クリアまで14時間。達成率は80%。意外にボリュームがあった。でも、長すぎるというわけでもなく、ちょうどいい塩梅。
ゲームの印象は昨日の日記で言ったのと概ね同じ。アクションアドベンチャー系のゲームはどうしてもイライラっとくることがあるのだが、このゲームは細かいところまで工夫がされていて、ストレスを感じさせない。ゲーム中ではバットマンらしいアクションが再現されていて、まるでバットマンになったような気分を味わえる。バットマンシミュレーターなんて言われているけれど、まさにその通り。
ストーリーや演出は原作ネタがたくさん盛り込まれており、原作愛をひしひしと感じられた。ただ、一見さんに対しては説明が不十分。コミック、映画、アニメ、なんでもいいけど、ちょこっとだけ見て、予備知識をつけておいた方がいい。
スケアクロウとの戦いは一見の価値あり。やつとは計三回戦うことになるのだが、三度目の演出が本当にびっくりする。ネタバレしちゃうとつまんないから詳しく説明しないが、スケアクロウの幻覚攻撃がバットマンのみならず、プレイヤーにも作用するといっておこうか。メタネタの使い方が秀逸。一瞬騙されてしまった。
残念な点はムービーシーンの扱い。たとえば、ボスのライフをゼロにしたとする。すると、ムービーシーンが入って、バットマンが勝手にボスにトドメを指してしまうのだ。コンソールゲームにおけるムービーシーンの呪縛というか・・・こういうムービーシーンの使い方には反吐が出る。美味しいところだけ持っていかれて興醒め。プレイヤーがトドメ指してからムービーに入ったらダメなの?
とことで、ちょこっとケチをつけてしまったが、そんなのは瑣末な問題に過ぎないほど良く出来ていた。PCゲーマーの嗜好とはベクトルが違うので強くは勧めないが、バットマン好きの人やコンソールゲーマーの人はプレイして損は無い。バットマンはリディック(The Chronicles of Riddick:Escape From Butcher Bay)に続く、版権ゲーム界のヒーローだ。今年の版権ゲームGOTYはこれで決まりでしょう。というか、大衆ゲームGOTYもこれでいいのでは。
・余談
ジョーカーの声はアニメ版と同じでマーク・ハミルが演じている。私は日本語版(青野武)しか見たことがなく、マーク・ハミルの演技はこのゲームで初めて聞いたのだが、見事にジョーカー役にハマッていて感動してしまった。
あと、ハーレークインのファッションがゲームではゴスロリ風(アニメではピエロ)に変わっているのだが、こちらもなかなか可愛らしくてよろしい。こちらの声優さんもアニメ版の人と同じのようですね。
コメント
版権うんぬんはおいといて、なぜかプレイ中にリディックをおもいだしてしまいました。
ステルスのバランスがなんとなくではありますが、似通ったバランスを感じるんですよねぇ。
SW以降は声優で活躍してたとは聞いてましたが、ジョーカーのような役を演じていたとは驚きです。
マーク・ハミル氏はPCゲームの傑作ウイングコマンダー3以降の実写になったシリーズでは主役やってたりしますね。
ゲームでも既にかなりのキャリアを積んでいますね。
Prophecyでの伏線臭い最期は非常に気になったものです。まさかOriginが解散するとは……