Eschalon: Book I – @はHに食い殺された(1)

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古き良き時代のRPGを彷彿とさせるターン制の2DRPG。豊富なスキルによる幅広いキャラクター育成が特徴。システムはシンプルにまとめられており、とっつきやすい。マップはフィールドとダンジョンがあるが、どちらも固定式でランダム生成はない。

記憶喪失の男の自分探しが物語の本題。主人公は自分の正体を探っていく内に、色んな出来事に巻き込まれていくことになる。

まず主人公のステータスや生い立ちを決めることから始まる。スキル数が多く、オリジナリティの高いキャラクターを作成可能だ。クラスはFighter、Rogue、Magick User、Healer、Rangerの5種類用意されているが、これを選択するとその方面のスキルが少し得意というだけで、Fighterを選んだから魔法を使えないというわけではない。仲間は居ないので、基本的に主人公がすべてをこなさないといけないため、なにかしらの兼用タイプにした方が無難だろう。まぁ、戦闘特化タイプにして、回復や補助効果はポーションやアイテム頼みというのも一つのロールプレイかもしれない。

武器スキルはSwords/Bludgeoning/Bows/Piercing/Thrown/Unarmedがあり、武器を装備する際はそれに応じたスキルを習得していないと攻撃力が低下するなどのペナルティが生じる。また、防具もLight Armorと Heavy Armorで分かれており、きちんと習得しないと同様に防御力や回避能力が低下する。いくら装備品の性能が高いからといって扱い方を知らなければ真価は発揮できないというわけだ。

進行はターン制で主人公が一歩動けば、敵も一歩動くという方式。主人公が行動すれば敵も瞬時に行動するので待ち時間がなく、Rogue-Likeのようにサクサクとテンポ良く進む。もちろん、主人公が行動しなければ、敵も行動できないので、チェスのようにじっくりと考えながら自分のペースで進められる。頭が弱くて、手先が不器用な私みたいな人でも安心して遊べるRPGなわけだ。なんでもかんでもリアルタイムな昨今、ターン制はある意味新鮮かもしれない。

フィールドマップは等間隔で区切られている。マップの境目を敵は超えられないようになっており、複数の敵に追われて他のマップへ移動したのはいいが、元のマップに戻ろうとすると先ほどの敵が待ち構えているという事態に陥る。序盤でこういう状態になると、かなり厄介なことになるので気を付けた方がいい。

時間の概念が存在し、時間が経過すれば昼や夜へと自動的に切り替わる。変わるのは見た目だけではなく、攻撃の命中率にも関わってくる。暗闇では敵味方問わず、攻撃が当たりづらくなってしまう。それを逆に利用して、大量の敵をスルーするのに使えたりする。魔法は必中なので、暗闇では魔法で攻撃するのも一つの手だろう。

松明をつければ昼並の命中率を維持できるのだが、同時に敵の命中率も上がってしまうため、一長一短。このゲームでは2D+ターン制の制約の中で、このような現実的な再現を試みている。なお、Cat’s Eyeの魔法を使えば周囲が見えやすくなるが、残念ながら命中率は低いままのようだ。

HPやMPは時間が経過すれば徐々に回復していく。さらにテントを張って寝れば、高速で回復可能。余裕のない序盤は一戦ごとにテントを張るくらいでちょうど良い。

フィールドや街には困っている人がたくさんいる。彼らからクエストをもらい、解決できれば報酬と経験値をたくさんもらえるので、手当たりしだいに引き受けた方がいいだろう。会話画面では会話以外に周りの情景が描写されており、想像力を掻き立てる。

私は99年辺りからPCゲームに触れるようになった為、こういう2DRPG(非Diablo系)の経験は少なく、逆に新鮮に感じる。システムはシンプルで今風に遊びやすくなっているので、「昔風のRPGを遊んでみたいけど、操作が面倒だったり、現在の環境で不具合が生じたり、内容が不親切すぎるのがちょっと・・・」という人に最適なタイトルではないかと思う。

・Cartographyのスキルを習得していないと、オートマッピング機能が働かない。
・樽はShift+Clickで破壊できる。
・備え付けの松明は取れる。
・各地にスキルを教えてくれるトレーナーがいる。
・地図をクリックするとファストトラベル画面に切り替わる。
・宝箱や樽の中身はランダム(ロードする度に変わる)。

コメント

  1. お、Eschalonですか。テキストの地の文が良い味出してますよね。
    錬金魔導士プレイで一通り遊んだのですが、
    呪文がパワーLv制なので終盤まで殺っちゃ寝を繰り返しとか、
    錬金術は原料価格が高止まりでとんでもない高コスト体質とか、
    上位呪文Lv6をレジストされると目も当てられないとか、
    容赦ないトータルバランスが良い意味でタマランかったです。

    坊主魔法は近接スキルと平行じゃないとまるで役に立たなかったですorz

  2. 魔法戦士タイプ(武器は鈍器)にしたのですが、ブレスをかけても攻撃がなかなか命中しない為、ファイアダーツ頼みの戦闘が続いています。
    そんなわけで戦闘が終わるごとにキャンプをせざるを得ず、育成方針を心配していたのですが、@さんもマゾヒストなプレイを送られていたと聞いて安心しました。
    複数の敵と遭遇する度にヒイコラ言ってますよ。
    戦闘は毎回試行錯誤が必要で面白いですね。

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