◎ 惡の華 – パーソナルな部分に言及した作風故に好き嫌いが激しく分かれそう。ハマる人はとんでもなくハマりそうなニオイ
◯ はたらく魔王さま！ – ギャグやテンポが良い。“良い方”のラノベアニメ。冒頭の戦闘シーンも気合が入っていて素晴らしい
◯ RDG レッドデータガール – 一話では掴みどころがないが面白く転がりそうな雰囲気。主人公がかわいく、雪政がDFMで草生える
● 進撃の巨人 – ありがちな少年マンガ。戦闘シーンの作画に期待
● よんでますよ、アザゼルさん。Z – 今期のサトリナ、小野坂さん枠
△ DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION – ペルソナ4やシュタインズゲートと同じく、ゲームで遊んでこそのシナリオという感じ。エンタメとして最低限楽しめるがそれ以上でもそれ以下でもない
X 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス – 前半の展開の恥ずかしさはビビッドなんちゃらに匹敵。戦闘シーンだけは見どころあるが日常パートが厳しそう
X 断裁分離のクライムエッジ – 頭痛がしてくる。強引で脈絡も説得力もない唐突な展開に恥ずかしいシーンの連続
X やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 – 頭痛がする。テンプレート学園物
X デート・ア・ライブ – 頭が痛い。10年位前の低予算エロゲシナリオ
未 這いよれ! ニャル子さんW – 今期のアスミン枠
未 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 – 今期のゆかりん枠
未 波打際のむろみさん – 今期のゆかりん枠
未 翠星のガルガンティア – 今期の虚淵さん枠
未 フォトカノ – 豪華女性声優アニメ
新しいアニメが続々と始まっている。今期は「惡の華」と「はたらく魔王さま！」さえチェックしていればとりあえずOKか。惡の華は原作漫画の絵をチラっと見ただけだったので、まさかロトスコープでデザインをガラッと変えてくるとは思わず、衝撃を受けた。背景も丁寧に書き込んであるのでアニメ風のフィルタじゃなく、ちゃんと一から書き起こしているのだろう。寂れた退廃的な町並みの雰囲気、ロングショットの構図が凝っていて一気に引き込まれる。
内容は自主制作というか純文学的というか、アニメアニメしたものとは一線を画する。絵はまったく違うが話が原作通りならロトスコープを選んだのは正解だと感じる。こういうのはシリアスなデザインで攻めたほうが気持ち悪さが引き立つ。漫画のアニメ化でいつも思うのだが、漫画そのままをアニメにするのならそれは漫画で十分だから。ゲームの場合も同じ。
主人公は実写の俳優がそのまま声も演じていて、ヒロインが透き通った声をしているだけにリップノイズや滑舌の雑味が目立つ。会話シーンならまだしも独白に至っては何を言っているのか理解できないくらいだ。だが逆にこの演技が主人公と視聴者を近づける鍵になっているのかもしれない。
というのも主人公は典型的な中二病（邪気眼の方ではない）で、洋書を読むことで優越感を持っている。学生時代なら誰しもあったのではないだろうか。流行歌を聴かずに洋楽を聴いたり、漫画を読まずに洋書や哲学書を読むことで他者へ優位に立ったつもりで「俺は愚民どもとは違う」と優越感に浸っていたことが。
冴えない学生生活を送っていた中二病の人には心当たりがあると思われる描写が多く、主人公へ自己投影しやすい作りになっている。おどおどして滑舌も悪いからこそ、まるで自分を見ているような気にさせる。だからこそヒロインの神秘性がより高まる。学生時代にリア充だった人はピンと来ないだろうし、「なんか変。気持ち悪い」と感じるだろう。依存性の高そうな作りなので今まさに学生の人が見るのは少し危険かもしれない。だけどこれオススメです。
