Risen – 続・名無しのおっさん孤独旅(1)

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オープンエンド系RPG「Gothic」シリーズを開発してきたPiranha Bytesの新作RPG。販売元にGothicの版権を奪われた為、名前を変更し、世界観を一から作り直しているものの、Gothicの雰囲気や内容はしっかり引き継いでいる。

今作の主人公もまた名無しのおっさん。乗っていた船が難破し、孤島に辿り着いたところから物語は始まり、いくつかの派閥に協力しながら、世界で起こっている異変の謎に迫っていく。

パッケージに描かれている名無しのおっさんは勇ましくてかっこいいのだが、ゲーム中の顔はまるで別人のよう。カットシーンで主人公の顔を初めて見た時、頭に「パッケージ詐欺」の単語が浮かんだくらいだ。主人公の容姿は変えられないので慣れるしかない。

今作もオープンエンド系の作りで、初めから割と自由に島内を散策できる。クエストを進める順序も、ある程度は自分で選択可能だ。クエストは連鎖系のものが多く、次から次へと新しい依頼が入ってくる。クエスト内容もそれぞれ凝っており、主人公の選択で展開が枝分かれするのはもちろんのこと、複数の解決方法が用意されているものもある。

島の大きさはGothic 3に比べると小ぶりになっているが、今回は密度や作り込みが増しており、冒険心を揺さぶる。マップはシームレスに繋がっていて、散策を始めるとなかなか止め時が見つからない。洞窟には何かしらのご褒美が用意されており、冒険の意欲をさらに沸かせる。

戦闘はGothicシリーズと比べて、洗練されている。まず、サイドステップとバックステップができるようになり、回避が楽になった。敵が一パターンの攻撃を終えると少しだけ時間を置くようになり、その間に主人公の硬直が解けるので何十回も連続で攻撃され、ハメ殺しされるような理不尽な展開にはならない。

とはいえ、敵はそれぞれ何種類かの攻撃方法を持っているし、ガードをしたり、攻撃を弾いてカウンターを仕掛けてくる。主人公の防御力はなかなか上がらないようになっているので、レベルがいくら上がってもちょっと油断していると猪や狼ごときに軽くやられてしまうこともしばしば。コツを掴むまで苦戦は必至だ。そのため冒険中は常に緊張感がある。

だが、敵のパターンを読み、間合いや回避のタイミングを覚えれば一方的な殺戮も可能だ。プレイヤーの腕が戦闘に大きく反映される為、上達を実感しやすい。苦戦した相手をノーダメージで倒せた日には脳汁が出る。

レベルのシステムはGothicと同様、経験値が溜まるとレベルアップするがステータスは上昇しない。その代わり、Learning Point(LP)というのを獲得する。各地のトレーナーにお金とLPを支払い、それでステータスを上昇したり、スキルを習得できる。

武器(Sword・Axe・Stuff)スキルを上げると、ダメージは増えないが攻撃方法が多彩になっていく。パワーアタックやカウンターはかなり有効だ。

現在、私はSTRを極振りして85まで上げ、Axeスキルを4つまで取得した。今のところ、斧の攻撃力が一番高いのでAxeを上げているが、この先がちょっぴり不安だ。斧はすべて両手持ちの為、盾を装備できないのが痛いが、一部モンスター以外の攻撃は防御できる。そもそも防御なんて使わずに全部避ければ問題無い。また、攻撃速度も杖や剣に比べて遅いが、敵のミスを誘ってから攻撃しているのでこれまた問題無し。

派閥はDonというBanditの一味に協力することになった。Donには魔法のまの字も出てこない脳筋戦士が揃っている。魔法や杖で戦いたいならOrderの方を選んだ方がいいのかもしれない。

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