The Darkness – 終着駅は闇のみぞ知る(クリア)

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破滅型の物語ではあるが、ところどころに救いがあったので気が滅入るほど暗くはなかった。リディックは暗闇だけが友達だったが、ジャッキーにはファミリーやダークネスがいる。復讐はきちんと決着がつき、しっとりとした終わりを迎え、一本の映画を見終えたような満足感が味わえた。ここらへんはさすがStarbreeze Studiosといったところ。

ゲーム性は強力な闇の力を自在に操ってナンボという性質の為、普通のドンパチ自体にはあまり期待しない方がいい。後半は銃弾がたんまりと手に入るが、ダークネスパワーでゴリ押しした方が楽に進める。敵のAIはボーッと突っ立っていることがあったり、遮蔽物に向かって延々と走り続けている場合があり、リディックに比べて粗が目立つ。ダークリングにしてもガンナーは壁に向かってミニガンを撃っていたり、ライトキラーが明かりをなかなか壊してくれないことがあったが、ゲートから何度でも呼び出せるので目くじらを立てるほどではない。

リディックほど革新的ではないし、陰鬱的で地味な作風ではあるが、フィルム・ノワールな物語や雰囲気が好きな人は楽しめるだろう。少し風変わりな主観視点の戦闘を求めている人にも合うかもしれない。ただし、演出重視な部分が結構あるので、そういうのが苦手な人はイライラとする部分があるかも。個人的には地下鉄の空気感、ロード中のジャッキーの独白、BGM全般が気に入り、最後まで楽しむことができた。

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