Demon’s Souls – 恐怖の腹パン(8)

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嵐の祭祀場はファントムの巣窟なのかもしれない。度重なる襲撃に疲れ果てた私は先に塔のラトリアを攻略することにした。ここはこれまた薄暗く、監獄のような作りになっていて、不気味だ。しかも「助けてくれー」という声と鈴の音が常にどこからか聞こえてくる。その正体が分からず、不安になってくるのも致し方ない。これもまた罠の一種なのだろうか。

牢屋の中には囚人が閉じ込められていて、私に向かって手を差し出し、無言で助けを求めてくる。奥に鍵束がかかっていたのでそれで牢屋を開けてあげた。すると、囚人たちは私に感謝のジェスチャーをしてくる。たまにはこういう良い事をするのも悪くないものだ。牢屋の中にはお宝があり、有り難く頂戴することにした。

さらに通路を進むと、曲がり角で淡い光を発見する。よく目を凝らしてみると、その正体は軟体動物のような看守だった。恐ろしい風貌に戦慄が走る。看守の手には二つの鈴が握られており、どうやらこれが鈴の音の正体のようだ。近付こうとすると突然、看守は力を溜め、魔法を放ってきた。それに触れた瞬間に体が硬直し、身動きが一切できなくなる。

そして、身動きの取れない私に看守がじわりじわりと近付き、頭の触手で掴みかかってきた。もちろん、それを振りほどく力はなく、なすすべなく触手で絞めつけられる。その一撃で私は力尽きた。

あの触手に掴まれたら一溜まりもない。今度は鈴の音が聞こえてきたら注意し、看守の魔法を避けて、攻撃するしかないだろう。要石に戻り、あの場所へと舞い戻る。ソウルを回収し、ほっと一安心すると鈴の音が聞こえてきた。武器を身構え、看守の姿を探すと、向かいの通路をゆっくりと進んでいるのが見える。看守は曲がり角に到達すると、再び奥へと引き返して行った。これは後ろから襲う絶好の機会かもしれない。

思い立ったら吉日だ。盾を背中に背負い、武器を両手で構えて、全速力で看守に近づこうとする。手が触れる距離まで近付くと、さすがに看守も気が付いて振り向こうとするが、動作が緩慢としている。そこへすかさず連続で斬りつけた。両手持ちによる剣の威力は抜群で、四回ほど斬りつけると看守はとうとう倒れた。今度から看守にはこの戦法でいくとしよう。

外へ出て中庭のような場所を進んでいくと、通路の奥の方から大量の矢が飛んでくるのが見えた。近付いてみると、奥の方に禍々しい装飾の巨大な装置が置いてあり、一定の感覚で矢を射出している。その装置までの道のりにはいくつもの死体が横たわっていた。これは間違いなく、罠にかかった冒険者の亡骸だろう。死体の近くにはお宝が散らばっているのが見えるが、まんまと矢の餌食になって、私もあの仲間入りをするのはゴメンだ。別の道を探してみることにした。きっとあの装置を止める方法があるはずだ。

塔のラトリアは構造が入り組んでおり、方向音痴の私は迷いながら、あの装置の裏側へ回りこむことができた。装置を停止させ、死者には申し訳ないがお宝を頂いておく。

階段を上っていくと大きな聖堂が見えてきた。監獄と聖堂、その組み合わせに違和感を覚えながらも聖堂への道を進むと、前方から矢が飛んでくる。盾でなんとか防ぎ、前方を注意深く確認すると盗賊の格好をしたファントムが現れた。

盾を構えながら近付くと、ファントムは小剣を構え、接近戦を試みてくる。素早い動作から繰り出される攻撃に不意をつかれた。その攻撃によって出血し、血が流れ出ていく。これは早期に決着をつけざるを得ない。ファントムの攻撃を盾で弾き、その隙に強烈な一撃を叩き込み、倒すことができた。

いよいよ聖堂の中へと入る。奥には黒い霧に包まれた儚げな女性が佇んでいた。彼女がここのデーモンなのか。今までのデーモンとは異なる容姿に驚きを隠せないが、ここで油断するわけにはいかない。むしろ、こういう場合の方が強敵だったりするのが世の中の掟だ。

デーモンはこちらに気がつくと、いきなり魔法を放ってくる。突然のことに反応できず、直撃を受けた。すると看守の魔法と同じく、体が拘束されて身動きできない。そこへ魔法の矢を撃たれ、致命傷を負った。見通しの良い場所では魔法に太刀打ちできない。看守の時と同じようにどうにかして裏をかく必要がありそうだ。

周囲を見渡すと太い柱がいくつもあるのが目に入った。これを利用すれば魔法を受けずにデーモンへ接近できるのではないか。その閃きを信じて、柱の後ろへ隠れる。案の定、デーモンの魔法は柱にぶつかると消滅する。私は柱から柱へと移動し、デーモンまで近づいていった。デーモンが魔法を放った時の隙を狙って、剣で斬りつける。デーモンが態勢を立て直そうとしたら、再び柱の後ろへ隠れ、隙ができるのを待つ。欲張って攻撃すればこちらが痛手を負いかねない。じっくりと着実にダメージを与えるのが無難だ。

私の読みは間違っていなかった。その繰り返しでデーモンはとうとう力尽きる。勝利を喜ぼうとした矢先、空から数匹のガーゴイルがやってきて、私に掴みかかってくる。そして、私はガーゴイルに捕まり、見知らぬ場所へ運ばれていくのだった。

触手による魔法と腹パンで殺されること数回。コツが分かれば一方的に倒せるようになりますが、それまでがツライ。また、ここは落ちやすい場所が多く、何度か落下死することになりました。ボスはパターンが分かりやすく、体力も少ないので楽に決着がついて拍子抜け。むしろ、その前のファントムの方が手こずったかもしれない。文末のガーゴイルに連れ去られるイベントには驚かされました。「ェェェェエエエエ工工(゜д゜) 工工エエエエェェェェ。ここまで来たのにまだやんのー!?」と騙された人も多いのではないかと。

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