カートゥーンタッチのアクションゲーム。開発はHitmanシリーズやFreedom Fightersで有名なIo Interactiveが手掛けている。これまでの同社のゲームとは見た目はもちろんのこと、ゲーム内容も様変わりしていて、意外性を感じる作品だ。
基本的に英語なのだが、Hiroが忍術を唱える時や敵の会話が一部日本語音声になっている。日本人の私としては微笑ましく感じるのだが、英語圏の人は日本語を聞いてどう捉えているのか気になるところ。意味のない掛け声の一種と捉えているのか、それとも「ジャパニーズよくわかんねーけど、エキゾチックでクールだね!」と考えているのか、それともNARUTOのお陰で忍者用語が一般化するほど広がっていて、BUKKAKEのごとく「変わり身の術」くらいなら余裕で伝わるのか。
ゲーム中の英語の発音はアジア人風(Engrish)。単語の一つ一つをはっきり発音しているから、ある意味聞き取り易いかもしれない。
ステージクリア型のミッションになっており、寄り道可能な場所も用意されている。デモはチュートリアルミッションなので、製品版だともっと広いマップがあったりするのかも。
操作はキーボード&マウスに最適化されている。パッドの必要はない。アクション要素は見た目のイメージ通りのカジュアルなバランス。小さなお子様でも楽しめる内容に仕上がっている。
左クリックで刀攻撃、右クリックでキック。刀攻撃は3コンボまで用意されている。シュリケンを装備すると遠距離攻撃が可能だ。アクションのレスポンスは軽快で操作していて気持ちが良い。
主人公のHiroは忍術が使える。デモで使える忍術は火の玉、変わり身の術。火の玉は複数攻撃が可能でダメージが高い。変わり身の術は動物に乗り移り、人畜無害なフリをして敵を欺けるようだ。まるでHitmanの変装能力のようである。カエルやウサギは攻撃できないが、イノシシなら突進攻撃が可能。
1キーでキャラクターを変更できる。用意されているキャラはHiro、デブ忍、くのいちの計三人。Hiroは忍術、デブ忍はパワーアタック、くのいちはスニーク(?)だろうか。敵に合わせてキャラクターを変えていく必要がありそうだ。
アイテムを携帯可能でインベントリはいつでも開ける。デモでは回復ポーション、爆弾、忍術パワー回復などのアイテムが登場した。また、アイテムは神社で購入できる。
Ctrlキーを押すとスニーク状態になる。その状態のまま草むらに静止すると敵に気付かれない。スニークの条件は緩く、簡単にスニークが楽しめるようになっている。とはいえ、倒さなければいけない敵やスルーできない敵がいるので、すべてスニークでスルーすることは無理だ。
敵は鎧武者(動物が魔法をかけられた姿)。鎧武者を倒すと、忍術パワーが回復できたり、忍術がレベルアップ(?)していくようだ。青武者はクリック連打で倒せるが、赤武者はガードをしてきて手強い。巨大な鎧武者はデブ忍のパワーアタックをキメるのがベターだろう。
まとめ
これまでのIo Interactiveのゲームと同じように多彩なアプローチを楽しめそうな作品だ。様々な攻撃方法を駆使して、敵と戦い、時には忍術で出し抜いたり。同じステージを何度も繰り返し遊べそう。デモは簡単過ぎただけに製品版の難易度が気になる。低年齢層がメインターゲットのようなので難しすぎるのもどうかと思うが、個人的にはもう少し歯応えが欲しい。世界観はシリアスなイメージから一変してコミカライズされているが、息抜きとしてたまにはこういうのも悪くない。これまでのIo Interactiveはハゲオヤジ率が高すぎた。Io Interactiveといえば「=ハゲ」みたいなパブリックイメージがあるので、払拭するにはちょうど良い機会だろう。いや、もしかしたらHiro君もハゲで忍者コスチュームでバレていないだけかもしれないけど。
コメント
海外で忍者ゲーというと「は?」て部分がかなり多いですよね(主に技とか世界観的な意味で)
西洋ファンタジー世界にカタナが登場したり某ゲームの拡張で日本語しゃべる落ち武者出てきたり、
外国人は日本人よりサムライとかニンジャを愛してると思いますねw
自国よりも異国に興味を持つ。田舎者は都会に憧れる。そういうものなのかもしれません。
日本人が西洋ファンタジーを描きたがるのと似ているかも。
たまに日本文化に対する解釈や概念が思わぬ方向に進んでいて、和洋折衷の独特な世界観を構築している作品はありますね。
そういうの大好きですよ。