Titanfall 2 – AIとの交流が好きなら(クリア)

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4時間でクリア。まさにCoD Meets ロボットアニメ。現代戦のヒロイックな物語は少し冷めた目で見てしまうのだがこれはアニメ・漫画的な世界観なので台詞や展開に違和感が無く、受けいれることができた。短い時間ながら密度が濃く、4時間では物足りない。CoDは3時間で十分という私だがTF2は6時間くらいのボリュームがあれば…と思ってしまうほど。ハードでもう一回やろうかな。

ストーリーは新米パイロットがタイタン(AI付ロボット)と協力しながら敵勢力と戦うというもの。このゲームの魅力は相棒のタイタンのBT-7274(ビーティ)と言っても過言ではなく、こいつが強くて頼りになって可愛くてかっこいい。人間とAIの交流と聞いてビビビッとなる人はマストバイだ。私は人間とAIの相棒(バディ)ものが好きなのでBTが出てきた序盤でゲーム世界に引き込まれてしまった。

問題はFPSでどうやってAIとの交流を描くかなのだがこのゲームでは会話シーンでたまに選択肢を出し、プレイヤーに選ばせるという工夫が凝らされている。選択肢といっても同時に二つしか表示されないし、どちらを選んでも大きな影響はない。しかし、気分や没入感を高める意味では十分効果を発揮している。選択肢なんて他のゲームでもいくらでもあるがストーリー重視のFPSでは意外に多くなく、主人公が全く喋らないか、あるいは勝手にベラベラ喋るものも少なくない。単純な選択肢を出すという方法はスマートな方法だと感じた。

このストーリーの核はプレーヤーがどれだけBTに愛着を持てるかにかかっていると言っていい。AIだけに愛が試されてるのだ。ただ、アニメや映画のストーリー展開に比べると物足りないところはたくさんあるし、主観視点のゲームゆえに表現が難しいところもあるのだろう。主観と客観では間の取り方や描き方も異なってくる。その中でかなり健闘している方だと感じた。個人的にはバイパー戦前後が一番燃えて、感動的なはずのラストの方があっさりで「えっ…」となってしまったのだがこのへんは個人によるだろう。

戦闘は歩兵戦7割、タイタン戦3割といったところ。歩兵で探索する時はパルクールの要素が重視されていて、壁走りや二段ジャンプで障害を越えていくところが多い。壁走り中は加速するので戦闘を無視して突っ切るという風な戦術も可能。FPSにアスレチック要素は求めていないのだが快適に操作できて、二段ジャンプ可能でリカバリーもしやすく、チェックポイントも細かく用意されているのでそれほど不快感は無く、むしろ壁を見つけたら壁走りしてマップを駆け抜けるのが気持ち良く、爽快感の方が勝っていた。

途中でSingularityのようなタイムトラベル要素が出てきたり、タイタンで敵歩兵を虐殺したり、タイタン同士でやりあったりと戦闘の展開にもバリエーションがあり、飽きさせない。特にタイタン戦は敵タイタンの攻撃に合わせて防御や回避、攻撃を仕掛けたりと格闘ゲーム的な戦術が必要で普通のFPSとは異なり、新鮮味がある。FPSで戦車に乗ったり、機銃を操作するようなシーンは大嫌いなのだが人型ロボットで戦うのは楽しいものだと実感した。

TF2の良いところは歩兵とタイタン、二つの戦闘がうまくミックスされているところだろう。4時間で贅沢に消費し、その後の続きはマルチで…ということなのかもしれないがもっとBTと戦っていたかった。

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