終わった。望んでいたようなエンディングではない。すべての謎は解決していないし、もやもやしたものが残る。悪いやつをぶっ倒してキレイに終わるのを望んでいた部分はあるが特別編はそれを満たしてはくれなかった。
しかし、人生とはそういうもので、何事も万事解決はできない。ベターな選択どころか、バッドな選択をして、その度に妥協や諦めを噛み締めながら過去の物になっていく。多感な時期の出会いはたとえ一瞬だとしても永遠に記憶に残り続ける。
アイちゃんがねいるの電話に出なかったこと。電話に出ていればと後悔したことは共感できる。誰しも多かれ少なかれ、そういう経験があるはずで、4人グループが自然消滅したのも現実的な描き方だった。友情は永遠なんて幻想に過ぎないし、一過性のものでいい。
ただ、これが本来意図していたエンディングなのか。納期に間に合わず、端折られてしまったのではないか。そんな風に邪推してしまう。カット割り、レイアウト、演出がずば抜けていた作品だけに、きちんとマンパワーが足りて、本来の意図した通りに作られていたら……と思わずにいられない。若林監督の才能は十二分に感じられたので次の作品に期待したい。ソニーさん、あの日の彼女たちの続編を作ってくれてもいいのよ。
コメント
自然消滅エンドという解釈かあなるほどなあ。
そして、やっぱり、総集編はなんとかならんかったのかー、残念。と思ってしまいますね。
スケジュールの都合で難しかったんだろうけど、TV版でも特別編でも総集編回避のためなら、放映延期してくれてもよかった。
次の作品に期待ですかね。