OVERKILL’s The Walking Dead – 理解すると面白い協力ゲー(1)

最大4人プレイの協力型アクションFPS。プレイキャラクターは4人用意されており、それぞれ得意武器、スキル、所持アイテムが異なる。レベルもキャラ別。

協力プレイ時、キャラの重複は可能で全員同じキャラでプレイもできる。仲間AIは存在しない。

装備はスナイパーライフルが得意なキャラにサブマシンガンを持たせることもできる。「このキャラのレベルを上げたいけどここはスナイパーじゃなくてマシンガンの方が無難だなぁ」という時でも問題はない。武器にはレアリティがあり、白色武器はレベル1から装備できるが緑色武器はレベル5にならないと装備できない。

ゲームデザインはNo More Room in HellやContagionが近い。あのゲームにスキルやアイテムドロップの要素を足した物と思っていい。ゾンビの攻撃は掴み攻撃になる。掴まれている状態で左クリックを連打すれば小ダメージで済み、右クリックで振り払うとすぐに振りほどけるが1～2ゲージのダメージが確定で入る。一匹だけにしか掴まれていないのなら左クリックで殴った方がいい。

ただし、複数人に掴まれると即ダウン状態に入るので至近距離にゾンビがたくさんいる場合は右クリックで振りほどいた方が良いというゲームデザイン。ダウン状態になっても仲間に復活させてもらえるし、時間切れで死んだとしても2分ほど待てばリスポーン可能。

ミッションはまだ4つほどしかクリアしていないが拠点防衛とストーリーミッションを遊んだ。拠点防衛はゾンビや敵サバイバーが拠点を襲ってくるので特定のウェーブまで耐えなければならない。ストーリーミッションは色々な目的を達成しながら脱出を目指す形になる。

拠点防衛は弾の補給場所がたくさんあり、騒音メーターもないので撃ちまくって構わない。むしろ撃ちまくらないと押される。ゾンビから防衛するミッションはまだ簡単。サバイバーと銃撃戦をして、物資を守るミッションは厳しい。敵のエイムが正確で一発のダメージも大きい為、油断しているとあっさりやられてしまう。Paydayよりも挙動がゆったりしているのに敵はちょこまかと動き回るので銃撃戦は結構難しい。特殊な敵は毒を撒き散らすゾンビと盾持ちのサバイバーくらいだろうか。

ストーリーミッションには騒音メーターがあり、騒音度は最大で三段階まである。メーターは蓄積するばかりで減少はしない。一段階上がる毎にゾンビの湧く量が増えていき、最高まで上がると数十体のゾンビに取り囲まれることになる。そのためなるべく騒音は出さないようにしたい。

騒音メーターが上がる条件はサイレンサーを装着していない銃を撃つ、音の鳴るトラップに引っかかる等。そのためストーリーミッションではサイレンサー付きの銃を持って行って、道中のゾンビは近接武器で殴り、こっそりと進んだ方が良い。初期武器のサイレンサーは数十発撃つと壊れるのでゾンビはなるべく近接武器で倒して温存した方が良さそうだ。ただし、ここでもサバイバーが登場し、彼らの銃声でも騒音メーターは上がってしまう。放置しているとどんどん騒音を上げていく為、多少の騒音は覚悟で一気に叩いた方が結果的には良かったりする。

ミッションをクリアすると経験値、銃、銃のアタッチメントなどを入手できる。性能はレアリティによって異なるのでアイテム選別好きは長く楽しめそうだ。レアリティの高い銃はアタッチメントを複数付けられるようになっているのも面白い。

ミッション報酬でサバイバーが仲間になる時がある。サバイバーはサバイバー用のミッションに出撃させて経験値をもらってきたり、ワークステーションで働かせてバフを得るなどの効果がある。

難易度は4種類用意されているが一番下のノーマルでもミッションを理解していない人がいると難しい。右上の目的を読んでいない人がいると初めの防衛ミッションですら積む。実際、ゲームオーバーになって「なにこれ。めちゃめちゃ難しいやんけ…」と呆然となった。ただし、理解している人だと数分でサクッと終わるからすごい。快感。

ストーリーミッションで銃をバカスカ撃って暴れるだけ暴れ、騒音メーターマックスにしてから死んで落ちるプレイヤーが居るとミッションも非常に難しくなる。敵の数はプレイヤーの人数でスケーリングされているのでまともに動かない人がいると途端に難度が跳ね上がるし、毛髪も禿げ上がりそうになる。ゆるーいCOOPではなく、しっかり連携が必要なゲームデザインなのでPaydayが好きな人はきっと合うだろう。初めは「なにこれ…」と思うかもしれないが3時間ほどプレイすれば段々と流れが分かってきて面白くなってくると思う。