最後はあっけない終わりで、前作のラスボスの方が燃えた。難易度は途中からでも変更できるので、物足りないと感じたら適時調整すればいい。二番煎じの焼き直しというべき内容だが、シューティングは前作よりもさらに洗練され、完成度は高い。前作と違ってハッピーエンド寄りなので後味も良い。
今回は登場人物との絡みが多く、誰が味方で誰が敵か分からないミステリアスな展開とニコルへの執着、そして新しい仲間との出会いなど、ドラマ性が大幅に強化されており、ストーリーが面白い。しかし、そのせいでアイザックとの一体感は薄れてしまったが、これは仕方のないことだろう。
宇宙ステーションを舞台にしたお陰で、ケレン味のある巨大な建造物群が登場し、機械のデザインや仕掛けも凝っていて、SF的な魅力が増している。360°縦横無尽に駆け巡れるジェットパックによる宇宙遊泳もSFらしさを強め、センスオブワンダーをくすぐる。敵は使い回しが多く、目立って新しい要素もないため、マンネリ感は否定できないが、前作のファンや宇宙を愛する人なら間違いなく楽しめるだろう。