本物のギターを使用し、ゲーム感覚でギターを学べて、ギターを弾く楽しさも味わえる本格志向な音ゲー。映像を用いた説明も充実しており、さながら教則ビデオのごとくテクニックを学ぶことができる。ゲームモードは2曲練習してライブで演奏するジャーニーモード、好きな曲を練習できるソングモード、ギターを使ったアーケードゲーム「ギターケード」モードなどが用意されている。
ジャーニーモードのライブは単音を鳴らすだけでお客さんたちが「キャーキャー」と黄色い声援を送ってくれて、弾いてる感が半端じゃない。機械の電源を入れるだけでヒーロー扱いされるカナテコ持ったおっさんゲーにはイラッと来る私だが、こういう持ち上げ方は嫌いじゃない。まるで一端のギタリストにでもなったような気分を味わえる。うまく持ち上げてくれるから「もっとうまく弾いてやろう。お客さん喜ばせてやろう」という気持ちになってくる。
ただ、ライブでそこそこの演奏をするとアンコールに入り、先ほどの曲をもう一度弾くこともあれば、まったく知らない曲をリクエストされて冷や汗をかかされる場合もある。ジャーニーモードは曲紹介、ライブは本番といった位置づけ。練習はソングモードで個別に行うのが無難だろう。
ソングモードでは一曲通しで弾くモードもあれば、イントロ・ソロなどの各区切り毎で練習できるリフリピーターモードもある。まず曲の構成を頭に入れてからリフリピーターモードでひたすら練習するのがマスターへの近道だ。
(↑リフリピーターモードのフリースピード(正解を弾くまで繰り返す)で練習している光景。普段は音声をコンポジ出力でプレイしているが、動画を撮影するにはHDMI出力で撮るしかなかったので音がワンテンポ遅れている。公式でも言われている通り、このゲームは映像はHDMI+音声はコンポジでやらないと大きな遅延が発生する)
勉強にゲーム要素を加えることで学習効果を伸ばす。実際の教育現場でも行われていることだが、このゲームもその手法に則って楽しくギターを弾けるように設計されている。PCゲーム界の三日坊主ことUNKさんがタブ譜を見ながらギターを練習していたらきっと三日坊主で終わっていたことだろう。その点、このゲームは自分の演奏が数値化され、リプレイも容易に確認でき、どこが悪かったのか、どうすれば良いのかも簡単に研究できる。何度も練習して曲を攻略していく様はアクションゲームのそれに似ていて、熱中させるものがある。ギターに興味を持っているゲーマーには良いきっかけになるのではないだろうか。
個人的な要望として、まず収録曲に魅力がないところ。チューニングの問題でこういう選曲になったらしいが洋楽に疎い日本人は半分も聞き覚えがないんじゃなかろうか。DLCではいわゆるギターキッズ定番曲のT.Rex-20th Century BoyやDeep Purple-Smoke On The Waterなどが配信されているが、こういうのはデフォで収録されていてもおかしくない有名曲だ。T.RexならGet It OnとかEasy Actionも欲しいし、Deep PurpleならBlack Night/Highway Star/Burn辺りは少なくとも抑えておくべき。Judas PriestやMegadethなどなど、週毎に追加されているので今後には期待できるが収録曲はもう少し努力して頂きたかったところ。
一曲当たり360円と結構なお値段。モアザンフィーリン モアザンフィーリン なんちゃらかんちゃら モアザンフィーリン アーアーアーアー♪ Boston好きなのでMore than a Feelingこうてみたが素人には難しすぎたw
あとはPS3版固有の問題だと思われるがロード中にフリーズ、ロード時間が長いのも努力して頂きたかったところ。リトライまでにも結構時間がかかる。UIも無駄に行ったり来たりして使い勝手が悪い。
コメント
ボストン聴いた事なかったんですが…滅茶苦茶格好いい!チェックしてみます。
収録曲は地味だなと思ってたけど、弾きながら聴きこむ事で好きになる曲もあるかもしれません。
まぁそういう意味では知らない曲ばかりなのも…まぁあり…なのかな、と思ったり。
グランジやガレージロックはどうも馴染めないですが確かに何度も繰り返し聞いていたら気に入る曲があるかもしれませんね。
しっとりしたバラードが聞きたくてWhitesnakeのIs This Loveも買ってみましたがこれも大概難しいですね。
ノリの良い曲は勢いでなんとか弾いた気になれますけどスローテンポな曲は一音一音がとても気になって難しい
しっかし、この年代のHR/HMは良いですねー。
周りがオレンジレンジやら175Rやらを聞いてる中で、80年台のHR/HMばっか聞いていた、あの頃を思い出しました。