アマゾンプライムで配信中のフィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ 第七話の父さんに似たものを見た。
チャーリーは夜のガレージで父親が同じ姿をしたなにかに吸い込まれ、入れ替わっているのを目撃する。翌日、街の人達も少しずつ入れ替わっているのに気付く。
原作からあまり変更を加えずに映像化しているのだが映像と文字の媒体の違いが明確に表れている作品。原作では入れ替わっているように見えて実は本当の父親ではないか。よく知っている人が突然人が変わったように見える瞬間の違和感を想起させる内容だった。
しかし、映像で入れ変わりを直接描いてしまっていることで視聴者に想像させる余地がなく、ただの侵略物のままで終わってしまっている。これは脚本やコンテが映像化するに当たってうまく翻訳ができていない。原作そのままを映像化すればいいものではない。