The Surge – 爽快感重視のSFダークソウル(1)

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ドイツのゲーム会社Deck13によるSFアクションRPG「The Surge」。このメーカーは以前にダークソウルの影響を受けた「Lords Of The Fallen」を制作している。今回は未来を舞台にし、重機や強化外骨格とガッツリ殴り合うアクションRPGに仕上げている。

主人公は下半身不随の男、ウォーレン。強化外骨格のメーカーへと行き、改造手術を受けるものの、いつの間にか周囲が荒廃。ゾンビやドローンと戦わなくてはいけなくなるという設定。

冒頭は車椅子に乗ったウォーレンを操作する。私は列車で移動する始まりがHalf Lifeのようで懐かしいなと思って見ていた。主人公の前にカメラを移動して、車椅子に乗っていることに気付き、驚いた。

車椅子の主人公。斬新。

巷でもダークソウル風と言われているようにかなり強い影響が伺える。数発攻撃を受けたら死ぬバランス、一対一のタイマン勝負、マップが入り組んでいて複雑、回復地点に行くと敵が復活、スタミナ管理が重要、死ぬとその場にお金を落とす、などだ。

ただし、SFという世界設定に加えて、強化外骨格による軽快なアクションとフィニッシュ攻撃、部位破壊攻撃によってしっかりと差別化が図られていると感じた。

ゴツゴツした見た目が魅力的なクソデカ武器

ダークソウルと比べて挙動が軽く、余裕がある

ダークソウルでは装備を軽量化しても一つ一つの行動に重みがあり、とっさに回避しようとしても避けづらい。おまけに敵の攻撃が俊敏。敵の配置や追跡が嫌らしく、自分が有利な状況を作り難い。

本作では強化外骨格を装着していることもあり、行動が機敏だ。回避ステップが軽快で、とっさの回避がしやすい。また、敵の攻撃パターンが読みやすく、ダークソウルほど複雑ではない。初めのマップに登場する敵が数種類でパターンを覚えやすいというのもあるだろう。

ダークソウルでは道中が長く、山場を超えたと思ったら新しい敵の群れが現れ、初見で「ヒィヒィ」言いながら対応して死ぬということも少なくない。それに比べると本作は初見の怖さがマイルドになっている。

爽快感の高いフィニッシュブロー

敵を瀕死まで追い込むとフィニッシュブローが発動可能になる。 フィニッシュブローはXキーを押せば自動で発動でき、発動中は無敵だ。

スローモーションで敵を粉砕するシーンは爽快で、敵の部位がガッツリ切断される。操作の自動化により初心者に優しく、爽快感を高めるシステムとして機能している。

一方、このような操作を自動化するシステムによって戦闘の泥臭さ、死闘感が薄まっていると言えるかもしれない。

ガッツリ切断

懐かしい部位攻撃システム

敵をロックオンすると頭、腕、体、足などの部位が選択可能になる。生身が露出している場合があり、そこを攻撃すれば確実に怯ませられるという仕様。TRPGや昔のRPGを思い出させるシステムで懐かしい。

部位の選択変更は思ったところにロックオンがなかなかいかない場合があり、もどかしい。インパクト力の高い大型の武器であれば怯みを与えられるので必ずしも部位を狙う必要はない。

逆にアーマーで覆われている部位をフィニッシュブローによって切断すれば装備品が手に入る。フィニッシュブローと部位攻撃のシステムがうまく繋がって実装されている。

狙いたい部位にロックオンがいかなくてつらい

ボスにしてやられたという

マップはいろんなところで繋がっており、ショートカットもできるようになっている。ただ、誘導が足りていないと感じる部分があり、初めのボスに辿り着くまでに結構な時間を費やした。迷いやすい人、方向音痴な人には辛いレベルデザインかもしれない。

初めのボスは倒し方が分からず、何度か殺されてしまった。たまたま攻撃が通じて倒すことができたのだがここはどうなんだろうという部分だ。もちろん、ボスの攻略を探していくというのも面白さの一つではあるのだが。

2番目。ボスにぶっ殺される部分まで。
非公開で試した配信テスト1。

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