地形を利用してアンブッシュ戦法を取ってくる。とはいえ、私は最近のTotal Warシリーズはプレイしていないので、この分野のAIの進化についてはよく分からない。力押しではうまくいかず、多少の知性が必要とされる難易度だと感じた。私はリアルタイムな戦術級ゲームは苦手なのだが、このゲームはそこそこ戦えているので(序盤だからヌルイのかもしれないが)、こういうゲームに慣れた人や頭の良い人なら簡単に感じるかもしれない。ちなみに基本はリアルタイムとはいえ、ポーズもできるし、時間倍速も行える。

ka0912205

ゲームが進むとオブジェクティブとクエストが更新されていく。クエストはアドベンチャーゲーム風の選択肢を選んで解決していくものがある。なにかと文章量が多く、システムも若干複雑なので英語が苦手な人は厳しいかもしれない。

ka0912207

グラフィックのクオリティは高く、一体の兵士までしっかりと描かれている。しばしばポーズして、ボーっと戦いを眺めたくなるほどだ。大量の戦士がひしめき合うダイナミックな会戦シーンが再現されている。ただ、その分、負荷は高い。

選択したユニットの表示が分かりづらいのは問題点だろう。ユニット同士が接近しているとどこにいるのかが分からなくなる。ハイライトで表示してくれると分かりやすいのだが・・・。あと、ユニットの移動方向(経路)が表示されないのも曖昧で分かりづらい。

ka0912208

Total Warから混雑なストラテジー要素(内政、交渉)を抜き、RPG要素(ストーリー性、スキル、クエスト)を強めたゲームだ。Total Warに比べると、本作はロールプレイングゲーマーも楽しめる内容に仕上がっている。積みゲーが落ち着いたら購入したい。

ka0912201

タイトルとURLをコピーしました