30時間でクリア。後半の副目標は日数的に厳しいものもあったが概ねすべて達成することができた。後半のダンジョンが長く、探索と戦闘に時間を費やされ、作業的だったのが気になったところかな。
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目標がきちんと用意されているので順番通りに進めればいいのは分かりやすいが、そのせいで窮屈な思いをするところもあった。まぁこのへんは良し悪しなのだが。初めてアトリエシリーズをプレイする人にはとっつきやすい内容だと思う。
すべての登場人物の友好度を上げることができず、個別のイベントを見ていないキャラもいるのが心残りかな。このへんは繰り返しでやりこんで回収してくれってことなんでしょう。
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基本的に雑魚敵は素材集め&経験値目的の存在。ボタン連打で苦労せずに倒せるので作業的。それに対して、ボスはアイテムとアシストを駆使しないと全滅するバランスで緊張感があり、面白かった。
特に本作の戦闘の特徴、アシストゲージ。これは行動する毎に溜まって、ロロナを防御したり、連続コンボ技を発生させる為に必要になる。一発が強いボスには防御&持続回復アイテムを使用して我慢。アシストゲージが溜まったらアシストアタックで大ダメージを与えて、また防御してゲージを溜めるという戦法が有効だった。
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エンディングはややあっさりとしているが綺麗にまとまっている。個人的にはエンディングよりも日々の生活中に発生するイベントが印象深い。多彩なイベントが魅力的だった。 幼馴染のくーちゃんとのイベントが特に愛おしい。
死の匂いがしない優しい世界で繰り広げられる個性豊かなキャラクターの掛け合いがよくできており、リラックスして楽しめ、新鮮だった。ギャグも基本は押さえつつ、しつこくない程度にうまく抑えられており、脚本が優秀である。
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本編をクリアするとクリアデータで延長戦も行えるがひとまず区切りを付けて、次の作品のトトリのアトリエに行こうと思う。こちらではロロナが師匠という立ち位置で登場し、ロロナのアトリエと物語が繋がっている。
今回のトトリは錬金術を嗜んでいるものの、冒険者に憧れがあるようで旅や冒険が鍵になりそうだ。一人前の錬金術士になるのが目的だったロロナとは違った方向性で差別化が図られている。
戦闘ではトトリが非力でアイテムをしっかり駆使していかないと雑魚戦も厳しい。女子力(物理)が高かったロロナとは大違いである。
物語は田舎の漁村からスタートする。これから冒険が始まる感じが良い。ロロナの頃よりも遠景を活かした絵作りが出来ていて、空間の広がり、世界観の描き方も達者になった印象。
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冒険者のメルお姉ちゃんは頼りになる存在なのだが露出度が高すぎるってそれ一番言われているぞ。
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