Serious Sam 3 Jewel of the Nile – 違う、そうじゃない(クリア)

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そろそろSerious Sam 4が出るかもしれないので積んだままだったSerious Sam 3のDLC「Jewel of the Nile」をクリア。購入当初、少しプレイして「これアカンやつや…」と思い、放置した経緯があるのだが最後までやってもやっぱりアカンやつだった。

このDLCには三つのステージが含まれている。一つ目は小さ目のマップをあっちこっち行きながら石像を集めるステージ。初めから自由に歩き回ることができ、石像を置く毎に敵が色んなところからポツポツと沸いてくる。しかし、自由に歩き回ることができる点がSerious Samのゲームデザインとはミスマッチで盛り上がらない。

Serious Samの良さはお化け屋敷的なマップ構造と敵の配置にある。坂の上からカミカゼが大量にやってきたり、地平線が見えるだだっ広いマップの四方八方から一斉に敵がやってきて、それをどう対処していくか。お化け屋敷のような仕掛けのマップが面白さの一つなのにこのステージは敵の配置やマップ構造がうまくコントロールされておらず、戦闘が盛り上がらない。

二つ目のマップはサソリとチマチマした戦いをして、真っ暗闇の遺跡内でパズルをやらされる。本編で不評だった暗闇、暗闇内のサル、Serious Samらしからぬパズルとイヤな要素が勢ぞろい。誰が望んでいるんだ。Croteamのこの抑えきれないパズル熱がThe Talos Principleで解消されていればいいのだがSerious Sam 4でも同じことをやられたら困る。

三つ目のマップはジェットパックが登場し、自由に空を飛べるがあまり活かされていない。そもそも空を飛ぶ敵がハーピーしかいないので空中戦で活かすのが難しいというのもあるのだろう。ここは緑の誘導弾やサソリが多く配置されており、姿を晒すと撃ってくるのでちまちまと遠距離からスナイパーライフルで仕留めるのがベターというSerious Samらしからぬ戦いを強いられる。

3本編ではほとんど活躍の場が無かったスナイパーライフルの弾がこのDLCでは大量に手に入るがそもそも遠距離からちまちまやるスナイパーライフルがSerious Samらしいかというと疑問だ。本編ではやっていなかったことをやるというのがこのDLCの方向性なのかもしれないがそれならば裏目に出ている。FEの頃のような絶妙なバランスというのがこのDLCでは微塵も感じられず、当時の開発者はもう誰一人残ってないのかなぁと寂しさを感じさせる内容だった。

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