Bulletstorm – 芸術的殺戮系FPS(1)

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周囲の環境を利用して敵をボッコボコに痛めつけるアクションFPS。デッドエコー部隊のグレイとイシは上官のサラノの策略にハマり、賞金首として狙われる立場になった。宇宙で逃亡を続けていた二人はある日、サラノの巨大な宇宙船を発見する。グレイは宇宙船に攻撃を仕掛けるものの返り討ちに遭い、未知の惑星に不時着。半身を失ったイシはインプラントによって一命を取り留めたが、乗っていた宇宙船は大破してしまった。二人は力を合わせて、この惑星からの脱出を目指すことになる。

ストーリーは馬鹿馬鹿しいものを予想していたが、思ったよりもシリアス調。パートナーである日系人のイシは存在感があり、日本人としては親近感が湧く。ただ、時折、インプラントの影響で性格が変貌し、グレイを殺そうとしたり、裏切りフラグがビンビン立っているのは気のせいだろうか。

芸術的な殺し方をするほどたくさんポイントが得られるスキルショットがこのゲームの一番の特徴といえるだろう。敵を蹴り上げた後にヘッドショットを決めたり、サボテンに突き刺したり、崖から突き落としたり、電流に放り込んだり、燃料の爆発に巻き込んだりと特別な殺し方をするほど評価が高い。周囲をよく観察すると意外な殺害方法が隠されているかもしれない。アクション性の強いFPSはダッシュでマップを駆け抜け、せっかく作りこんだデザインも見逃してしまうということがよくあるが、スキルショットがマップの細かい部分まで注目させる役目を担っている。

スキルショットで得たポイントは武器のアップグレードに使うことができるので「もっと特別なスキルショットを狙おう!」という気にさせる。また、マグレで新しいスキルショットが発動した時なんかも嬉しい。スキルショットの方法はデータベースで参照できるが、意識して狙おうとすると作業感を感じるのも事実だ。実績の解除にムキになるタイプの人は素直に楽しめないかもしれない。挙動や銃撃感はすこぶる爽快なので、個人的にはスキルショット狙いでリプレイしたくなった。初回は忙しさに追われて十分に暴れられないが、次回なら華麗な殺戮がキメられそうな気がする。

電磁鞭のリーシュは敵やオブジェクトを引き寄せる効果があり、キックは反対に敵を突き飛ばす。宙に浮いた敵にはスローモーションがかかるので、じっくりと狙いを定められる。とりあえず敵が現れたらリーシュかキックを仕掛けるといい。ダッシュキーを二度押しするとスライディングが発動し、高速で駆け抜ける。地面をザザッーと滑りながら移動するのは非常に気持ち良く、スライディングで敵にぶつかればキックと同等の効果を与えられるので、常日頃からスライディングする癖がついてしまった。激しい展開のゲームだがリーシュやスライディングを利用すれば敵との距離は簡単に縮められるので、エイミングが苦手な人でも遊びやすい。

ゲームの進行は一本道だが、その分演出に力が入っている。巨大な金属製のタイヤがごろごろと転がって追いかけてくる大仰な描写はケレン味に富んでいて面白い。

スキルショット以外は至って普通のFPSだが、銃撃感や挙動の爽快感は高い。NecroVisionからコンボを抜き、シンプルにしたようなプレイスタイルだ。マップを駆け回りながら敵をボッコボコにするアクションFPSが好きな人なら楽しめるタイトルだろう。

コメント

  1. 欲しくなりました(笑)
    ネクロっぽくて、かつ大手だから挙動がしっかりしていそうなのは、やっぱり魅力的ですね。
    買っちゃおうかな(^o^)
    スキルショット探しは、ネクロのコンボ探しと同じ作業感の問題は孕んでいそうですね。
    より、自然なのでしょうけど(^-^)

  2. 目新しさはないですけど、古き良きアクションスタイルのFPSが好きな人なら楽しめる、娯楽作に仕上がっていますね。
    根暗ビジョンは少しクセがありましたけど、こっちはシンプルでとっつきやすいですし、万人受けするんじゃないでしょうか。
    ただ、フルプライスだと多分購入していなかったですね。yuPlayの値段が相応に感じます。

  3. いつも楽しく拝見させていただいています。
    しかし、今回の発言にはコメント欄とはいえ
    かなり悲しい内容だったので投稿させて頂きました。

    >フルプライスだと多分購入していなかったですね。yuPlayの値段が相応に感じます。
    こちらのコメントに関してですが
    膨大な時間とお金を掛けて開発したメーカーや
    その他のショップ、日本語版をPCやCSでフルプライス購入している
    人達がいる状況を考えての発言とは思えないのですが…

    しかも発売したばかりの商品を2000円未満が相応とは
    あまりにも失礼では無いのでしょうか?
    (情報弱者云々の問題ではありません)

    個人のブログにこのような書き込みをすることの方が
    よっぽど失礼だとは百も承知ですが
    UnKnownさんのコメントから
    こういった発言が出るとは思わなかったので
    ショックの意味も込めて書かせていただきました。

  4. フルプライスだと多分購入していなかったですね。yuPlayの値段が相応に感じます・・・私は失礼ではないとおもいますよ。
    UnKnownさんの文から楽しさも伝わっています。私も欲しくなりました。フルプライスでも購入したくなるようなゲームをメーカーさんに作って欲しいです。プレイする時間が無いですけど・・・

  5. 半値以下のロシア販売分に英語版が含まれているのは、極めて問題があることだと思います。
    しかし、それはEAが果たすべき責任の領分でしょう。

    より高い値段で買っている人が居ることと、
    プレイした個人が、感想として「これは2000円までの内容だな」と表明することは
    あまり、関係ないように思います。

    またレビューや感想を書くに当たって、「失礼」を気にしていたら、実感が書けなくなります。
    これから買おうか迷っている人にとって、こういった感想はとても有意義だと思いますよ。

  6. >それは失礼では?さん
     先ず大前提として、プラットフォームとしてのゲーム業界、ゲーム製作の場が日本と海外では違います。
     海外のゲーム製作の場はツールとエディタが充実しており、日本とは比較にならないくらい短期間で製作できます。
     ゲーム製作における最大のコストは人件費ですから、短期間で製作できるということはその分コストが安くなり、当然価格も下がります。
     特に欧米では仕様書なしに直感的に作ることもザラと聞きます。
     綿密な仕様書を作り、コストを計算し、計画的にゲームを作る日本式とは違い、極短期間で直感的に作るのが海外式なのです。

     日本と海外ではゲーム製作に対するスタンスがそもそも違うのです。どちらがおかしいという話ではありません。
     その結果として、日本ではフルプライスが当然のゲームも、海外では5000円未満というロープライスで楽しむ事が出来るのです。
     そもそも日本語版パッケージが海外版オンライン通販と比較して高くなるのは、翻訳に関わるローカライズと流通というコストの問題であり、また製作コストと販売コストも別の話です。
     それぞれに理由と事情があり、その相対費の内訳を理解せねば、どちらがどれだけ高いコストがかかったゲームなのかは判別できません。
     低コストなのに定価が高いクソゲーもあれば、原価ギリギリで販売されている素晴らしいゲームもあるのです。
     そんな事も知らずに批判している時点で、完全に的外れです。

     UNKさんは見ての通り海外製ゲーム(及び海外のオンラインデータ販売)に精通されている方ですから、海外製ゲームの相場を知っているのは当然でしょう。
     過去の記事でも価格への言及は殆どの場合で行われています。今回の言及と似た感想も過去に何度もありました。
     相場感に従った感想は極自然であり、それが個人の感想であるならば尚更です。

  7. せっかく Unknown さんが設置してくれた「掲示板」を使った方が良いと思うような内容ですね(笑)
    アンノウンさんのブログを読んでる「その他の1ユーザー」としては、記事のコメント欄でこういった議論が発生してしまうのは「非常にショック」だったので書かせて貰いました。
    ・・・なんて、ずるい書き方しちゃ駄目か(^o^)

    2000円くらいだ!って聞いて「まあ、そうでしょうね」って思いましたが、それでも私は4200円オーバーの通販で昨日ポチりました。
    非常に参考になった表現なので、今後ともこういうレビューをしていただけると、読者としては大変ありがたいですね(^o^)

    掲示板で「ソフトの価値について個人が言及すべきか」とか私が勝手にトピックを作っても良いのだろうか!
    誰も返信しないって言う落ちが見えますが(笑)
    とりあえず掲示板に新ツリー作らせて貰いますね。

  8. いいですね・・・・

    自分、キルゾーン3を予約購入したのですが、外人のハイテンションマルチプレイ動画を見て
    ちょっと心が揺らいでますw

    いつになるかは分かりませんが、そのうち誘惑に負けてパッケ版買う予定です。

  9. 例えば
    https://activate.ea.com/gameactivation.do?locale=ja_JP

    https://activate.ea.com/applyentitlement.do
    で登録出来ないんですかね?

    もう試しました?

  10. 特定の地域向けに販売されているものを不正な手段で入手した場合それを非難されても仕方ないでしょうけど、今回は全世界向けの配信です。
    もちろんyuPlayのサイトが日本語に対応していることからも分かるように、日本も対象に入っています。
    どうやらyuPlayはロシア語オンリーのものは販売地域を制限し、マルチリンガルのものは制限なく配信しているようです。
     
    メーカー希望価格で売りたいのなら直販のみで販売するべきでしょう。
    EAが小売を認めているわけですから、ユーザーがどこで購入しようと問題ありません。
    また、なぜ一消費者の私が他の消費者やメーカーのことを考慮しなければならないのか理解できません。
    しかも、発売したばかりの商品は関係各所の心情を察して盲目的に絶対に褒めないといけないとか、どこの提灯持ちレビュアーですか。
     
    どんな仕事をしている人だって大半は一生懸命頑張っています。
    しかし、頑張っているからといって、ユーザーにとって良いもの、美味しいもの、売れるものができあがるわけではありません。
    どんなに時間やお金をかけたとしても出来の悪いものは悪いんです。
    デビルマンやゲド戦記だって一生懸命作ったと思いますが、結果はごらんの有様でした。
     
    一般的に製作者の思いと製品の出来は分けて考えられます。
    その製品がその人にとって良いか、悪いかで評価され、製作者や開発コストがどうのといったことは別の話でしょう。
     
    この時点でこういう発言は軽率だったかもしれません。
    ご存じないかもしれませんが、この日記は進行に応じて雑感を綴り、最後に感想としてまとめる形式をとっています。
    ですから、あくまでこの時点の雑感だと思って下さい。
     
    しかしながら、そもそもこの発言はRuiさんへのコメントへの返答であり、あなたに向けた言葉ではありません
    友人に「あそこの牛丼美味しい?」と聞かれて、「値段相応。値上がりしたら食べないと思う」といって何がいけないのでしょうか。
    友人と立ち話をしていたら、横から知らない人が「その発言は牛丼職人や牛丼ファンに失礼だろ!謝れ!」といちゃもんをつけてくる方が非常識であり、失礼だと思います。
     
    価値観は人それぞれ。
    作品に対して色んな意見が出て当然でしょうが、私の場合はいままでの経験からいってこの値段が適正だと感じたまでです。
    以前からそういった発言は何度もしていますし、いまさらそういうことを言われても戸惑う他ないです。

  11. 軽率な発言のせいでコメント欄を汚してしまいまして本当に申し訳ありません。
    自分のコメントを読み返してみても、ただ自分の身勝手な価値観をそちら側に押し付けているだけに過ぎないですし
    これでは失礼がどうのこうの言うより自分の書き込みによって
    UnKnownさんや読者のみなさんを不快にさせている自分のほうがよっぽど失礼だと思いました。
    色々とご迷惑をお掛けして申し訳有りませんでした。
    今回のこともありますので次回からのコメントは控えさせて頂くことにします。

  12. いや、こちらこそ。今回のことは参考になりました。
    ゲームの価値についてはせめてクリアしてから言及すべきでした。
    コメントへの返答とはいえ、軽はずみな言動だったと思いますし、気を悪くさせたのならすみません。
    他に意見を下さった方々、ありがとうございました。

  13. ちなみにマルチでは、coopないですよね?coopゲーサイトでは、リストに挙がっていたのにもかかわらず、Bはないとインタビューで答えていましたから。もしそうなら、見送ります。yuPlayの安さには尋常じゃない魅惑がありますが、積みゲーが元の木阿弥になりますから。

  14. 4人でウェーブをクリアしていくものだけですね。
    みんなで敵を引っ張り合いっこしたり、ガンガン蹴りまくったりと、このゲームらしいカオスな展開が魅力的ですが、目標ポイントに到達しないと次のウェーブに行けません。
    このポイント制限が意外に厳しく、ポイント狙いで戦わなければならないため、好き勝手に戦いづらいですね。
    みんなで協力しろということなんでしょうけど、まだ理解していない人も居ますし、マルチがGFWLのマッチング形式のため、pingの良いチームともなかなか会えず、良い環境でプレイできません。
    残念ながらキャンペーンCOOPはありませんね。

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