機械が物語を紡ぐ時代

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・4Gamer.net ― インディーズゲームの小部屋:Room#100「らのべえ」

デジタル・ラノベ制作ツール「らのべえ」。パッケージを見て、しまいまを連想したのは私だけでしょうか。うん、私だけかもしれない。あんま似てないもんね。イーフロンティアがこういったソフトを販売していることに驚きを隠せません(もちろん、良い意味で)。販売に至る経緯に興味がありますね。

良質な電子紙芝居制作ツールがフリーで公開されている昨今。誰がツールに一万円も出すのか。存在意義に疑問が浮かびます。電子紙芝居制作に興味を持った人なら、吉里吉里、NScripter、Livemakerの存在くらいは知っているのではないでしょうか?

吉里吉里、NScripterはスクリプト系なので素人は手を出しにくいかもしれません。しかし、そういう人にはLivemakerという選択肢があります。らのべぇはLivemakerと同じオーサリングシステム系のようですが、Livemakerの方が機能的には上回っていて、ユーザビリティも高いように見えます。らのべぇのサイトを確認できた範囲で断定しているので、もしかしたらそれ以上のことができるかもしれませんが…。

じゃあ、らのべぇは良いとこなしなのか!

そんなことはありません。なんと、らのべえにはボイス作成機能が搭載されているのです。音声読み上げソフトやボーカロイドのごとく、ユーザーが作成した言葉を音声で出力可能という夢のような機能を備えています。声を担当したのは直木萌美さん。名前からして萌えそうな方ですし、ラノベにはうってつけの人選といえるでしょう。らのべえのサイト上で音声の確認ができるので聞いてみました。

どう聞いても機械です、本当にありがとうございました。

大目に見てSoftalkレベルでしょうか。これではゆっくりできるかもしれませんが萌えるのは難しい。しかしながら、よく考えてみてください。あなたは直木萌美さんの声を聞いたことがありますか?もしかしたら、直木萌美さん自体がこういう声質でイントネーションが独特な人なのかもしれません。ということで、81プロデュースのサイトで本人の声を確認してみました。

どう聞いてもゆっくりしていません、本当にありがとうございました。

普通に萌系の声でしたね。萌えましたよね。これには「らのべえの中の人、やる気ないんじゃないの?」「売り物なんだから、もうちょっと調教してみようよ!ねぇ、ちゃんとしようよ!」と言わざるを得ません。しかしながら、よく考えてみてください。あえて素人くさい調教にすることで、誇大広告と思われるのを回避しているのではないでしょうか。

イーフロンティアの中の人がビンビンに調教を施して、本人と大差ないほどのクオリティに仕上げたとします。それをユーザーが聞いて「こんなボイスが簡単に作れるのか。よしボクも買ってみよう!」と買ったはいいが、実際はそこまでうまく調教できず、悲しい思いをするかもしれません。いや、最悪の場合、クレーマーに進化してイヤガラセする可能性がなきにしもあらずです。この調教のやる気のなさはリスク回避であり、イーフロンティアの良心なのではないでしょうか。むしろ、そのやる気のなさがユーザーを奮えあがらせるかもしれません。「俺がビンビンに調教してやるよ」的な。

じゃあ、やっぱりらのべえはダメなんじゃない?

そんなことはありません。 らのべえには電子紙芝居制作に役立つサウンドやCGなどの素材が含まれているのです。起用イラストレーターは魚さん、蜜桃まむさん、鈴井ナルミさん。その界隈では著名な方が担当されています。らのべえを買えば、かわいい美少女素材を自由に使えるのですよぉぉぉぉおおお!

とことで、らのべえの存在意義は、 簡単かつ迅速に電子紙芝居を作れる点にあるのだと思います。収録素材が豊富なようなので(※ベーシック版は素材なし)、素材サイトから借りる手間が省けますし、自分で作る必要もありません。「カタチ」にするのが容易な点が、らのべえの特徴なのでしょう。ある程度のカタチに仕上げてからCGを差し替えたりすればいいわけですし。恋愛シミュレーションツクールの現代版と考えるのが妥当かもしれませんね。ただ、らのべえは電子紙芝居に特化していて、数値管理ができなさそうに見えますが…。

エロゲーマーのUNKさんはちょっぴりダメな子の臭いがする、らのべえを心から応援しています。

デジタルなライトノベル風コンテンツを作成するクリエート・ツール『らのべえ』の紹介ページです。

●ここから ゆめ と もうそう の はなし●

私がオーサリングシステムを作るとしたら「自動生成」に力をいれますね。これからは機械が創作をする時代なのです。

・シナリオ自動生成システム
特定のキーワードと文体と文章量を選択すれば、後は機械が自動的にシナリオを創作します。

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・サウンド自動生成システム
曲調、テンポ、ジャンル、長さを選択すれば機械が自動的にサウンドを創作します。

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・ボイス自動生成システム
声質とタイプを選べば、七色ならぬ無限の声を創作可能。
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・CG自動生成システム
塗りと質感とタイプ、場所や姿勢を選べば、多種多様なCGを創作します。

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こうすれば、シナリオ考えたり、サウンド作ったり、CGを描く必要もないね。
やったね、たえちゃん!

コメント

  1. era○○みたいなシステム文章だけのシステムの方がいいのではないかと思ってしまった自分はもう駄目だ

  2. シナリオさえも自分の頭の中で生成して、そのシナリオを脳内で楽しめれば最強なんですかね?悟りというやつでしょうか。
    文字だけ=妄想の余地があるわけですし、妄想力が逞しい方ならそれで十分かもしれませんね。
    最近は想像の余地が失われているというか、安直なものが多すぎると思うのですよ。

    DOS画面の萌えゲーはシンプルイズザなんとかで逆にいいかもしれまんよ。
    ただ、効果音(ビープ音)くらいは欲しいですかね。
    ボイスは頭の中で再生できるので大丈夫です。

  3. Yuuki! Novelを忘れないでください・・・
    それと、サウンド創作は窓の杜に、Random Various Musicと
    言うのがありますよ。さすがに、細かい選択は出来ず大体の
    ジャンル選択しかありませんし、作られた曲がこれまた
    微妙ですが・・・今は窓の杜からのリンクは切れてますけど、
    Vectorにありますね。一度利用してみれば微妙さがわかりますよ。
    もっとも、自分が微妙微妙言ってるだけで、本当は凄いこと
    なのかもしれませんが・・・

  4. コミックメーカーも忘れないであげてください><
    自動作曲機能はDTMソフトによくありますね。
    インスピレーションを掻き立てたり、雛形を作る時に便利ですね。

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