「 The Darkness 」一覧

The Darkness – 終着駅は闇のみぞ知る(クリア)

破滅型の物語ではあるが、ところどころに救いがあったので気が滅入るほど暗くはなかった。リディックは暗闇だけが友達だったが、ジャッキーにはファミリーやダークネスがいる。復讐はきちんと決着がつき、しっとりとした終わりを迎え、一本の映画を見終えたような満足感が味わえた。ここらへんはさすがStarbreeze Studiosといったところ。

ゲーム性は強力な闇の力を自在に操ってナンボという性質の為、普通のドンパチ自体にはあまり期待しない方がいい。後半は銃弾がたんまりと手に入るが、ダークネスパワーでゴリ押しした方が楽に進める。敵のAIはボーッと突っ立っていることがあったり、遮蔽物に向かって延々と走り続けている場合があり、リディックに比べて粗が目立つ。ダークリングにしてもガンナーは壁に向かってミニガンを撃っていたり、ライトキラーが明かりをなかなか壊してくれないことがあったが、ゲートから何度でも呼び出せるので目くじらを立てるほどではない。

リディックほど革新的ではないし、陰鬱的で地味な作風ではあるが、フィルム・ノワールな物語や雰囲気が好きな人は楽しめるだろう。少し風変わりな主観視点の戦闘を求めている人にも合うかもしれない。ただし、演出重視な部分が結構あるので、そういうのが苦手な人はイライラとする部分があるかも。個人的には地下鉄の空気感、ロード中のジャッキーの独白、BGM全般が気に入り、最後まで楽しむことができた。


The Darkness – 実績厨と呼ばれても(3)

地獄から解放され、再び現代へ。フィルム・ノワールな現代、第一次大戦な地獄とマップ構成はメリハリがついている。地獄で手に入れた闇の力や使い魔たちは現代でも引き続き利用することができて、戦闘はますますオーバーパワーな展開になってきた。召喚ゲートがたくさん置いてある場所では使い魔を複数呼ぶことができ、道中はワイワイガヤガヤと賑やかで楽しい。

普通の警官相手の戦闘が物足りなくなってきたところで、ポリスシールドを装備した特殊部隊が登場。こいつは真正面からの銃弾を弾くので銃では対応が難しい。そこで闇の力を駆使することになる。クリーピングダーク(蛇)で後ろから噛み付く戦法が安定して使えるが、さらに便利なのがブラックホールだ。

ブラックホールは周囲のオブジェクトや人間を集め、芋洗い状態にしてダメージを与える。邪魔なオブジェクトを片付けられるし、巻き込まれた人間は大抵死ぬので一石二鳥。あまりにも強力すぎる。ブラックホールを発動させると闇の力を使いきってしまうが、暗闇があればすぐに補充できるので問題なし。ブラックホールは使い勝手が良すぎてチートくさいが、そういうチートな能力を使いこなせるのが本作の魅力!・・・ということにしておきたい。

地獄から帰ってきた後はサブクエストが大幅に増える。サブクエストは本編のように凝ってはいないが、すべてクリアしようとすると結構時間が潰せそうだ。ただし、サブクエストをクリアしてもメモがもらえる程度で報酬は期待できない。PS3の日本語版は実績にも対応していないので、何でもかんでも見返りを求めがちな人はガッカリするかも。個人的には実績はそれほど重要ではないが、あるのとないのではやはりモチベーションは違ってくる。トロフィーが増えていくとやっぱり嬉しいワケで。


The Darkness – ファーストパーソンスイサイド(2)

物語が進み、行けるエリアが増えてきた。エリアの移動は主に地下鉄によって行われる。思ったよりもサブクエストの数が少ないのが残念だが、駅構内の雰囲気が気に入り、電話番号メモを目当てに隅々まで探索している。このクオリティのオープンワールドゲームが欲しいなぁ、などと思いつつ。

ダークネスの力を利用するかはプレイヤーに任されていて、今のところ銃撃戦だけでもクリア可能なバランス。しかし、クリーピングダークやダークリングを利用すると戦闘がより楽になる。開けた場所ではミニガン装備のガンナーが役に立ち、放っておいたらマフィアをガンガン撃ち殺していく。プレイヤーは明かりを潰すのに専念して、ダークリングたちに任せても良い。

食肉加工場でひと暴れした後は予想通りの欝展開が発生。それまでの下準備がしっかりしていただけに、ここは感傷的な演出に仕上がっている。その後は世界観がガラっと趣を変え、マフィアものをプレイしていたはずが、いつの間にやらNecroVisioNに変貌。何を言っているのか分からねぇーと思うが、それ以外に言い表わしようがない。

それによってダークネスは強化され、触手で攻撃したり、物を掴む能力を得た。これまで近接攻撃手段がなかったので、これでガンガンなぶり殺せる。触手で電灯を破壊できるので、無駄弾を使う必要もない。おまけにカミカゼのダークリングも獲得した。こいつは敵の近くで爆発し、文字通り神風アタックを行う。ただ、バーサーカーやガンナーに比べると使い勝手が悪い。障害物を破壊するなど、パズル方面で利用することの方が多そうだ。

ここの敵はライフル一発で倒れるが暫くするとゾンビのように復活してしまう。そこでダークネスの出番だ。敵が倒れている間に心臓を食わせれば、敵は永久に復活しなくなる。ここの戦闘は作業感が強く、マフィア戦に比べると単調な感が否めない。

ここはどんな場所で、主人公はどういう状況に陥っているのかはしっかりと説明が入るが、説明しすぎて逆にどうかなと思うところもあり、この辺は難しいところ。コミックらしいと言えばらしい展開だ。ロード中の独白では主人公が心境を素直に語るので共感しやすい。独白の演出をうまく利用しているし、日本語版も有難みも感じたり。

そして、ダークネスはさらに強化され、闇の力を利用した銃を利用できるようになった。セカンダリは一撃で敵を吹き飛ばすほどの威力があり、ややオーバーパワーすぎる気もする。闇の力がある限りは撃ちまくれるので弾の節約にもなるが、これはどうなんだろうか。

また、ライトキラーというダークリングは手当たり次第に明かりを破壊して、闇を作ってくれるので便利だ。ちまちまと明かりを潰す手間が省け、戦闘に専念できる。俺TUEE感はさらに高まっていく。


The Darkness – 闇に隠れた蛇使い(1)

同名アメコミを原作にしたFPS。開発はリディックのStarbreeze Studiosが行っている。暗殺組織で働くジャッキーがボスのポーリーに裏切られ、マフィアや警察に狙われることになる。ジャッキーは持ち前のテクニックと闇の力「ダークネス」を駆使して、ポーリーへの復讐を企てるというストーリー。

21歳の誕生日を迎えたジャッキーは仲間と移動中にポーリーに雇われたマフィアの襲撃に遭う。追い詰められたところでダークネスの力が発動し、以後ジャッキーに付きまとうことになる。ダークネスはL1を押すと発動し、多少の銃弾から身を守ってくれる。

ただし、ダークネスは暗いところでしか発動できず、明るい場所では闇の力が徐々に失われていき、発動できなくなる。再度、発動するためには明かりを撃って破壊したり、暗がりに行って、闇の力の補給が必要。街灯などの明かりはリディックと同様に、ほとんど壊せるといっていい。しかも、外見上はあまり暗くないところでも周りに街灯などが無ければ闇の力は回復する。明暗を表したり、現在の闇の力を確認できるようなゲージがなく、そこのところはやや曖昧といえよう。ちなみにダークネスは人間の心臓を食べることでパワーアップしていく。死体を見つけたら必ず心臓を食べさせるようにしたい。

ダークネスは銃弾から身を守ってくれる他にも、クリーピングダークやダークリングなどの能力がある。クリーピングダークは蛇のような生物を直接操作して、敵を襲ったり、狭い場所を通って鍵を開ける時に使う。極度に明るい場所や攻撃を受けると一目散にジャッキーの元へと引き戻されるが、何度でも使えるので死角の状況を探ったり、銃では狙いにくい遠距離の敵を倒す際に大活躍する。操作はAlien vs Predatorのエイリアンと似ており、壁に張り付いて移動できたりもするが、パッド操作ではコントロールが難しい。

ダークリングは使い魔を召喚できる能力。マップ上にはたまにゲート(穴)が存在し、そこからダークリングたちを召喚できる。現在のところ、近接戦闘が得意なバーサーカーとミニガンを撃ちまくるガンナーが利用できるようになった。物語を進めていくとさらに増えていくようだ。

ダークリングは攻撃されると消滅してしまうが、ゲートから何度でも召喚できるので銃弾を温存したい時などは積極的に利用するといいだろう。彼らは結構お喋りで、しかも感覚が現代的。話を聞いているだけでも楽しいし、仲間としても心強い存在だ。ダークリングの言葉はカタカナと漢字で翻訳されているが、これは彼らの雰囲気にとても合っていると思う。

武器は二丁拳銃の他にサブマシンガンやショットガンなどが用意されている。二丁拳銃は左手がL2、右手がR2に対応しており、二丁拳銃好きにはたまらない操作性となっているが、両手でバンバン撃つと操作が安定しない。オートエイムはかかる時もあれば、かからない時もあり、ムラがある。ヘッドショットすれば敵を一撃で倒せるが、体には数発撃たなければならず、なるべくヘッドショットを狙いたい。とはいえ、パッド操作に慣れていない者には動きながらヘッドショットするのは難しく、多勢を相手にする場合は物陰に隠れてチマチマ撃つか、ダークネスの力を借りざるを得ない。

マップはゲームが進むにつれて行ける場所が増えていく。ゲーム進行は一本道ではなく、他の場所へ寄り道が可能。地下鉄では一般人が普通に行き交っており、生活感を演出している。一部のNPCと会話することができて、サブクエストを受けられる。会話には選択肢があり、選択によって反応が少し変化する。リディックのアドベンチャー要素を強化した感じだと思ってもらえばいい。サブクエストを受けるかどうかは自由で、別にやる必要はない。

マップのあちこちに電話番号が書かれたメモが落ちてあり、公衆電話からその番号へ電話がかけられる。変な留守番電話や間違い電話トラブルなど、面白おかしい会話が聞ける。ちなみに電話をかけるとエクストラコンテンツが解除されていき、ムービーやコンセプトアートなどが見れる仕組み。リディックのタバコ集めのようなものだ。

ロード中はジャッキーの独白が聞ける。暗殺組織での処世術やこれまでの生い立ちなどが語られ、無駄なロード時間を有意義に活用している。

ジャッキーにはジェニーという恋人がいて、序盤で彼女の部屋に訪れることになる。そこでは今の状況を正直に伝えるか、それとも普段通りに振るまうかの選択肢があり、若干ギャルゲーチックである。プレイヤーが自由に選択肢を選べることで主人公との距離感が縮まると思うので個人的にはこういう趣向は支持したい。

また、ここでは誕生日ケーキのローソクの火を消したり、彼女とソファに寝そべってアメコミ映画のフラッシュ・ゴードン(全部見れるらしい)の鑑賞したりと、生活感の描き方はなかなかのリアリティがある(彼女との理想的なシチュエーションが体験できるという意味で)。

他にもゲーム内のTVではニュース番組やミュージックビデオなどが放送されている。本筋とはほとんど無関係ではあるが、こういうところも造り込むことで本作の世界観はより骨太になっている。ミュージックビデオはポップスからデスメタルまで様々。Starbreeze Studiosと同じスウェーデン出身のアーティストが主に採用されているようだ。The Duskfallのshoot it inもあるよ。戦闘BGMはプログレやメロディック系のメタルで、本作の退廃的な雰囲気とマッチしており、個人的に気に入っている。

一本道シューターかと思いきや、意外にアドベンチャー要素が強く、個性的な内容に仕上がっています。ガチンコのシューターが好きな人には向かないかもしれませんが、一風変わったものをお望みな人にはおすすめかも。私も今度の誕生日プレゼントには闇の力が欲しいです。