S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat – プリピャチが止まらない(2)

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プリチャピに入った。現在のプレイ時間は19時間。もうそろそろ終わりそうか。私はサブミッションを全てクリアするようにしているが、サブミッションをまったくやらずにメインミッションだけを進めたら相当短縮できそうだ。

Call of PripyatのミッションはShadow of Chernobylの研究所のような胸にずっしりとくる重みがなく、こじんまりとした印象を与える。その代わり、ドッと疲れることもないので、だらだらとプレイが持続していく。Shadow of Chernobylのミッションは拘束時間が長く、一区切りを終えると一時中断するほどの疲れを感じたが、今回は中規模のミッションが地続きで繋がっており、止め時がなかなか見つからない。MMORPG寄りというか、フリーローミング的なプレイが強調されている。

今回はモンスターとの戦いが多い。というより、強制的な銃撃戦が減っているため、相対的にモンスター戦が多く感じる。Call of Pripyatのエリアは広めに作られているお陰で、野外戦の回避が容易だ。前2作はルートが限定されており、移動通路に敵が配置されていたため、行き来する度に戦闘が起きていた。

それに今回はMonolith以外の派閥とは友好関係が築けるようになっており、良い子ちゃんプレイをしていれば多くの戦闘を回避できる。戦闘するもしないもプレイヤーの選択次第ということだ。

とことで、今日もプレイ日記を記す。もうそろそろクリアしそうなので、中途半端に終わるかも。
探索五日目 – 凶運

その日は強い雨が降っていた。

小さな頃から雨の日が好きだった。雨の日は胸がときめく。しかし、今日だけは違う。今回の依頼はクリーチャーハンターのジョン・ロメロから引き受けたキメラ退治。胸にのしかかる重圧を感じながら雨の中を歩き、目的地へと向かう。まさか決行日に限って雨とはな。つくづくついていない。

目的地に到着するが、キメラの姿は見えない。やつめ、どこかに隠れているのか。物音を立てないようにしながら慎重に辺りを伺う。すると、後方から突然唸り声が聞こえてきた。間違いない。十中八九、やつの声だろう。

すかさず振り向くと、そこには複顔のクリーチャーが居た。お世辞にも愛嬌があるとはいえないルックスに恐怖を感じる。やつはいきなり飛び掛ってきて、鋭い爪で引っかいてきた。その攻撃で安物のアーマーは引き裂かれ、肩から出血する。だが、とうに雨で冷えきってしまった身体は出血の痛みすら感じなかった。そればかりか、こんな時に限ってアーマーの修理費の心配が思い浮かぶ。余裕があるのか、ないのか・・・。

雨の日は好きだ。でも、今日だけは嫌いだ。

探索六日目 – 殺戮にいたる病

ストーカー失踪事件の真相を追って、ジュピターエリアの集落で情報収集を行う。すると、あの依頼主(ブラッドサッカーの巣に飛び込んだやつだ)と連絡が取れなくなった。依頼主を最後に見たというやつから詳しく話を聞く。依頼主は暗い顔をしながら、建設現場に行ったきりらしい。不吉な予感が過ぎる。無事だといいのだが・・・。

建設現場の目印は大きなクレーンだ。クレーンは操作してくれる人を待ち続けるかのように静止していた。ここに居ると時間が止まったような錯覚を覚えちまうな。

建設現場の近くには小屋があった。小屋の周囲は尋常ではない血の臭いが漂っていた。ここにいれば血の臭いなんてすぐに慣れちまうが、これだけ強烈だと反吐が出る。小屋の中にはストーカーが一人居た。その後ろには事切れた依頼主が横たわっていた。

そのストーカーはこちらの姿を見て、なにかを悟ったように無表情で語り始めた。まるで自分に言い聞かすみたいにな。やつは語り尽くすと、胸のつかえがとれたような顔しながら、ハンドガンを顎に当て、引き金を引いたよ。

人の心に潜む狂気。人間はクリーチャーよりも恐ろしい生き物なのか。いや、そうじゃない。同じ人間、同じ仲間だと思っていたものが狂気に走るから余計に恐ろしく感じてしまうんだ。

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