・ダウンロード販売によって生じた変化についてぶちあける
輸入代理店を毎日のようにチェックし、それぞれの価格を並べ、一番安くて届くのが早いところでオーダー。ひっきりなしに荷物追跡で状況を調べ、耳をダンボのようにしながら家の前を通る車の音にいちいち反応。クロネコや佐川急便がやってくるのを心待ちにする。先にシャチハタと代金を用意しておき、配達員に素早く代金を渡し、「ごくろうさまです」と労いの言葉をかけ、一目散に部屋へと移動。梱包を破り捨て、ゲームの箱の匂いを嗅ぎ、「これが海外の匂いか」と感慨に耽りながらDVDをドライブにセット。インストール画面を見つめながらコーヒーを味わう。インストールが遅ければ「さっさとインストールしろよ。このポンコツPC!ふぉわぁあぁぁあ!」とキーボードクラッシャーのごとくテンションが上昇。インストール完了後、むさぼるようにプレイして3日くらいでクリア。クリアしたゲームのDVDはそこらへんに放置してあるケースに無作為に入れ、数年後に神隠し騒動が勃発する。
そんな時代はすでに過去。
ダウンロード販売サイトのセールを常にチェックし、やりもしないゲームを「記念だから」とカートに放り込み、暗記済みのクレジット番号を素早く入力して決済。流れ作業のごとく、ちょっとプレイしてアンインストール。
・セット販売についてぶちあける
Death to Spies: Moment of Truth(30ドル)とStarwolvesシリーズ(63ドル)が欲しい。しかし、これを単品で買うくらいなら、全部入りの1C Complete Collection(80ドル)を買った方がお得。
だが、1C Complete Collectionに収録されているゲームはほとんど所持している。同じゲームを二回も買うことになるのは、心理的に気持ち悪い。
また、Steamではゲームの譲渡はできないし、重複したゲームは電子の藻屑と消える。このシステムにも納得がいかない。個人的な理想としては、重複したゲームはフレンドに譲渡できる方が望ましいと考える。
・The Humble Indie Bundleの循環についてぶちあける
ゲーマーは寄付することによって自尊心が満たされると同時にインディーズゲームを得ることができ、開発者は物販コスト(紙やCDなどの物理的なもの)なしで開発資金を得られ、NPOの法律援助活動が促進し、恵まれない子供達がゲームを遊ぶことで興味を持ち、ゲーム産業を支える側に回る。
・投げ銭ビジネスモデルについてぶちあける
エンターテイメントには投げ銭ビジネスモデルが相応しいと考える。ゲームの価値は人によって様々だ。たとえ値段が一律だとしても、高く感じられるゲームもあれば、安く感じられるゲームもある。Far Cry 1には一万円を支払ってもいいが、Far Cry 2はタダでもいらなかった。Far Cry 2に金を払うくらいなら、Ubisoft本社の前にあるドブに金を捨てた方がマシ。
自分はこれだけ楽しめたから、これだけ支払う。そういうビジネスモデルの方が理想的だ。面白く感じたものにはどんどんお金を支払うことができ、面白くないと感じたものには最低限しか支払わない。
インディーズゲーム開発者やゲームサイトは投げ銭(寄付)を用意すべき。8bit killerには20ドル支払ってもいいと感じたし、RPGWatchやRPSには購読料として月5ドルくらいなら支払っても構わない。面白いコンテンツは報われて欲しい。
/関連
・Sleep Is Death (Geisterfahrer) – Name Your Price – あなたならいくらの値をつける?
一口1.75ドル(手数料とダウンロード帯域料の分)から。
コメント
すみません。とおりすがりですがいつも読んでます。特にgog.comの購入に関しては非常に参考になりました。
ところでsteamのゲームは被った場合、ギフトで友達にあげれたと思うのですが(halfLife2とorange box。どっちもリテールだったかも)それってsrteamではvalveのゲームだけなのかな?だとしたら結構な殿様商売ですなー
例外(Valveの自社製品など)を除いて譲渡はできません。
リテールと同じ感覚で考えるのがいけないのでしょうが、腑に落ちませんね。
> ダウンロード販売サイトのセールを常にチェックし、やりもしないゲームを「記念だから」とカートに放り込み
やっぱそうだよね。オレだけじゃないんだ~(笑)
セールだからいらないものを買ってしまう主婦の心理と同じかも。
ほぼ半年前ぐらい(?)に頻繁に使い始めて半年ぐらいですごいですねw
「そんな時代はすでに過去」から上はには禿同。
自分はDL販売の便利さはPSPのゲームアーカイブスで実感しとります。
ゲームを一切売らない性分なので、PSやPS2あわせてゲーム棚がパンパンになっております(^ ^;)
それが僅か数センチのメモリースティックに収まるのですから便利ですよね。
以前「所有欲が満たされるのか?」とかコメントした記憶ありますけど、
ちょっと薄れますけどちゃんとありますしねぇ・・・だけど何かが足りない気がするのです。
Star Wolvesは1だけで良いんじゃないかなと思います。
2以降はXシリーズを半端に意識した結果、プレイ内容そのものはスカスカ気味になってしまいました。
特に2は微妙です。サブクエストの数や種類が少ないのにメインクエストが短く、
強力な機体が手に入る頃にはやる事が特に無い、という事態に陥ります。
しかもXにおけるJump Drive相当は無いので無駄な道程がダラダラと続きます。
流石に3の開発チームもマズイと思ったのか、3ではイベントセクターまで行くかどうか章の頭で聞かれます。
まあ、指示通りに行くと大体スキルポイントと装備の不足でハマリなんですが。
そして2と3は一部イベントが非常に重いです。ユニット出し過ぎ。
あ、1は結構面白いですよ。
>Steamではゲームの譲渡はできないし
セット品でも個別にプレゼント指定できませんでしたっけ?
NecrovisionとLost Companyの予約セットでNecrovisionはプレゼント指定がイニシャルでしたので、可能なんじゃないかとは思うのですが。
ダウンロードサイトのセールにあわせて、
週代わりで遊んでるゲームが違ったりもしますよね。
神隠しが起きなくなったのはいいけど、
きちんとゲームを最後まで遊んだり、
その上でリプレイしたりということはほんとに減ってしまったと感じます。
>>ossanさん
その心境に近いものはありますよね。
私の場合だと作業や時間のコストが大幅に軽減された点も大きいですね。
リテールは届くまでに時間がかかりますし、もしかしたら在庫切れでなくなるかもしれない。
家に居ない時に荷物が届くと・・・という面倒臭さもあって、たとえ安いとしても購入を思い止ませる要因になっていました。
DLだとすぐに遊ぶことができますし、Steamは個人情報が記憶されるので三回クリックするだけで購入できてしまう。
他のサイトは毎回クレジット番号を入力しないといけなかったりしますが、Steamはそういう面倒臭いところが自動化されている。
このお手軽感は脅威です。ついつい衝動買いをしてしまいますよ。
>>yutamontaさん
(プレイバシーにより音声を変えています)
あのぉー、初めはぁーほんの遊びのつもりだったんですぅー。
そのうちにぃー、だんだんのめり込んでぇー、
親やぁー友達にはぁー、止めろときつく言われてぇー、
自分でもなんとかしようと思ったんですけどぉー、もう止められなくなっててぇー、もう中毒なんですよぉー。
最近ではぁー、知らない間にぃー、クレジットが引き落とされててぇー、いつの間にか知らないゲームも増えてるしぃー。
でもぉー、そんな自分を受け入れていかないとって思い始めてぇー、
ダウンロード販売サイトに出会ってぇー、ほんとうにぃー、よかったと思ってますぅー。
冗談は置いといて、箱がかさばらないし、シリアルやメディアが神隠しにあわないのがとても便利ですよね。
私は物臭なんで実感することが多いです。
所有欲はそういうものなんだともう慣れましたね。
>>@さん
なるほど。とりあえずSW1だけ買って試してみた方がいいかもしれませんね。
Overloadのセットを購入した時に重複した本編をプレゼントできなかった記憶があったのですが、私の思い違いなんでしょうか。
だとしたらすいません。撤回します。
>>Tabipawさん
山積みのゲームを流れ作業的にプレイしている感じがありますね。
心の底から欲しい!と思っているゲーム以外も買う機会が多くなっているので、仕方のないことなのかもしれません。
興味はあるけどフルプライスなら買わないタイプのやつですね。
>インディーズゲーム開発者やゲームサイトは投げ銭(寄付)を用意すべき。8bit killerには20ドル支払ってもいいと感じたし、
>RPGWatchやRPSには購読料として月5ドルくらいなら支払っても構わない。面白いコンテンツは報われて欲しい。」
こう思ってくれるユーザーが多ければ作り手のモチベーションもあがりますし、いい事尽くめですよね。
ですが、実際のところなかなかunkさんのような奇特な考えをお持ちの方は少ないのではないかと考えてしまいます。
(そういう話題にすべきではないと思いつつも書くならば)ゲームに限らず昨今のデジタルコンテンツに対するユーザーの意識は「面白いと感じたコンテンツには相応の対価を支払いたい」と考える方よりも、「タダで遊べる手段があるのだからわざわざ金を払うのは馬鹿らしい」と考える方のほうが多いような気がしてなりません。
コンテンツにその値段分の価値があるのか、という問題以前にコンテンツに対して対価を支払うという意識自体が希薄になってしまっているというか。
人の心はやはり低きに流れるのでしょうか・・・。
情報やゲームなどのデジタルコンテンツをただの暇つぶしと考えている人なら、対価を支払うといった意識はなくても仕方ないでしょう。
しかし、本当に好きで好きで、生きていく上で必要不可欠なものならば寄付したいと考えるのではないかと思うのですが甘いでしょうか。
私にとってゲームは趣味や暇つぶしではなく、もはや生活の一部ですから、それに関わる人達や楽しませてくれる方にはそれ相応の対価を受け取って欲しいです。
またあくまで寄付はコンテンツが面白かったから支払うだけであって、もっと面白い芸をしろといった見返りや義務は求めていません。
でも、エンターテイメント(といっていいのか分かりませんが)って、そういうものだと思うんですよ。
RPSさんはPaypalを設けているので寄付できますが、他のところも積極的に導入すべきだと考えます。
現在、ネットなどの情報媒体の収入源は広告モデルしか確立されていませんが、これは先が暗い。
今のところ広告モデルに代わるのは寄付くらいしかないんですよね。
もっと寄付文化が根づいて、供給者を支えていけるような社会になれば、ネットやデジタルコンテンツからさらに面白いものが生まれていくかもしれない。
お金がすべてとは言いたくありませんが、ゲーム開発や何をするにしろ、お金は必要になりますからね。
甘いといわれるかもしれませんが、そういう期待をしています。
そのためには消費者が意識を変えていく必要があると思いますね。