Hinterland: Orc Lords – 肉食系村長シム(1)

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・Hinterland: Orc Lords
・Steam:Hinterland: Orc Lords

ハック&スラッシュと都市育成要素を足して2で割ったストラテジーゲーム。プレイヤーは小さな村の村長となり、モンスターから資源を奪い取って、観光客を誘致し、村を発展させていく。

操作方法はいわゆるクリックゲー。マウス一つでプレイ可能だ。ただ、視点の回転やズームができないため、視界が狭く、プレイアビリティに欠ける。仲間や住民はAIが動かすため、プレイヤーが操作できるのは主人公のみ。

最初は建物が一つしか建っていない状態で始まる。まずは周囲の資源の確保が先決だ。資源の周りにはゴブリンやスケルトンなどのモンスターが存在し、こいつらをすべて倒さないとその資源を確保したことにはならない。

そんな調子で資源を確保していき、村を発展させていくのが主人公の使命だ。初めは小さな村だったのが、だんだん大きくなっていくと感動する。ちなみにマップ上の全資源を確保するとクリアとなる。

モンスターの死体からは装備アイテムやお金をルートできる。これが序盤の資金源&食料源だ。モンスターの中には紫文字の強力な装備を持っていることがあり、アイテム収集の楽しさもある。ただ、バリバリのハック&スラッシュに比べると内容は浅い。

村には定期的に観光客が現れる。観光客はそれぞれ条件を持っており、その条件を村が満たしていると住民になってくれる。たとえば、ハーブ屋さんはハーブの資源がないとダメ。牛飼いは牛の資源がないと住んでくれない。

警備も雇えるようになっており、村が盗賊に襲われた時に防衛してくれる。警備がいない場合は村長である主人公が盗賊を倒さないといけない。盗賊をしばらく放っておくと、村人が虐殺されていくので放置は禁物。

また、住人の仕事を一時中断させて、自分のパーティメンバーにすることができる。一人では苦戦したモンスターも二人、三人ならラクちん!というわけだ。

マップはプレイ開始時にランダム生成され、毎回資源の配置が異なる。すべての資源がまんべんなく揃っている場合もあれば、辺り一面、木ばかりという理不尽な場合もある。

しかし、それでもクリアできるようにこのゲームではバランスが調整されている。たとえば、マップ上に水源が存在しない場合でも、大金を支払うことで井戸を掘って水を得られる。ハーブがなくても、お金を払ってプラントを作ることで自家栽培が可能になるのだ。

ただし、そういった救済措置があったとしても、もともと資源が揃っているマップに比べて不利なのは否めない。だが、そのランダム性、なにが起こるか分からない筋書きのないドラマ性がこのゲームの面白さだったりする。明らかに不利なマップに当たってもリセットせず、クリアまでうまく導いていくところに面白さがある。

とはいえ、解法はある程度決まっており、一度クリアすると作業性を強く感じる。初代King’s Bountyやローグのような奥深さはなく、何十回も遊ぶには物足りないのだ。ハック&スラッシュと都市育成要素を足して2で割ったような内容で、どっち付かずの傾向が強い。

初回の設定(マップの大きさ、難易度)にもよるが、一回のプレイ時間が短めでサクッと遊べるのがこのゲームのウリかもしれない。一時間~二時間程度で手軽に遊べるため、ついついもう一回プレイしようかなと思ってしまう。Steamの実績に対応しており、全実績9ヶと少ないのが残念だが、これを解除するまでは遊べそうな感じだ。実績はこういうゲームにこそ向いている。

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