ストーリーモードクリア。最後のマップは自由に火山を作ったり、無限に土や水を出すことができる。これまでのマップよりも自由度が高く、自分好みのアイランドを構築可能だ。クリア条件は大津波から生き残るだけなので今まで同様に難易度は低い。やはり、本作的には砂場遊びの方がメインなのだろう。ただし、原住民の文明が発展したりといった奥行きがなく、できることも限られている為、砂場遊びにも限度がある。そこにどれほどの価値を見い出せるかで本作に対する評価も変わってくる。
個人的には値段相応の小粒な作品に感じた。ゲームとしての奥行きは浅いとはいえ、流体や地形シムをパズルとしてしっかり昇華している点は見事。津波や溶岩の表現も本格的で見た目も説得力があり、想像力を掻き立てられる。これにポピュラスやBlack&White的な広がり、マルチプレイがあれば20~30ドルを出してもいい。行き詰まりではなく、可能性を感じさせるコンセプトが素晴らしい。
モリニュー系シムやシステマティックなゲームが好きな人には合わないかもしれないが、地質学に興味があったり、盆栽いじりが好きな人には勧められる。あるいは不審者が出没するから子供を公園で遊ばせられないとか砂場が動物のトイレと化していて衛生的に問題があるので砂場遊びをさせられないといった悩みを抱える親御さんはこれで子供に砂や水の性質を教えてあげよう。