Operation Flashpoint: Red River – ゴーストリコン再び(1)

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シミュレーター寄りだったOperation Flashpointをアクション寄りにし、Ghost Recon的なゲームデザインで一部で好評を博したOperation Flashpoint: Dragon Risingの続編。ARMAほど不親切ではなく、演出系FPSよりも戦略要素を重視し、そこそこ自由度が高いバランスはそのままで、今回はタジキスタンを舞台に米軍の活躍が描かれている。

主人公は四人一組の部隊の隊長。前作は主人公がコロコロと変わったが、今回は固定となっている。ただし、お喋りはほとんどせず、キャラクター性は全面に押し出されていない。マップの初めと終わりでは必ず移動シーンがあり、ここでは兵士が心境や作戦内容を話し合うが、尺が異様に長い。残念ながらスキップなどもできないのでリプレイする時はイライラさせられることだろう。前作はOFPやARMAと違ってムービー的な移動シーンがほとんどなく、ミッションがサクッと始まってテンポよく進む点を個人的に評価していたのだが(初代OFPやARMAと差別化する意味で)、今回の移動シーンは冗長と言わざるを得ない。

一応、この時だけカーステレオから曲が流れる。PanteraのCowboys from Hellを採用した点だけは褒めたい。個人的にはPanteraならRiseを採用して欲しかったが、Panteraと言えばカバザヘェーなので致し方ないというところか。他にもSOiLのHaloが確認できた。ヒップホップも採用されているようだが、その方面には疎いので分からない。

前作同様、プレイヤーは部下に命令できる。コマンドはお馴染みの四系統に分かれたメニューのもので、色々な命令が用意されているが、フォーメーションの数が少なくなっている。しかし、一人一人個別に命令はできないようだ。※部下はF1~F4で個別に命令可能。主人公の部隊はブラヴォーチームで、他にアルファチームやチャーリーチームが登場し、共闘することになるが他部隊に命令はできないようになっている。

用意されている兵種は四つ。主人公や部下の兵種は自由に変えることができ、ライフルマン四人で編成を組むことも可能。前作は四人の兵種が決まっていて、隊長はスコープ付きのライフルを持っているが、マシンガンナーはライトマシンガン、メディックはスコープ無しなど、選択の幅が狭かったが、今回はCOOPでも自由に兵種を選べるので譲りあう必要もなくなり、自分の好きな兵種で遊べる。また、武器やスキルなども選べるようになり、各々で差別化が図れるようになっている。

今回は応急処置と回復が誰でもできるようになり、メディックはお役御免となった(兵種もない)。シングルプレイの場合はプレイヤーが死ぬとゲームオーバーでチェックポイントからやり直し。COOPの場合はプレイヤーが死ぬと好きなタイミングで仲間の近くに復活できるようになっていて、前作のように1分間待つ必要はないし、瀕死状態(のたうちまわっている状態)の場合は死期を早めることも可能。テンポよく進めるようになっている。

ミッション内容は前作と同じような作りで、ルート選択の自由度は残されている。ただし、私がマーカー通りに移動しているせいかもしれないが、序盤をプレイした感じではややリニア寄りになったような感じがしないでもない。もしかしたらミッション3辺りまではチュートリアル的な感じなので、わざとリニアにしているのかもしれない。マップは今回も広大な作りになっており、その大きさを活かしたミッションもあり、一ミッション中に1kmほど移動することもある。

目標はメインとサブに分かれ、サブは無視しても構わないようになっている。ただし、今作からミッションの成績によって経験値やポイントが入るようになった為、サブをクリアする意義が生まれた。良い評価を得たくてリプレイもしたくなる。

経験値は兵種毎に分かれており、ライフルマンを使用している時はライフルマンの経験値しか貯まらない。まんべんなく上げようとするなら、すべての兵種を経験する必要がある。経験値が上がる毎に武器やアタッチメント、アビリティがアンロックされていき、装備の選択肢が増えていく。つまり初めは非力な状態でプレイしなければならない。ここらへんは好き嫌いが分かれるところだろう。ちなみにシングル、マルチ関係なく経験値は共通して貯まるので、無理にマルチで遊ぶ必要はない。

ポイント(メダル)は速度上昇や命中率増加などで、こちらはすべての兵種に適応される。銅(1ポイント)、銀(2ポイント)、金(3ポイント)でポイントはいつでもリセットが可能。ミッションの目標をすべて成功させれば金メダルがもらえる。

SPRINT・・・走る速度を2.5%向上
ENDRANCE・・・走れる時間を10%向上
BATTLE READINESS・・・武器の切り替え時間3%減少
ASSAULT RIFLE HANDLING・・・M16A4とM4A1の操作の反応を3%向上
ASSAULT RIFLE TRAINING・・・M16A4とM4A1の命中率を2%向上
TACTICAL AWARENESS・・・索敵距離を4%向上

オンラインプレイにGames for Windowsを採用しているが、クイックマッチ以外にサーバーブラウザーも用意されている。前作はPingを数字で表していたが、今回は電波のアイコンで表現されていて、実際どのくらいなのか分からない。また、サーバーブラウザーではすべてのサーバーが5本の電波なのに、実際に入ってみると違い、まともに機能していない可能性がある。私が試した限りでは、とりあえず2~3本の電波ではラグが発生し、武器の切り替えの反応が遅かったり、敵がワープするように移動したりしていた。Games for Windowsを採用している為、プレイヤーのゲーマーカードから出身国を見ることができるのでそれを目安にした方がいいかもしれない。

今回のオンラインプレイはドロップインアウト方式を採用している為、人数に空きがあるサーバーには途中からでも参加可能。ブラウザーに表示させる為にはホストオプションでオンラインにする必要があり、フレンド専用か、パブリックにするかを選べる。誰にも邪魔されずにプレイしたい場合はLANに設定しておけばいいだろう。

難易度はNormal、Experienced、Hardcoreの三つ。難易度によって機能が制限されていくのは前作と同じだが、Normal難易度でも照準やヘルプやHUDを消したり、エイムアシストを切ったりなど、細かく調整できるようになったのは嬉しい。

前作の敵は異常に硬く、難易度に関係なくヘッドショット以外は数発撃ち込まないと死なないほどしぶとかった。おまけに弾が命中したのか分かりにくく、照準の変化で命中したことを知るほどだった。今作のノーマル難易度ではM4やM16なら体に一発当てればほとんど死ぬようになっており、血飛沫がFEAR並に飛び散り、命中感が強調されている。武器の取り扱いや射撃感もさらにアクション寄りになり、爽快感も重視され、シューティング的な面白みは増した。多勢を相手にすることが多いのでゴーストリコンよりもデルタフォース的になっていると言えるかもしれない。

また、遮蔽物の後ろから狙おうとすると少しだけ背伸びするようになり、カバーファイアや覗き見が楽に行えるようになっている。ただし、リーンは搭載されていないので、横から覗く場合は体を晒さざるを得ない。オブジェクト(遮蔽物や壁など)の大きさが見た目よりも広い感じで、明らかに壁から身を乗り出しているのに弾が壁にぶつかるということが結構あった。

敵の銃弾が近くに当たると画面が土で汚れ、見づらくなる。また、体に命中するとDoom3並に視界が大きくブレ、なぜか視界にKane&Lynch2的なノイズが入る。そのため銃撃どころではなくなり、追撃でやられることも多い。近距離では敵の命中率も高くなるのでサクッとお亡くなりになることもしばしば。今作は前作よりも遮蔽物が多く、街中での戦闘が増えており、近距離戦が発生しやすいようになっている。近距離戦は急に難易度が高まるので、できるだけ遠くからチマチマ潰していくのが望ましいだろう。

グラフィックは大きな変化は感じられないが、レンズフレアの美しさとキャラクターの造形が細かくなったのが目を引く。明るい場所ではソフトフォーカスがかかったように画面が滲み、遠距離は蜃気楼のごとく揺れ、タジキスタンの雰囲気を再現しようとしている。マップのデザインは相変わらずスケール感が大きく、遠景描写が映える。しかし、荒野や砂漠が中心の為、地面のテクスチャの粗さが目立ってしまう(前作は草でごまかしていた)。その代わり、動作は安定して軽い。

前作の銃は手前側(スコープと上部ストック)にボケが発生していて、それによって距離感を強調していたが、今回は普通のパンフォーカスで他のゲームと変わらずツマらない絵面になった。そのせいか銃器が安っぽくなって、韓国製のオンラインFPSのようにも見える。


前作の銃

キャンペーンの他にFireteam Engagementsというモードもあり、これもシングルプレイ及びCOOPが可能。Fireteam Engagementsの中には四つのゲームモードと各二個のマップが用意されている。四つのモードはパイロットを救出する、敵のウェーブに耐える、車両を護衛する、敵の拠点を潰していくモードとなっている。マップが二つずつしかないのでボリューム不足な感はある(DLCで追加?)。Fireteam Engagementsも経験値やポイントに対応しているし、パイロット救出やウェーブに耐えるモードは結構難しいので何度か繰り返して遊べそうだ。一人では厳しい部分があるので、どちらかというとCOOP向けのモードだと思う。

●COMBAT SWEEP・・・敵部隊の壊滅。拠点に置いてある弾薬箱を壊すと評価アップ。難易度が低く、シングルでも簡単にクリアでき、スコアも楽に稼げる。同じマップでもいくつかのバリエーションがある。
●LAST STAND・・・敵のウェーブに耐え、拠点を守りぬく。ウェーブが終わる毎に敵ヘリがやってきて、兵士を投下していく。特殊部隊を投下するヘリはロケットランチャーで撃ち落とすことができ、敵増加を防げる。たまにボーナスヘリ(インベーターゲームのUFO的な)が飛んできて、そいつを撃ち落とすと1000ポイント獲得。拠点には弾薬箱が置いてあり、いくらでも弾を補充可能。一つ目のマップはSNAWを撃ちまくるのが一番楽にクリアできる方法だったりする。二つ目のマップは夜で、複数の方向から敵がやってくる為、シングルプレイではかなり厳しい。
●CSAR・・・パイロットの救出。パイロットを脱出地点まで連れていけばクリアとなる。敵がシリアスサムの如くワラワラと現れ、パイロットを守りつつ戦うのが厳しい。
●ROLLING THUNDER・・・コンボイの護衛。先頭車両を操縦し、コンボイを目標地点まで連れていく。ある地点まで進むと敵が現れる方式で、覚えゲーの要素が強い。AIがアテにならないのでシングルの場合は自分で操縦や機銃の操作をやった方が手っ取り早いかもしれない。

GamesPlanetでセールだったので購入してみました。前作の不評な点を見事に改善しているのは評価したいです。ゲーム性は前作を引き継いでいるので、前作を楽しめた人なら今回も楽しめるのではないでしょうか。ゴーストリコンやデルタフォースのような手軽なタクティカルアクションが好きな人に向いています。新モードのFireteam Engagementsが意外に面白く、これは是非COOPでも遊びたいところ。あとはPanteraの曲を採用しているのでPantera好きは遊ぶしかない!(かなり地味な使われ方ですが)。

コメント

  1. 良い事を教えてもらいました。ありがとうございます。これなら防衛ミッションも楽になりますね。
    ヘルプにもそのようなことを書いていなかったと思うのですが、私の見落としなのでしょうか。
    ただ、インストールフォルダの中のReadmeを確認したところ、これにはちゃんと載ってますね。
    仰るようにキーコンフィグに項目がなく、キーを変えられないのはどうかと思いますね。

  2. 「色々な命令が用意されている。しかし、一人一人個別に命令はできないようだ」と書いていますが、F1F2F3F4で個別に命令を出せました。
    キーコンフィングにもミッション中のF1~F4キーについての項目はないしどうしてなんでしょうか

  3. GFWLは特になんの認証もなく、インストールが済みました。
    初回にパッチが自動でアップデートされましたがこれも問題ありませんでした。
     
    今のところ車両は道端に置いてあるのや敵車両には乗れませんし、操縦もできません。
     
    一方、Fireteam EngagementsのRolling Thunderモードでは先頭車両を操縦して、数台の車両を護衛しながら目標地点まで進むことになります。
    自由に乗り降りが可能ですが道のりはリニアですし、自由度は低いです。ある地点まで進むと敵がワラワラ現れて迎撃するという感じ。
    あとAIは機銃操作があまり上手くありませんし、ドライバーに操縦命令をいちいち出すのも面倒ですね。
    逐次切り替えて自分で機銃や操縦をしていますがこれだと敵の対応が難しい。
    ここらへんはCOOPならスムーズにいけるのではないかと思います。

  4.  プレイ可能という事はGFWLにおいては日本語版待ちの国籍ロックは
    掛けられていないという事なんですかね。ダウンロード販売だとサイトによって
    違うようです。Steamだとアンロックは7/28なので駄目でしょう。
    北米でも発売は遅れるので、盛り上がるのは北米リリース後になる様に思います。

     今後シリーズがカジュアル路線に向かうという訳では無いが、RRについては
    今までで一番カジュアル寄りだと製作チームも話してます。

     事前情報の中でまだ書かれていない点としては、

    *Co-opに特化する為に対戦マルチプレイは無し
    *歩兵戦中心で搭乗兵器を操縦したりするシーンは少ない
    *マップ内に自由に乗り込める車両等が置かれる事は少ない
    *操縦可能なタイプは一部のみでヘリ等は不可
    *長距離をただ移動するだけというシーンは減って、
     短いインターバルで敵が次々に出現する
     
    といった感じだったと思います。

  5. すいません。
    記事をアップしたはずが正しく更新できてませんでした。
     
    >>Z.O.Eさん
    移動速度はポイントによって変わります。初期状態でも前よりも素早くなったような気がしないでもないです。
    武器のアニメーションが前作ほど狭いスパンでチョコチョコ振り回す感じではなくなり、武器の表示面積も減っているので、ZOEさんの言うチョコマカ感は減っているんじゃないでしょうか。
     
    グラフィックはそれほど進化が感じられません。ゲーム機のマルチなのでこんなものでしょう。
    前作は画面にフィルターがかかったような感じで色調の統一(ブラックホークダウンみたいな色使い)が強かったですが、今回は前よりも自然な色使いなのでその辺が合うかどうか。
    一部の場面でソフトフォーカスが強すぎる気もします。
     
    血飛沫が派手に飛び散りますし、サクサクと敵が倒れるので爽快感は高まっていますね。
    武器の取り扱いやエイミングも、よりアクション寄りになったと思います。また、武器の取り扱い(ハンドリング)に関してはポイントでさらに向上するとか。
    まだミッション4なのでミッション内容に関してはまだ言いにくいですが、今回もCOOPは楽しめそうです。
    舞台が全然違いますし、大幅に改善が施されているので他の続編FPSよりも新作感がありますね。
     
    >>衒学ポップさん
    ヨーロッパの方では普通に販売されているようです。
    Gamesplanetでちょうどセールをやっていたので購入しました。
    最近は最新FPSを取り扱っていなかったので久々に取り扱おうかなと。

  6. さすが、情報が早いですね。アジア版でしょうか?

    僕もレポート期待してます。

  7. 日本ではロックされたままと思いましたが、普通にプレー可能なんですか。
    気になっているのは、移動速度とかチョコマカした動きを含む、ゲーム性です。
    後は、前作のゲームエンジンと同じでミッションだけ一新した拡張パック的な内容なのか、
    もしくはエンジンごと変えて、移動感や射撃感のような触感も変わってますかね?
    詳細なレポートお願いします。

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